表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/64

休日の音叉④

「そろそろ行くか?」

俺がそう言うと、お(てら)(たたみ)の上でくつろぐ二人がこちらを向いた。

蓮弥は大の字で寝転がり、姫星(きてぃ)は、鐘を鳴らす人達の写真をスマホに撮っていた。


鐘を鳴らすのに疲れる。

なんてことは、人生で他にないのかもしれない。


「そうっすね。あいつら待ってるし」


「うん…」


あとの二人は、用事があってあとから合流することになっていた。


重い腰を上げる二人に呆れていると、スマホに連絡があるのに気づいた。


『もうすぐ年越すよ!早く来て!』

蒼馬(そうま)から、三人に送られている様で、蓮弥は頭を抱えていた。

「よし!早くいきましょう!姫もいくぞ!」


どうやら、何か言われたのかもしれない。

蓮弥の顔から焦りが見えた。


あと10分で待ち合わせの神社に着くかというと、はっきり言って難しい。

外に出た。

年越し前、(ひら)けた道に出たとしても通るタクシーは予約車ばかり。


今年は、この三人で年越しかぁ。

なんて思っていた。

─────プルルル


雄太からスマホに電話がかかってきた。


「どうした?蒼馬と一緒なんだよな?」


「うん!もうすぐそっち着くよ!」


「?どういうことだ?」

俺がそう言うと一台のバン車が俺達の前に止まった。


「やっほ~」

そう言って蒼馬と雄太が車の窓を開けた。


「おま…これ…」


「バンドと言えばバン車かな…なんて」

笑顔ではにかむ雄太だったが、俺は素直に嬉しかった。


いや、自分に都合がよかっただけなのかもしれない。

そう思ってしまったんだ。

それだけのことだった。


………………


みんなの会話が聞こえてくる。


─────バタン


どうやら俺は、倒れてしまったらしい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ