私のあーしぺーしょん①
息が苦しい。
呼吸がしずらい。
スポットライトの光を浴びながら私は、考えていた。
私は、ここにいるんだろうか。
ただそれだけのこと。
ただ…それだけのことを。
しゃがみこんで、私は、私に期待をしていたんだ。
私は、いつも世界の隙間から外を見ていた。
理解できる?理解できない?
理解してほしい。
私は、私。
自信なんてなかったよ。
ここまで来るのに、私なりに努力した。
したんだよ。
誰かに出会って、誰かと別れて。
一つ先の私へ。
このまま好きで、でも今が嫌で、輝きたかった。
私は色が嫌いだった。
私の感情を揺さぶる。
いろんな色を持っている人だけが、特別扱いをされていて、
私は一つしか色を持っていないなくて…
届きたくても届かなかった。
願っていた。
そんなんじゃダメなのは、わかっていた。
手を伸ばさないと。
それでも、私は、何もつかめなかった。
ただ、手を伸ばすだけじゃ…
そんな時、私の色が教えてくれたんだ。
君がいないとダメなんだって。
私は、〝好きなことを好きと言えないバカ〟なんだ。
やっとわかった。
もっと、たくさん私を届けたい。
私なりを。
ギターを鳴らす私は、カッコいいだろうか。
なんて、そんな私はとうにいない。
ただ、伝えたくて左手の指は、自然に私の感情を音にしてくれる。
もう、汗かも涙かもわからない。
ただ〝音〟を、〝音楽〟を、私にすることで、楽しんで、右手のピックから込み上げる感情を伝えようと鳴らす。
照らさせたライトが眩しくって、脳に響く音楽が、心地よすぎて、私はわざと顔を向けてしまう。
笑ってしまうかもしれない。
笑っちゃうよね?
私が、笑ってるんだもん。
ギターから出る音がシールドに伝わって、アンプに届く。
そして、私の身体に骨に脳に、心臓に伝わって、
私の鼓動となって、音になっていくんだよ。
自分が自分である理由。
今は、そんな難しいこと考えてる暇はない。
私は、あーし。
ここがあーしのスタートライン。




