凛とした日々
最後の学校でのライブで先生に紹介したい人がいる。
そんなことを言われて俺は、30人以上いる打ち上げに渋々参加することにした。
そこは、有名なチェーン居酒屋だった。
ほとんどの人が20歳をむかえていて、俺も少しづつお酒になれ初めていた頃だった、
「ちっす。」
そう挨拶をした俺は久しぶりに学校の人と言葉を話した気がする。
俺は、適当に空いてる席に座った。
「えー蓮弥くん来てるじゃん。」
「うわー初めてしゃべってるとこ見た。」
「カッコいい!」
そんな言葉達が渦巻いていた。
俺は愛想笑いをして、音楽学校に来たことに、少しばかり後悔をしていた。
「よぉ蓮弥、お前ベースなかなか上手いな。」
そう言って大男が隣に座り話しかけてきて、驚いた。
急に殴られるんじゃないのかと思い、受け身の準備を反射的に身体がしていたぐらいだった。
「あ、はぁ…ありがとうございます。」
「あぁ、すまんすまん、俺の名前は、近藤千尋、サウロなんてアダ名でも呼ばれている。」
そう言ってビールジョッキを飲み干した。
「え…どうも…世永利 蓮弥です…。」
「正志とも友人なんだろ?」
「あ…はい。」
「なぁ…お前どれくらい音楽が好きだ?」
そんな、他愛もない会話の一部だった。
「俺は…」
俺は、いつも音楽に助けられてきた。
幼い頃、青春時代、今、俺はまだ音楽をやっている。
「お前、今、惰性で音楽やってるだろ?見てればわかる。でも好きなんだろ?音楽。」
そんな言葉を言われた。
音楽をやりたくて、ここまできたはずなに、他のことに気を取られて大事なことを忘れていた。
人は、何度も同じ過ちを犯す。
わかっていないことをわかったフリをして。
「『たまには、死ぬ気でやれば、いいんじゃないか?死なないだろ?』」
近藤さんは、そう言ってニカッと俺に笑いかけた。
近藤さんが、その言葉を知っていたのかどうかは、わからない。
俺は、ただ黙って下を向いた。
「必ず魅せてやるから、俺と組まないか?お前を魅せてくれよ。」
そのまま、俺は頷いたんだ。
あとから、その人が先生の紹介したい人だったのを聞いた。
ライブハウススタジオ、俺と蒼馬、姫で集まっていた。
スタジオ内で、俺達はパイプイスに座り話していた。
「とまぁ、俺と蒼馬の過去は、こんな感じかな!」
「なるほど、そんな過去が…」
姫は、下を向いて何か考えている様子だった。
「姫、曲、覚えてきたか?」
「うん、一応」
「姫がベースできるって聞いて、一回やってみたかったんだよ。近藤さんには、なんか…言いづらくてさ」
「じゃ、二人とも準備して練習しようぜ」
俺と姫は、ベースとギターを入れ替えて練習を始める。
姫は、俺のベース、俺は持ってきていた凛さんのギターだ。
「じゃいくぞ!」
ドラムのカウントが始まる…
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
dignified days
You guys think no wall you can't overcome, right?
It happens to everyone. Don't worry
But that'simpossibleto doalone.
Even if mybody feels like it's about to fallapart,even if I struggle, you'llstill be by my side.
It's goodto be alone sometimes
But youcan't do anything alone.
Be awareand enjoy life
I'm going to sing a song.
Even ifthe end of the worlddisappears
I'll sing on the other side of that rainbow
Even ifthe end of the worlddisappears
Beyond that dream,I'll sing
Since when have we been separated?
Every dayis boring
I protested out loud
I didn't care about being thirsty.
Because you guys came by my side
I'm going to sing a song.
Even ifthe end of the worlddisappears
I'll sing on the other side of that rainbow
Even ifthe end of the worlddisappears
Beyond that dream,I'll sing
Let's start turning our gears again
God will smile and forgiveme now.
over that rainbow…
We are always together
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
俺は、久しぶりに凛さんと会えた気がして嬉しかった。
曲を合わせている途中に、近藤さんと、秋山さんがスタジオの窓から見えた。
こっそりと聞いているのかもしれない。
それでもよかった。
本当は聞いてほしかったのかもしれない。
魅せたかったのかもしれない。
俺達の声を叫びを想いを本心を。
きっとあの人には、伝わってしまうのだろう。
俺の音楽が。




