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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

バレンタインに出したラブレター

作者: 忘れな草


 今日はバレンタインデー、恋する乙女の聖戦の日なのです。

 私の初恋の人が通っている男子校の門の前で。


 私はチョコレートをたくさん作ってきたのです。

 学校中を回り義理チョコを配り歩いたのです。

 笑顔で受け取ってくださいと言って学校中に配ったのです。


 私は墓前で一通の手紙を添えたのです。

 その手紙にはこう綴られていた。

 

 ケンジ君へ

 あなたがいなくなって1年たちました。

 あの学校はあなたの死をもみ消しました。

 あなたを追い込んだ人は私にはわかりませんでした。

 だから私が犯人の可能性がある人全員をあなたのもとに送ります。

 天国で復讐してください。


 追伸 今から私もそちらにいきます マサコ



 そして、翌日の2月15日、300人いる男子生徒のほとんどが通学してこなかったのです。

 なぜなら遅効性の毒入りのチョコを全男子生徒に歩いて回ったからです。


 2月14日それは去年死んだ私の思いの人、ケンジ君の二回忌。

 ケンジ君はいじめを受けて自殺した日、そして学校は彼の死をもみ消したのです。

 誰が犯人かわからなかったから私は学校の人全てに毒を盛ったのです。

 

 

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― 新着の感想 ―
[良い点]  ”一人殺せは人殺しだが、100人殺せば英雄だ。” だったかな。  裁判で事情は明らかになるだろうし、何らかの改革も行われるかもしれない。  [気になる点]  見ず知らずの人間から貰ったも…
[良い点] かくして復讐はなった、と。 悲しくて切ない、悲劇のバレンタインとなりましたね。 向こうで復讐を果たしたケンジ君と仲良くできたらいいですね。天国かどうかは分かりませんが笑
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