第88話 スキル集め11
ロックが【威圧】に失敗して迷ってる隙に、エキドナたちは槍の[武技]で範囲攻撃。
「ぐっ!」
かなり強力だ。
直撃は免れたが、2体の攻撃が避けにくい絶妙な軌道で飛んできてHPを5分の1ほど削られた。
1体はそのまま範囲攻撃を続け、もう1体は距離を詰めてきた。
素早さや[武技]を発動していない攻撃は今までで1番強くはあるが、まだかなりロックと差があった。
(ステータスが高くて効かなかったわけじゃなさそうだ。)
この力量さなら今までのように2発攻撃をまともに当てたら倒せそうだ。
しかし、2体の連携によりなかなか直撃を与えられない。
「シャァア!!」
近接しているエキドナが単体攻撃の[武技]を放ってくる。
ロックの全力の攻撃と同等の威力だ。
しかし、素早さで大きく上回り、タメの必要な[武技]をロックは回避する。
そしてなかなか見せなかった隙を見せたエキドナへ一撃を入れる。
「シェァァア!」
「がっ…!」
後方にいたエキドナが今の一瞬に距離を詰め、強力な一撃を放ってきた。
咄嗟にガードをしたが完全には間に合わず、ダメージをくらう。
ロックのHPは残り3分の1ほど。
ドッ!
そこへティナからの援護が、エキドナに突き刺さる。
だが、仕留めるまでには至らない。
ティナの方に気を取られてくれれば隙ができる、と思ったロックだが、エキドナは矢を警戒しつつもロックに隙を見せない。
傷ついたエキドナは後方へ下がり、ダメージを受けていない方が今度は前線に出てくる。
ティナが援護してくれるが、なかなか当たらない。
しかし、相手もダメージや矢での攻撃で先程までのような連携はできない。
ロックが着実にダメージを与えていく。
しかし、ロックのダメージも大きい。
まともに槍の一撃をくらえば死んでしまうほどに減っていた。
もっとも、いざとなれば【起死回生】があるのだが。
その時。
ロックの身体が淡く光り、HPが回復した。
「ミラ!?」
ティナの制止を振り切り、回復魔法が届く範囲までミラが近づいてきていた。
エキドナからは当然見えており、すでに範囲攻撃を繰り出していた。
作戦になかったのでロックの頭にはなく、対応が間に合わなかった。
「キャァア!!」
レベル差が30以上あるモンスターの[武技]をまともにくらったミラ。
「ミラーー!!」
ポワッ。
今度はミラの身体が淡く光った。
ドンッ!!
そして衝撃波が発生した。
ロックやエキドナたちまで少し距離があったため、衝撃波の影響はほとんどなかった。
ミラの【起死回生】が発動した。
「[ミドルヒール]
[ミドルヒール]
[ミドルヒール]
[ミドルシールド]
[ミドルディクリース]
[パラライズ]
[チャーム]……」
魔法を連発するミラ。
【起死回生】でミラの魔法力は上がっているが、エキドナにデバフや状態異常はかからない。
しかし、衝撃波で怯んだ隙をロックは見逃さなかった。
ロックにも衝撃波は及んだが、知っていれば対応ができる。
HPや傷も回復し、動きが本来に戻った身体で斬撃を放つ。
「シャァ…。」
ロックの一撃をもらい、エキドナは倒れた。
後方にいたエキドナは同じく衝撃波でできた隙をティナの矢に狙われ、力尽きた。
『レベルが上がりました。』
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名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:52→55
HP:10058→10664
MP:1000→1063
体力:995→1060
力:992→1055
素早さ:1012→1068
器用さ:999→1057
魔力:989→1046
スキル:
【威圧 ★★★】
【成長促進 ★★★★★】
【起死回生 ★★★★】
【スキルギフト ★★★★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】
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名前:ティナ
パーティ:ラフリンクス
Lv:44→46
HP:3239→3378
MP:483→509
体力:335→349
力:310→325
素早さ:329→343
器用さ:398→418
魔力:514→538
スキル:
【名射手 ★★★】
【慈愛の祈り ★★★】
【全能力50%UP ★★★★】
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名前:ミラ
パーティ:ラフリンクス
Lv:35→39
HP:3295→3685
MP:352→392
体力:319→356
力:276→308
素早さ:306→339
器用さ:246→273
魔力:358→398
スキル:
【起死回生 ★★★★】
【中級特殊魔法 ★★★】
【気配察知 ★★★】
【中級回復魔法 ★★★】
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「ミラ!
どうしてあんな無茶を…!」
「…だって。
ロックが傷ついてるの見てられなかったんだもん…。
自分たちだけ安全なところにいるなんて耐えられない。」
「だからって!
ミラはまだレベルが低くいんだからしょうがないじゃないか!
実際スキルがなければ死んでたんだ!」
そこにティナが割って入る。
「…私も同じ気持ちよ。
私たちはあなたに守られる存在じゃない。
一緒に戦う仲間だわ。」
「でも、パーティには役割があるだろう?
みんなが前線で戦うパーティなんてないよ!」
「遠くからの攻撃手段がある私はともかく、大事な人が傷つけられるのをただ見ているミラにとって、さっきの戦いは後ろに隠れてるのが耐えられなかったのよ。」
「…それでも!
今の僕には世界を救うよりも、ティナとミラ、君たちの方が大事なんだ!
君たちが死んでしまうくらいなら、戦いたくない!」
「ロック…。」
その言葉に胸を打たれるティナとミラ。
ティナはロックを胸に引き寄せてそっと抱きしめる。
「ロック、ありがとう。
確かに私たちだけなら安全に安定した暮らしができる。
でもね、私たちには他にも大事な人たちができたわ。
その人たちや、その人たちの大切な人たちが魔族たちに殺される。
それでも、私たちは幸せに暮らせる?
ロックのさっきの言葉はとっても嬉しいけど、大事なことを見失わないで。」
(なに…?
どういうこと?
この柔らかさと香り…、…天国?
あ…、意識が…。)
ティナのおっぱいを顔全体で受け止めたロックは完全に大事なことを見失ってしまった。
そして、意識を手放した。
「あーあ…。
ダメだこりゃ。」
「ロック?」
むっつりスケベの冒険〜おっぱいに包まれて、昇天する〜
完




