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第84話 スキル集め⑦

ミラがものすごいスピードで成長していく。


「ロック、またレベル上がったよ!

 こんなに楽していいのかな!?

 ていうか倒すの早くない!?」


追いついたミラが興奮気味にまくし立てる。


「【威圧】ってスキル手に入れたんだけど、ステータス差がある相手を硬直させられるみたいなんだ。

 これなら無傷で倒していけそうだよ。」


「本当に反則級の強さだね…。

 でも【威圧】持ってる人はみんな同じことできるんじゃない?」


「格上や同格の相手には効き目がないか薄いだろうからね。

 自分より弱い敵を倒してもあんまり意味はないし。

 今回のようなパワーレベリングには向いてるかも。

 でも、格上のモンスターに遭遇して、相手が【威圧】持ってたら…、最悪だね。」


ミラはその場面を想像して身震いする。


「こわっ…。

 でも、スキルの入れ替えするから【威圧】のスキルはなくなっちゃうんでしょ?」


「そうなんだよね…。

 【隠密】スキルを入れ替えようかな…。

 これはこれで使えるんだけど…。」


「悩むとこだね…。」



「う…、う〜ん…。」


ミラの背中に担がれていたティナが気づいたようだ。


「あ…、ごめんなさい…。

 …私気を失ってたのね…。

 ミラ、ありがとう。」

 

ミラの背中から降りるティナ。


「ティナ、大丈夫?」


「おかげ様でなんともないわ。

 回復してくれたの?」


「うん。

 【中級回復魔法】を持ってるモンスターがいてね。

 毒を受けてたけど、それも回復できたよ。」


「そうだったのね…。

 ありがとう。」


「弓のスキルを持っている敵もいたから、寝てる間にティナに渡しておいたよ。」


「え!本当!?

 …あったわ!

 ありがとう!」


力不足を感じていたティナにとって嬉しいスキルだったようだ。


「あとステータス差のある相手を硬直させるスキルも手に入れたんだ。

 今日はもう休んで、明日はAランクエリアに行こう!」




3人は野宿しやすそうな場所に移動し、そこで一泊した。


美少女2人との夜は妄想を駆り立てられるが…、2人きりより緊張感は少なくなった。


見張りはロック1人と、女性2人が交替ですることになった。


なんだか寂しくなったロックであった。



でも、ちょっとエッチなご褒美も…。




見張り交替で2人を呼ぶロック。



…返事がない。


「おーい。」


テントを開けるロック。



(…ゴクリ。)



日中の疲れがきて屍のように眠っている2人。


ティナは綺麗な寝相で眠っているが、仰向けの状態でもはっきりくっきりと2つの山が聳え立っている。


張りのあるおっぱいなのだろう…。


ちょうど服の間から谷間が見えそう…。



その横には性格通り寝相の悪いミラ。


こちらは素足がはだけて肌触りの良さそうな太ももが露わになっている。


ついでにお腹も…。



(ここは…、天国か…?)



しばらく堪能した分、自主的に見張りを長く頑張ったロックであった。





翌日、Aランクエリア。


敵を避けながらBランクエリアから3時間ほどかけて移動した。



「【気配察知】があると、すごく助かるわね。」


「そうだね!

 敵と遭遇せずにここまで移動できたし、戦いたい時は無駄なく接近できるもんね。」


「ロックのおかげよー!

 こんなにいいスキルが増えて最高!!」


すぐにロックに抱きつくミラ。


ミラの柔らかい感触、特に胸の感触がロックの顔の筋肉を緩ませる。


「ミ、ミラ!

 何があるか分からないから、【気配察知】で気をつけてて!」


「あらら?

 ロックから喜んでる気配を察知したんだけど?」


「そ、そりゃ嬉しいけど…!

 じゃなくて、油断すると危ないから…!」


「あら。

 危なくないところではいっぱい抱きついてるのかしら?」


「そういうことじゃないよ!」


こんなやりとりがお決まりのようになって、その度にしどろもどろになるロック。


むっつりなのでしょうがない。



「あ、あっちに1体の反応!」


A級ということで、まずは単体のモンスターを狙うことにした。


単体だと強力ではあるが、【隠密】と【威圧】のコンボで楽に倒せるだろう。



ロックが【隠密】で先行し、距離をおいてティナとミラが追いかけた。



(いた…。)



いたのは、口が大きい異様な二足歩行のモンスターがだった。


ワニ人間の系統だと思ったが、今までとは違う気配を感じる。


パニップという水妖の一種のモンスターであった。


しかし、やることは変わらない。



(<威圧>!)



パニップが硬直する。



…が、直後にパニップが淡く光る。



そして、硬直を解こうとするように手がプルプルと動き出している。


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