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第81話 スキル集め④

しばらくハイペースで更新します!

「しまった…!

 スキルになかったから油断していた…!」


「毒になってたなんて…。

 少しずつだけどHPが減ってる…!」


ティナは虹蛇の攻撃によって毒状態となっていた。


「まずい…。

 この減り方じゃあと1時間も持たない…。」


「どうしよう…。」


この世界には飲んだだけでHPが回復したり、状態異常が治ったりするアイテムはない。


いや、あるかもしれないが、一般には流通していない。


薬草なども、あくまで傷薬に使うものであって、HPが即座に回復するものではないのだ。



「…ミラ、近くにモンスターがいる方角を教えて?」


「どうするの!?」


「回復魔法が使えるモンスターからスキルを奪ってくるしかない。」


「え?!

 ロックだって怪我してるし、そんなにうまくスキル持ってる敵に会えるの!?」


「やるしかない。」



回復術師がいない状態で今までやってこれたのは運が良かったからだ。


遅かれ早かれこのような状態になっていたことだろう。



「わかった。

 …。

 あっちの方に2体いる。

 それから、その近く、あっちの方にもう1体。」


ミラは気配を探り、ロックに伝える。


「ありがとう。

 行ってくる。」


「無茶しないでね。」


「戦ってる暇はないからね。

 なんとか撒いてくるよ。」



ロックは【隠密】を発動し、ミラの差し示した方角へ急ぐ。




遭遇したのはキングリザード。


持っているのは、剣と杖。



(杖!

 頼む…!


 <スキルスナッチ>!)




『どのスキルを奪いますか?』


『【中級攻撃魔法】スキル

 【魔力10%UP】スキル

 【毒の分泌】スキル』



(くそっ!!

 【中級攻撃魔法】!)



『【中級攻撃魔法】スキルを奪いました。』



回復魔法ではなかった。


そしてキングリザードに気づかれる。



(もう1匹が持ってるかもしれない…!


 <スキルスナッチ>!)



剣持ちがロックに向かってくる。


それに構わず、スキルを発動する。




『どのスキルを奪いますか?』


『【剣豪】スキル

 【器用さ30%UP】スキル

 【力10%UP】スキル』



「ダメか!!

 【剣豪】!」



剣持ちの剣がロックに襲いかかる。


防御するが、集中しきれず攻撃をもらう。



『【剣豪】スキルを奪いました。どのスキルと入れ替えますか?』



「【中級攻撃魔法】!」



『【中級攻撃魔法】スキルは完全に消滅しますが、よろしいですか?』



「ああ!」



『【中級攻撃魔法】スキルと【剣豪】スキルを入れ替えました。』



杖持ちは攻撃手段を奪われ、狼狽えている。


剣持ちもスキルがなくなったことで動揺している。



ダメージをもらい痛む身体を無理矢理動かし、敵が動きを止めている隙にロックはその場を離脱した。



再び【隠密】を発動し、もう1匹がいるという方向に向かう。


「頼む…!

 回復魔法持っていてくれ…!」



しばらく進むと、モンスターを発見。


しかし、ロックの願いとは裏腹に、グランガチという二足歩行のワニのようなモンスターだった。


(どうみても接近戦タイプ…。

 しかし、こいつが持っていなければ、ティナが…!)


どちらにしろロックに選択肢はない。



(<スキルスナッチ>…!)


祈るような気持ちでスキルを発動するロック。




『どのスキルを奪いますか?』



(頼む!!)




『【武闘家】スキル…





(回復を持っていてくれ!!!)








 【中級回復魔法】スキル』



(よし!!!!

 【中級回復魔法】!!」



『【中級回復魔法】スキルを奪いました。どのスキルと入れ替えますか?』



(【剣豪】!)



『【剣豪】スキルは完全に消滅しますが、よろしいですか?』



(いいよ!)



『【剣豪】スキルと【中級回復魔法】スキルを入れ替えました。』



(よし!!

 よし!よし!!!)



思い切りガッツポーズをとるロック。


【隠密】が解けていたため、グランガチの思いっきりその姿を見られる。



ロックは知る由もないが、グランガチとは、元はワニの姿をした精霊の一種。


精霊に関するモンスターはほぼ魔法を持っている。


さらに、高ランク帯で単独でいるモンスターはなんらかの回復手段を持っていることが多い。


実は圧倒的に分の悪い博打、というわけでもなかったのだ。



念願の回復魔法を手に入れたロックはティナの元へ帰ろうとする。


…が、グランガチは[武技]の範囲攻撃で牽制してきた。


ステータス差で振り切れるだろうが、倒した方が早いとロックは判断。


リスクを顧みず、早期決着を重視して突っ込む。



倒すことはできたが、結局HPが4分の1ほどまで減ってしまった。



だがロックは痛みを無視してティナの元へ走った。


時間に余裕はない。



しかし、結構な距離を移動したため、正確な場所がわからなくなってしまった。



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