第68話 手がかりを探せ
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9月1日からアルファポリスさんで開催中の「第14回ファンタジー小説大賞」 にエントリーしました!
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どうぞよろしくお願いいたします!!
「なにか嫌な予感がする…。」
「そうね…。
私たちに起こったことを考えると、ミラを探した方がよさそうね。」
「といっても、エシアドの崖で1人の人間を探すのは不可能に近い。
何か他に手がかりはないかな?」
「担当教官が、スレッグ大佐という人みたい。」
「その様子だと軍に聞くわけにもいかないし…。
ギルドに情報屋を紹介してもらえないか、聞きに行ってみよう。」
「そうね。
ギルドを通じて紹介してもらえる人が、軍の内部情報を調べてくれるかどうかはわからないけど…。」
「ダメなら、冒険者に直接いい情報屋を知らないか聞き込んでみる。
また嫌なことをいう人に会ってしまうかもしれないけど、そんなこと言ってられない。」
「今日はもう閉まってるだろうから、明日の朝1番で行きましょう。」
「うん。」
翌朝、2人はギルドへ向かった。
扉を開け、受付へ歩いて行く。
「ロックさん、ティナさん!」
突然、横から声をかけられた。
声の方に顔を向けると、そこにはアラートフで受付をしていたレイカが。
「「レイカさん!!」」
思わぬ再会に自然と笑顔になるロックとティナ。
「久しぶりですね!
いつバルキアに戻ってこられたんですか?」
「つい2日前です!
レイカさんはなんでアラートフからこっちのギルドに?」
「私は「欠落した蜘蛛」の対応のためにアラートフに行ってたんです。
お2人のおかげで解決しましたので、あれからまもなくこちらに戻ってきました。
その節はありがとうございました!」
「いえいえ!
レイカさんが素早く対応してくれたおかげですよ!」
「ふふ。
お優しいのは変わりませんわね。
ところで、今日はどういったご用件で?
素材の買取かなにかですか?」
「実は…。」
ロックとティナは、ミラのことを相談した。
そして、情報屋を探していることも。
「それは…、ギルドが紹介する情報屋じゃ厳しいでしょうね…。
軍とギルドはそれなりに近い関係性にありますし…。
でも、ミラさんの置かれている状況は普通じゃないですね。
早く動いた方がよさそうです。」
しばらく考え込むレイカ。
何か迷っているようだ。
「…これは、ギルド職員としてではなく、一個人の話として聞いてもらえますか?」
「…はい。」
「私が個人的に知っている情報屋を紹介します。
でも、私から聞いたことは他言しないでもらいたいんです。
…お願いできますか?」
「もちろんです!
…立場を危ぶませるようなことなんですよね…。
すみません。」
「いいんですよ。」
レイカは小さな紙に何かを書き、ロックに手渡した。
「これを。
この場所にあるバーへ行って、この紙をマスターに渡してください。」
「わかりました。
この御恩は必ずお返しします。
本当にありがとうございます…。」
「先に恩を受けたのはこちらの方ですから、気にしないでください。
これからも何かあったらご相談に乗りますので。
でも、何かきな臭い感じがします。
くれぐれも気をつけてくださいね。」
レイカの教えてくれたバーが開店するのは夕方から。
2人は再度レイカにお礼を伝え、一度宿に帰ることにした。
そして、その日の夕方…。
「ここだね。」
ロックとティナは情報屋のいるというバーの目の前にいた。
正直なところかなり…小汚い店だ。
普段なら入ろうとはとても思わないだろう。
「行きましょう。」
カランカラン。
扉を開けると来客を知らせる鈴がなった。
「…いらっしゃい。」
「こんにちは。
あのー、これを。」
レイカから受け取った紙を渡した。
黙って紙を受け取り、サッと目を通すと、ボソッとつぶやいた。
「それで?」
「え?」
「何を知りたいんだ?」
「あ!
えーと、人を探して欲しいんです。
探しているのはミラ・ルクサーナ。
スキル覚醒の訓練に行ってから帰ってきていません。
同行していたのは、スレッグ大佐です。」
「明日の昼、また来な。」
「わ、わかりました。
お願いします。」
店を後にするロックとティナ。
「明日の昼って…、そんなに早くわかるものなのかな?」
「今からじゃほとんど調べる時間なさそうよね…。」
2人は不安を抱えながら宿へ戻って行った。
翌日、お昼。
「待ってたぜ。」
情報屋のバーに再び顔を出した。
「何かわかりましたか?」
「もちろんだ。
その前に情報料の話をしようか。
今回の件はなかなか厄介でな。
情報を知りたいなら先払いで、300万ゴルだ。」
次話、ミラを見つけることができるか?




