第57話 魔武器を求めて⑤
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どうぞよろしくお願いいたします!!
4日目。
「お、いたかもしんねえ。」
お昼前になったところで、ウェスが何かに反応した。
「本当ですか!?」
「ああ。もうちょっと歩くぜ。」
「…あそこだな。」
ウェスが指さす方向。
…何もない。
「…どこですか?」
「わからねえだろ?
気配を察知できる奴も、入口がわからねえから見つけられねえんだ。」
さらに近づいて、ウェスが壁を指さす。
「ここにうっすら切れ目があるだろ?
これが扉になってるんだ。」
「…そう言われれば、何かありますね…。
たしかに言われないとわからないですね。」
「そうだろ。
よし!じゃあ馬車のとこまで送ってくれ!」
「わかりました!
ありがとうございます!」
この日はDランクエリアの奥側で1泊。
ロックとしてはティナにウェスを近づけたくないので、早いとこ馬車まで送りたかったのだが…。
さすがにウェス同行でCランクから馬車のところまでは行けなかった。
「ティナちゃ〜〜ん。
いつでも添い寝してあげるからね〜。」
「けっこうです。」
ウェスもなかなか折れない男だった。
(しつこいな〜!
もう絶対頼みたくない…!
もし今度来るときはなんとかして【気配察知】を覚えよう。)
ただ、ウェスのおかげでティナと密着して見張りができるので、密かに喜んでいるロックであった。
5日目。
夕方にさしかかった頃、ウェスを馬車まで送り届けることができた。
「じゃあ追加分のお代をいただこうか。」
結局予定より1日多く日数がかかってしまった。
「はい。
現物になりますが…。」
ロックはシルバーゴーレムの鉱石を2つ、手渡した。
「現物でこの2つだとちょっと足んねえな〜。」
「え?1日あたりの金額で計算すると足りるはずじゃ…?」
「追加の場合は割増になっちまうんだよ。
他の仕事にも影響してくるからな。
その分はティナちゃ…」
「これで間に合わせてください!」
ロックは残りの現金をウェスに手渡した。
「これで足りますよね!?」
有無を言わさぬ勢いのロック。
「お、おお…。
これだけあれば十分だ。
じゃあ行くか。
また依頼してくれよな!」
「もうけっこうです!」
つい本音がでたロックに苦笑いのウェス。
夕方だが、モンスター生息域近辺はリスクが高いため、少し離れて野営するようだ。
「じゃあな。
ありがとよ。」
ウェスは馬車に乗って帰っていった。
「はぁ…。」
どっと疲れがきたロック。
(モンスターより疲れたよ…。)
「スケベ心丸出しのおじさんだったわね…。」
(スケベさで言えば僕もあんまり変わらないけどね…。)
「守ってくれてありがとね、ロック。」
ティナの眩しすぎる笑顔に、目が眩みそうなロック。
(次は僕の中のスケベからティナを守れるかどうか、だな…。)
無意識のうちに覗きをしそうになった前科のあるロックは、改めてティナを守ろうと決意した。
6日目。
ウェスと別れて、そのままその場所で野宿した2人。
スピードアップして、その日のうちにCランクエリアへ。
戦闘は全力で避け、1度も戦わなかった。
7日目。
ウェスに教えてもらった鍛治師の住処へ。
「こんにちはー!
鍛治師さん、いらっしゃいますかー?」
何度か声を掛けるが、反応はない。
「すみません、入らせていただきますねー!」
言われないと気づかないであろう扉を開ける。
ギ…ギ…ギ…
どうやってこんな扉を作ったのか。
そもそもなんでこんなところに住んでいるのか。
いざ扉を開けると、不安が2人を襲ってきた。
「…すみませーん!」
中に入るが、誰もいないようだ…。
…いや、奥の方に人の気配がする。
「すみませーん!
魔武器のことでお聞きしたいことがあって、案内してもらってきたんですがー。」
「チッ。」
次話、魔武器ゲットなるか?




