第30話 特殊個体と対決
強くなったな〜。
この世界にモンスター生息域は20ヶ所ある。
そのうちの1ヶ所がここなのだが…、
「ここって名前あるんですか?」
「そりゃあるべ。」
「帝国の首都の近くはここだけだったんで、「生息域」とか「エリア」で通じてたから、名前意識してませんでした。」
「確かにそうね。
習った気はするんだけど、みんな使わないから。」
「エシアドの崖、だべ。」
「あー、「崖」しか覚えられなかったの思い出しました!」
「まったぐ~。」
そんな話をしながら、そのエシアドの崖へ着いた。
今回は徒歩でなく、ゴルドさんの馬車。
1日かかった道のりが、3時間で着いた!
Bランクであるゴルドさんは、お金持ちなのだ。
ただ、家やものに興味がないらしく、家も素朴なおうちに住んでいた。
「馬車だと、楽ちんですね~!」
「そうだろ~?
贅沢には興味ねが、必要なもんには使わねばな。」
ゴルドさんは御者に5日後に迎えを頼んだ。
Eランク帯からここまで1日半。
Cランクのいるエリアまでは2日以上かかるのだろう。
大変だ。
「ゴルドさん。」
「なんだべ?」
「ティナと話し合ったんですけど、僕らがツイストコブラを倒せるかどうか、見ててもらえませんか?
ここまでしてもらったゴルドさんを、信用してないようなことはしたくないんです。」
「冒険者としでは、見せねえ選択の方が正しいど思うぞ。」
「僕たちは、冒険者としての強さより、信じられる大事な人を増やしたいです。」
迷いなく言い切るロックと、真っ直ぐな視線のティナ。
「…わがった。正直いうど、おらも心配だったんだ。
Fランクでツイストコブラと戦っで大丈夫なんかが。
危なぐなっだら、手ぇ出すかんな。」
「ありがとうございます!
でも、ゴルドさんの出番はありませんよ!」
「そりゃ頼もじいな!」
「ただ、ゴルドさんの時間を奪ってしまうことになりますね。」
「まー、そうだべな。
…よし、おらのスキル見せちゃうべ!
<気配察知>。」
「…2人とも、おらについでくるべ!」
「「は、はい!」」
走りながら、ロックはゴルドにたずねた。
「あの~、ゴルドさん。
名前から察するに、さっきのスキルはモンスターがどこにいるかわかるような効果があるんでしょうか?」
「んだんだ!
ある程度強さや大きさもわかるど!
周辺50mくれえは常にわがるようになっでで、もっど広え範囲探りてえとぎはMP使っで広げるごともでぎる。」
「それは便利ですね!
しかもそんなに詳しく教えていただいて…、ありがとうございます!」
「えぇって!
…どまれ。
ツイストコブラっぽいのがおるが…、こりゃ特殊個体かもしれん…。
別のやづにしよう。」
「…ゴルドさん、そいつを倒します。」
「だめだべ。
特殊個体に殺されだ冒険者は少なぐねえ。
わざわざ犯さなぐていい危険に突っ込む必要はねえべ。」
「…スキルを明かすことはできませんが、僕はユニークスキル持ちです。
話を聞いた限りでは、危険を犯さずとも勝算があります。」
ゴルドは目が見開いた。
「ユニーク…スキルだど?
…そりゃ、…たまげだ。
★4でも滅多におらんどに。」
「ティナもそれで大丈夫かな?」
「ええ。
大丈夫よ。」
「…わがった。
だが、無理はすんなよ。
いいべな?」
「「はい!」」
ゴルドが音を立てないように進み、ロックとティナはあとを付いていく。
「…この先だべ。」
「ありがとうございます。
では、行ってきます。
ティナ、打ち合わせ通りにお願いね。」
「うん。
ロック、気をつけてね。」
(<隠密>。)
無造作に近づいていくロック。
しかし、ツイストコブラは気づかない様子。
「なんだ?なんで気づかないんだべ?
あれがロッグのスキルか?」
レベルが10以上離れているゴルドには、ロックの姿が見えている。
ロックはツイストコブラに近づくと、手を向けて微動だにしない。
「なぜ動がないんだ?」
数秒後、ツイストコブラがビクッとなり、プルプルしている。
その時を待っていたかのように、ティナから矢が放たれる。
頭部にヒットするが、あまりダメージはなさそうだ。
「そうなるべ。
あのレベル差ではよっぽどのスキルじゃなきゃ、ダメージは与えられねえべ…。」
その数秒後、突然ロックが動き出し、剣で口の辺りに攻撃を加える。
衝撃でチロチロと舌を出していた口が開く。
その口に向かって、ティナの矢が飛んできた。
今度は口の中に刺さり、急所ダメージを与えたようだ。
そしてもう一度ロックが攻撃しようとした時、ツイストコブラの麻痺が解けた。
「シャァアァアア!!!」
ロックに向かって攻撃するツイストコブラ。
ロックも反撃するが、まだ倒せない。
ツイストコブラがロックに巻きつこうとする。
だが、どこかぎこちない動き。
そこに、ティナの矢。
倒したかと思ったが、持ち堪えたツイストコブラ。
ロックを締め殺しにかかる。
「やばい!」
ゴルドは助けに行こうとした、…が、とんでもない光景が。
ロックがツイストコブラに噛み付いている。
そして、ツイストコブラは力尽きた。
『レベルが上がりました。』
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名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:18→19
HP:3327→3543
MP:331→350
体力:318→336
力:321→340
素早さ:336→358
器用さ:319→340
魔力:317→336
スキル:
【噛み砕き ★★】
【成長促進 ★★★★★】
【隠密 ★★★】
【麻痺針 ★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】
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名前:ティナ
パーティ:ラフリンクス
Lv:14→15
HP:1100→1173
MP:165→174
体力:112→120
力:98→106
素早さ:107→114
器用さ:126→134
魔力:169→179
スキル:
【 】
【慈愛の祈り ★★★】
【全能力50%UP ★★★★】
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次話、ガツンとレベル上げ!




