表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/281

第18話 死の恐怖

この小説に、「シリアス」ってキーワードつけたの、完全に忘れてました笑

シリアスな話を書いてて思い出しました!

「カイルさん、次はいつレベル上げ付き合ってもらえますか?」



ようやくレベルが5になり、スキルが充実してきたロック。


ノリに乗っている。



「…そうだな。

 今から行くか。」


「え!?

 今からですか??

 僕は大丈夫ですけど、ティナ、準備とか大丈夫かな…?」


「さっさとしねえともう連れて行かねえぞ?

 呼びにいってこい。」


「は、はい…。」


(なんか怒ってる…?

 僕、カイルさんに怒られるようなこと、何かしたかな…。)





村の外れの、ティナの家。


コンコン。


「ティナ、いる?」


「はーい!」


ロングヘアで整った顔立ち、スリムなのに巨乳の美少女、ティナが出てきた。



「ロック、どうしたの?」


(ティナ、今日も可愛い。)


「あ、えーと、カイルさんが今からすぐレベル上げに連れて行ってくれるみたいなんだ。

 急なんだけど、行ける?」


「今すぐ?ずいぶん急ね。

 でも、お願いしてる立場だからカイルの予定に合わせないとね。

 すぐに準備するから、ちょっと待っててね。」


「うん。」


バタバタと準備する音が聞こえる。



1〜2分でティナは出てきた。


「ごめんね、お待たせ。」


「ううん。こちらこそ急でごめんね。

 カイルさん、なにか怒ってるようだったんだけど、心当たりない?」


「え?

 なにもないけど…。

 昨日バカみたいな話しながら仲良く戻ってきたばかりじゃない。」


「そうだよね。

 僕、なにか余計なことしちゃったかな…。」


「ん〜。

 気のせいじゃない?

 怖い外見だから、ちょっと機嫌悪いと、必要以上に怒ってるように感じるのかも?」


「とても回復術師には見えないもんね。」


「そうそう!

 今日もがんばりましょ!」


「うん!」




元の場所に戻ると、不機嫌そうにカイルが待っていた。


「おせーな。

 とっとと行くぞ。」


「ご、ごめんなさい。

 あの、ヨムじいさんに一言挨拶してからでいいですか?

 装備のことも相談したいんで…。」


「急いでるって言ってんだろ?

 そんなの帰ってからにしろ。」



ロックとティナは目を見合わせた。


やはり、様子がおかしい。



「今日は別のところに連れて行ってやる。」


「は、はい。

 お願いします!」


ロックはレベルアップしたので、装備を変えたほうがいい。


それを教えてくれた張本人なのだが、強引に出発することになった。





「カイルさん、今日はどんなモンスターがいるところに行くんですか?

 【麻痺針】の効く闘牛ガエルなんて、戦いやすそうですよね。」


ロックの問いかけに対し、無言のカイル。


話しかけても、まるでロックやティナがいないかのように進む。



途中リザードマンや大きな蛇のモンスターなどと遭遇しても、それは変わらない。


1人でさっさと倒して、先に進んでいく。




「あ、あの〜。

 僕なにかカイルさんのお気に障ることしちゃいましたか?

 もしそうならごめんなさい。


 あ、こんな風に連れてきてもらうの、お仕事の邪魔しちゃってますよね。

 それなのに、遠慮なしに「いつ連れて行ってくれるか?」なんて無神経でしたね。

 すみませんでした…。」


 

カイルはロックの方を見ることも、返事をすることもしない。



「カイル?

 なに怒ってるの?

 もし何かあるなら、言ってもらえないかしら。

 私も恩人のあなたに迷惑かけたくないわ。」


ふと、カイルが立ち止まった。




「いた。」




「なにがいたの? …って、あれは!」


「あ…、あれは!

 僕が襲われた時にいたモンスター!」


「カイル、いくらなんでも危険なんじゃ!?

 逃げましょう!」



しかし、カイルはまるで感情がないように言い放った。


「ロック、あいつを麻痺させろ。」


「え…?

 でも、レベル差が10以上あったら【隠密】は使えません!

 10どころの差じゃないですよね!?」


「レベル差は30くらいかな?

 あのディランってモンスターは目が極端に悪くてな。

 匂いや気配で敵を感知してるんだ。

 お前が襲われたガメリオンも、【隠密】が通用してるからこそ、ここで生きられてるんだろ。


 いいから、行って来い。」



「で、でも…。」


流石に相手が悪すぎる。


その上、ロックは両親に殺されかけた時の記憶が蘇り、足が動かない。



「さっさとしろ。

 それともなにか?

 お前の大好きなティナちゃんに行ってもらうか?

 お前が好きなのはでっかいおっぱいだけか?」


カイルがティナの手を掴み、引っ張りながら罵る。


「なにを…!」


あまりの横暴さにティナが反論しようとした時。



「僕が行きます。」



震える手で、カイルの手を制した。



「カイルさん、見損ないました。


 僕はスキルで麻痺させることができるかもしれない。

 でも、ティナは違う。

 確実に死ぬとわかってるのに、そんなことを言うなんて。」


「命の恩人に大した言い草だな〜。


 その震えてる足で、行けんのか?」



ロックが震えてるのは手だけではなかった。


手も、足も、身体中が震えている。



「行きますよ。

 ティナは僕が守る。」



(【隠密】…。)



「だめ、ロック!!」



気配を消したロックに向かって呼びかけるティナ。



「死んじゃうわ!!」



ディランに向かって走り出そうとするティナ。


それをカイルが押さえつけた。



「まあ待ちな。

 お前の出番はあとからだ。」


ティナは涙を浮かべた目で、カイルを睨みつけた。


「どうしちゃったのよ、カイル!!

 ロックを止めて!死なせないで!!」


振り解こうとするが、ティナの力ではびくともしない。



「ロックーーーー!!!」


次話、カイルの目的は?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ