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ぼく  作者: 槌谷 紗奈絵
35/52

病院


お父さんは、毎日おとまりで長い間、帰って来ません。


だんだん寒くなって、雪がふって山は白いぼうしをかぶりました。



ひなちゃんは毎日、お母さんに教わりながら、おいしい物を作ってお父さんに持って行きます。


ぼくも少しもらいます。


ぼくが、大好きなのはたまご焼き。


やわらかくて、ちょっぴりあまくて、お魚のにおいが、ほんのり おくの方からしてきます。


ひゅうがは、学校からもどるとお父さんにあうためにお洗濯せんたくした洋服にきがえます。


ばいきんがついた服はお父さんの体によくないとお母さんがひゅうがに言ったから、毎日

ひゅうがはきれいな服を着て病院に行きます。


ひゅうがは、一番先におうちから出て来てぼくに言います。


「 クロ、お父さんの病院に行って来るからおりこうに待っているんだよ! 」


「 へーん、ぼくはいつもおりこうだよ! 」 ぼくは立ち上がって言います。


そんなことをしているうちにひなちゃんとお母さんが出て来て、みんなで病院に行ってしまいました。


( お父さん、病院。ぼくのきらいな病院。早くよくなれ! お父さん! )


明日は、ぼくのお庭にも雪がふるのかな?


---36話につづく---

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