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ぼく  作者: 槌谷 紗奈絵
33/52

笑顔でいるの

「 りょうがーー !! しなないでー !!! 」


突然とつぜんのさけび声に、ぼくの背筋せすじは、さか立ちました。 


お母さんは、ぼくによりかかって、いています。


( ぼく そばにいるよ お母さん・・・ )



少し暗くなったころ、お母さんは、ぼくと一緒に走って家に帰りました。


ぼくは、わけも分からず、心配で、お母さんの顔を見ながら家に着きました。


ひなちゃんとひゅうがが、もう家で待っています。


「 ひなちゃん、お米あらってくれたのね。 ありがとう! 」


ひゅうがが、「 ぼく、お風呂ふろ準備じゅんびしたよ! 」

 

「 あら、ひゅうがも? ありがとう! お母さん、いそいでごはん作るから、先にお風呂ふろ入る? おやつ作れなくてごめんね。 」


「 おなかすいたけど、いいや。お風呂ふろはお父さんが帰ったらいっしょに入ろうかな。 」


「 今日はお父さん、おとまりだから お風呂ふろに入ってね。」


ひゅうがは一人でお風呂ふろに入りました。


ひなちゃんは、お母さんといっしょに何か作っています。


お魚のけているにおいが、してきました。


( ぼくにも、お魚の頭がきますように。 )


ひゅうがは、入ったと思ったら、もうお風呂から出てきました。


そして、いつものように、ひゅうがが、はしをならべている音がします。


ひなちゃんがもり付けた、ごはんやスープやサラダも、ひゅうががテーブルにならべます。


ひゅうがが、いすにすわる音がしたら、ぼくも、ひゅうがの近くのまどの所にすわります。


お母さんが、さいごにすわって、食事が始まりました。


ひゅうがは、学校であったできごとを次々と話しています。


ひなちゃんは、だまって食べているようです。


( ひなちゃんも、お母さんと同じだ! 何かいつもとちがう )


ぼくの心は、おちつかなくなりました。


( ひなちゃんもきっと、いてしまう )


ぼくは耳をすまして、家の中から聞こえる声を一つも聞きのがさないようにしました。


「 ・・・・・・ さあ、こんどひなちゃん、きょうは、いいことあったかな? 」 


お母さんが聞きました。


「 お父さんは、お母さんにいつも聞くよね、きょうは何かいいことあった?って。 」


ひなちゃんは、おさえた声で言いました。


「 そうね、ひなちゃんのを聞いてから話すからね。 」 と、お母さん。


「 いいことあったけど、おぼえてない。 ・・・ お父さんは病院に行ったの? 


検査けんさしたの? どうしておとまりなの? お父さんどこにおとまりなの? 」


「 おかたつけしてから、お話しするわね。 」


お母さんがいすから立ち上がりました。


ひゅうがも、ひなちゃんも、次々立ち上がって食器しょっきをかたつける音がします。


まどがあいて、お母さんが持ったおさらに、いつものチーズが3つ。お魚の頭が3コ乗っています。


ひゅうがが、横から、ぼくの銀色のうつわにごはんを入れました。


ぼくが、チーズをお母さんの手からもらって食べると


「 おりこうさん 」 ひなちゃんが、白い顔をして言いました。


( ひなちゃん お母さんと同じ顔  何だか心配 )


まどめられ、みんなはとなりの部屋へやへ行きました。


( ぼくもとなりの部屋へやまどの下に行って聞こう。 )


しばらくシーンとした後 「 笑顔でいようね ! これからお母さんが話すことは・・・・」  


−−34話につづく−−−


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