かくれんぼ
お母さんは、時々、ひなちゃん、ひゅうが、ぼく、ハピちゃんを、自動車に乗せて、川まで、遊びに行きます。
今日も、みんなで、自動車に、乗って、川に向かいます。
ぼくは、うれしくて、たまりません。
川に着くと、ぼくは、まっ先に、とびおりて、水に入ります。
ひゅうがが、「 待て ! クロ ! 」 と、追いかけて来ます。
ひなちゃんが、ズボンを、ひざまで、ていねいに、上げています。
ハピちゃんは、お母さんに、だっこしてもらって、川に、おりました。
バシャバシャバシャ !
水あびを、したかと、思うと、優雅に、泳ぎ始めました。
( さすが ! ハピちゃん、泳ぎ、じょうず ! )
ふり返ると、お母さんが、ニコニコして、見ています。
川の水は、とても、気持ちが、いいです。
しばらく、遊ぶと、ぼくは、水から、上がりました。
ハピちゃんも、後から、ついて来て、水から、上がりました。
そして、羽を、広げて、バタバタさせて、います。
( ハピちゃんも、気持ちよかったね ! )
ふと、まわりを、見ると、お母さんたちが、いません。
ぼくは、鼻を、上に向けて、クンクン、においを、かいでみました。
風に乗って、ひゅうがの、においが、します。
お母さんも、ひなちゃんも、一緒に、木のかげに、かくれていました。
ぼくが、みんなの方へ、走って行くと、「 見つかっちゃった ! 」 と、ひゅうが。
少し、遊んでいると、また、みんなが、見えなくなりました。
こんどは、風の中に、においが、しません。
ぼくは、いくつかの、木の、まわりを、さがしました。
だんだん、心配に、なってきました。
すると、ひなちゃんの 「 クスクスッ 」 と、わらう声。
ぼくは、声のした方へ、いちもくさんに、走りました。
そして、お母さんに、とびつきました。
( 見ーつけた ! )
ぼくは、お母さんの、おひざで、眠ったり、
ひなちゃんたちと、( あんよは上手 ) をして、遊びました。
ハピちゃんの羽が、スッカリかわくまで、遊んで、少し、暗くなったころ、帰りました。
本当は、さいごに、ぼくが、かくれたのを、みんなが、見つけられなかったから、
少し、暗くなったのでした。
( あぁ 楽しかった ! )
−−−28話につづく