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第59話「時勢の波」

おまたせしました。ユーグは後半のクエストに入ります。

どうぞお楽しみください~!(*'▽')

食事を終えて一行はルヴァ公国に入り、ステュアート公に謁見するため、城下町を抜けて宮殿に向かう。


~ルヴァ公国~


4神のうちの一角をになっている街。神々の時代では愛と情熱を伝えたということで、愛と情熱の神としてあがめられている。ところどころにそれを祀る祠のようなものが点在していた。


宮殿に向かうと衛兵達と話し、クエストが進行していく。

衛兵は俺ら一行をステュアート公への謁見の間へ案内してくれるというので、ついていく事になった。


謁見の間までの間、俺は答えのない予測をしていた。


一説によると、ルヴァ神がいなければ、人は生まれていなかったという学説があるそうな。

 神というの偶像だとして古代人だと仮説を立てる。

 理屈と単語でいうと、ユリゼンとアーソナは愛を知らなかった。つまり、相手を無条件で受け入れるという考えを知らなかったワケだ。そして、それは動物的な行動しかできなかった。そこでセラフィムは二人に行為の仕方を教えていったということになる。

そのことにより、彼らは愛を知り、そして愛おしく情熱的になるわけだ。そして、世界樹共に天に帰るという節は、死んだということだろう。そして、死ぬまでの生涯の間にルヴァとサーマスを生み、人を生んで島の行く末を任せて逝った。


サーマスは本能と強さを司っている神だが、サーマスへは聖騎士か暗黒騎士、もしくはそれに準じたクエストの消化、PTメンバーに入っていないといけない地域だ。いずれサーマスにもいくことになるだろう。

併せてサーマスを説明すると…


~サーマス共和国~

 二番目に大きいアルビオンの島であり、アーソナ国の呪いで、通常入国できない。但し、クエスト消化しない間は上記のメンバーとPTで入る事になるわけだが、この町は独自の文化を作り上げていて、三人賢者と一人の教皇という特殊な政治体型をしている。

人の思いのままの本能をコントロールし、自制心を強く敬い、理性を美徳とするいわば、寺のような場所だ。しかし、人口は二国に劣るが、地政学的な見聞により、攻められない分、守りやすいといった守勢の国といっていいだろう。

 北の教会は、毎年行われるサーマス神を祀る行事が行われているらしい。

 閉鎖的な国家だと認識している。クエスト消化しているプレイヤーにはアーソナ国の呪いが解除され、豊かな貿易国家に変貌している。それはそれで衰退することなく、発展できて滞留することがない良い傾向ではあると思っている。


 そして、話を戻すと、各方面に人が住み始めていくという推測に至るわけだが、その間に人々は文化を生み、発展していった。その進化の過程は進化論や、遺伝子学とか、理系の方にお任せしよう。その際に、族・属・人種に切り替わっていくと祀り事からまつりごとへ移行し、古代文化に変化していく。そして、現在、各神の御霊に捧げるように民族間のアイデンティティ衝突により、戦争へ発展、そして痛み分け協力していくというどこの国でもある歴史が刻まれていった。おそらくそれは宗教による戦争であろうと思っているが、元は四神は一つの神であったような側面も否めない。どっちにしろ、宗教学なんか俺にわかるわけないのだから、こんな事を考えていてもしょうがないんだが、ユリゼンと同盟国であるルヴァ公国は比較的、穏便に済むと思っている。


―――さて、ルヴァ公国、ステュアート侯爵のお出ましだ。


~ルヴァ公国・謁見の間~


 謁見の間に入り、ステュアート公がくるのを待つと、ステュアート公が謁見の間にはいってくる。このクエストは俺がメインであるため、俺に話しかけてくる。


≪よくきた。ユリゼン王国の使者よ。今は亡き前王の遺志引き継いだと聞く。これより、ルヴァは平和的な統一の国造りを担うこととなるだろう。≫

≪ああ、言わずともわかっている。隣国のアーソナの事であろう。アーソナを開放するのには、聖杯をもう一度、女神像の高台に供えなければならない。聖杯はサーマスの教皇しか作れない。アーソナを平定させるには、サーマスにいき、教皇への謁見が求められる。推薦書は私が書いておこう。≫

【ステュアート公の推薦状】を手に入れた。

≪はぁ…。悲しいことだな。円卓の騎士達が見つけ出した聖杯に汲まれた水を王妃が、“永遠の若さを手に入れることが出来る水”だとそそのかしたのがいる。それをのんでしまった。王妃は魔女になり、アーソナの美しかった緑が一瞬で枯れ、魔森になってしまったのだ。≫

≪それも、今回の戦いで終わりだ。トラバカルテに行き、サーマス共和国の港まで渡航できる船を用意してある。一日も早く、この不安定な国をまとめてほしい。頼んだぞ。≫


というと、ステュアート公は、謁見の間をあとにした。


俺らは宮殿を出て衛兵に門までの間、話しあっていた。


「どうやら、後半に差し掛かったようだな。」カルディアは肩を回していた。

「うんそうだね。トラバカルテはアーソナとルヴァを結ぶ交易街だったようだよ?」ファウストはクエスト概要とMAPに記載してある街の詳細を読んでいた。

「なるほどね~。でも、海はまだ、呪いは解けてないのよね?」唯華は眉間に皺をよせていた。

「そうだよ。だから、放棄された灯台を一旦目指し、航路を指し示す火を灯さないといけない。」ファウストはページをめくりながら返事をする。

「でもさ、この前は三人の王というクエストで、サーマスいってないんですよ。」俺は不思議に思った。

「三人の王にはもう既にあっていたんだよ。」ピピンが割って入って説明する。

「ユーグ、おまえ自分のクエストだろ?なんで把握してないんだよ。一人はアルトリウス王・二人目はステュアート公、三人目は、騎士コンスタンティンだよ。まぁ…俺らが急かして、ランスロット討伐クエスト出してほしかったから、出したんだけどな。」

「あーそうでしたね。ついていくのに必死で読んでいる暇なかったですw」

「まぁこれで、真の3番目の王に会う事になるわけだ。」

「あーそういうことか!!」

「まぁ、会話省略させてさっさと進めてたから仕方ないけどな。」

というと、宮殿をでて城下町を抜け一路、トラバカルテに足を向けることになった。


しばらくすると湖が見えてきた。湖を渡ることができないので、迂回することにした。しばらくすると橋が見えてきて橋を渡る。橋を越えれば、トラバカルテの街だ。道中、モンスターに遭遇しなかったのは運がいい。乱数調整によるものだろうと感じた。なんなくトラバカルテの街につき、支度をする。


~トラバカルテ~


設定では、昔は北海による漁業の町であった。また、民芸品・工芸品のクオリティが高いため、ポートウィル軍港を経由し、世界に輸出をしている。俺の個人ハウスも、トラバカルテ銘品の椅子やテーブルが数多く並んでいる。

 

 また、イーリアスの世界では、こういった工芸品や民芸品を売買するプレイヤーも多く、生活コンテンツの一環に存在している。特にアーモロトの北側に位置する妖精王の国で生産されている民芸品・工芸品は一部の女性プレイヤーから絶大な支持を得るほどのデザインなどある。

南側のメディオラムは、いわゆるロココ調・ロココ様式が採用されており、これもまた大人気である。

前章で紹介した、セイメイがロームレスにあるファサール国会議事堂は優美であるがと同時にその大きさは法王を保護している国の威厳を象徴するデザインでもある。

 このように生活コンテンツも充実しているため、生活民と言われるプレイヤーも数多く存在している。


俺達は軽く民芸品を販売している職人たちの工房へ足を運んだ。


まずは唯華が動いた。

「可愛い!!なにこの椅子~!チョー可愛いんですけど!!」

「おい、あいつ『ちょー』っていったな?」カルディアがピピンに耳打ちした。

「いった。年ばれるっつーの…。」ピピンはケッって顔をしている。

「なんか言ったあんた達!!??」と振り向くと鬼の形相でこちらを睨みつけていた。

「カルディアさんはこういうの嫌いなんですか?」と俺が尋ねた。

「いや…可愛いと思うよ…。なんつーかガラじゃないからさぁ…あはは。」

「そうなんですか?オレオレいってるから、そっちの方かと思ってましたけど…。」

「おい、ユーグ。気にしているこというんじゃねーぞ!!」というと頭を殴ってきた。

「あ~あ、あんまそういうの良くないと思うぞ~。」とピピンは冷たい目線で見ていた。

「まぁまぁいいじゃないか。人それぞれだし。それより、このテーブル!シックなのに存在感あっていいよな?」とファウストは話題を変えていた。

「たしか、ファウストさんは研究所みたいなとこに住んでいると聞いた覚えがあります。何を研究しているんですか?」

「君、聞いてしまったね…。私は魔導士だよ?日夜錬金術をして、新しいエリクサーの解放を行なっているんだよ!!フハハハ!!!!」

―――あれ、ファウストさんってこんなキャラだっけ?

「ん?ユーグ知らねーようだからいうけど、錬金術師の生活ランキング1位はファウストだぞ??」

「えええ!!!!!!?????うそでしょ!!!!!!!!!????」と叫んでしまった!

「うっるせーなぁ!!!そんなびっくりすることじゃないだろ?」ピピンは少し不機嫌になった。

「すいません…、そんなすごい人がうちに入ったなんて…!」

「まぁ死神ファウストの由来は、最高位エリクサーを使い回して、瞬間火力・瞬間防御力・魔法耐性を全て高水準に持ち込んで、相手を蹂躙することだからね。対戦相手がチートだって泣き叫ぶのも無理ないさ。」

「失礼な!僕はね、負けるのが嫌いなのだよ。だから、圧倒的ブーストで敵を薙ぎ払うのが好きなだけだよ。フフフ…。」とファウストはメガネを輝かせて不敵な笑いをしていた。


そんなこんなで道草を食ってしまったのだが、とにもかくにも、港へ立ち寄り船員の酒場に行き、船を出してくれるNPCの下へ向かった。



≪俺の名はダグラス。こんな海で出航しろだって?アーソナのせいでこっちは商売あがったりだ!だからこうやって酒場で腐っていられる。≫



【ステュアート公の推薦状】をみせた。



≪こ、こいつは!あれか?大公のお墨付きじゃあないか!とすると、お前はあの…。なるほどな!理解できたぜ?いくら飲んでも酔えないせいで、変にピンときちまった。≫


≪なに?灯台に火をつける?はは~ん。お主は、俺に働けというのだな?ふはははは!!!いいだろう。お前の根性を見せてもらうぞ!!≫


≪おっとその前にな、その辺にやさぐれている船員に声をかけてくれ。俺の金貨を渡せば、すぐだぜ?≫



というと、【手垢のついた金貨】を預かった。


俺は、NPCに話しかけて金貨を渡し歩いた。

「おい、ユーグ。あとは頼んだぞ?波止場に先行ってる!」カルディアはみんなを連れて、先にいくとのことだった。俺は急いで、該当するNPC達全員に話をかけて港へ向かう。


すると、アナウンスがはいった。


【ダグラスの船に帆が下りた。出航の準備が整ったようだ!】



俺は急いで波止場に向かうと、この片田舎の桟橋には似合わないような立派な中世の巡洋艦が接岸していた。

ダグラスは俺が船に近づくと話しかけてくる。



≪いよう!全員集まったぜ!それじゃあ魔女の結界を壊しにいこうぜ!?野郎ども出航だ!!≫

カルディア達と合流した俺は急いで船に乗り込んだ。



巡洋艦はゆっくりと離岸していき、沖の島にある灯台を目指して出航した。


海の水平線の上には暗雲が立ち込めている。

これから待ち受けるモンスターにわくわくしながら俺は兜のバイザーを下ろし、ゆっくりと戦闘準備にかかるとした。


波は激しく三角波を壊し、このあとの冒険を暗示させるかのような船出となった。



荒波を超えていくユーグのクエストの後半です。ユーグは冒険として楽しむ感じです。

次回もお楽しみに!ではまた!

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