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ボッチと異世界8


 食堂に向かうと、そこにはたくさんの人でにぎわっていた。

 僕が、席に座るとすぐに料理が出てきた。ツノウサギの肉が入ったシチューらしい。

 料理はとても美味しかった。魔物でも食べられる奴がいるのが驚きだが……。

 それと、食事代のことは、ガインドさん──門番のおじさんが払ってくれたらしい。この宿のことも教えてくれたのもおじさんだ。何から何まで、本当に優しい人だ。今度何かお礼をしたい。その前にこの人と話すと緊張してしまう癖を直さなくちゃなぁ……。



 宿を出た僕が向かうところはテイマーギルド。シロをずっと鞄に入れておくのはかわいそうだ。こいつにも安心して街を歩かせてやりたい。冒険者になるのはそれからでいいだろう。テイマーギルドへの道は……どう行けばいいんだろう。

 どうしようもなく、周りをキョロキョロと見ていくと、牛のような魔物を連れた人を見かけた。


「魔物を連れている人の後をついて行けば、ギルドにつくかな?」


 なんとなく、言ったことだがこの際しかたない。ついて行くことにする。なんか、ストーカーぽい感じだが、隠密のスキルを使っているので人は、僕が後をつけていることに気が付いていないだろう。

 そうして、ついて行った。先は、大きな建物。入口らしき扉の上には、看板で、テイマーギルドと書かれていた。無事について、ほっとする。

 後をつけた人は、もうギルドに入って行っている。僕も入って、登録を済ませよう。


「わっ!」


 中に入るとたくさんの人とたくさんの魔物でにぎわっていた。

 魔物の方は、オオカミや蛇など、それからオークまでいた。魔物も人と同じように会話しているかのように、顔を見せ合っている。今見ているその中には、あとをついて行った人と共に歩いていた牛のような魔物もいた。


「と、他の魔物を見ているんじゃなくて、登録しに来たんだよ。受付は……」


「登録用の受付けなら、入ってすぐ左だよ」


 突然、後ろから声をかけられ、飛び跳ねるように驚いてしまった。

 恐る恐ると、振り向くと、自分が後をつけていた人だった。


「そんなに驚かなくてもいいと思うんだけど……、それと、君は隠密系のスキルがあるのかな? 俺の後をつけていたのって、君だよね」


 どうやら、ばれていたみたいだ。僕は素直に頷いた。


「そうか、まぁ、つけてた理由は、今見た限りじゃあ、ギルドの場所が分からなく、魔物を連れた人の後をついていっとけば、目的地にいけると考えたってことでいいかな」


 僕は、もう一度頷く。


「はぁー、それなら、後ろから、こそこそとせずに、人に道を聞けばよかったんじゃないか? 怪しまれるぞ」


「す、すい、ません、でした」


 僕は、頭を下げる。当たり前だ。後ろから、こそこそつけられていたら、誰だって怪しむ。


「あー、うん、素直に謝ったから許してやる。次からは、気を付けろよ。登録しにきたんだろ、登録用の受付はさっき言ったように、入り口からすぐ左にあるからな。それと、ようこそテイマーギルドへ、歓迎するよ。俺は、ロディ。相棒の魔物は、ミノタウロスで名前は、ジャンっていうんだ。君の隠密を感知したのはこいつがいたからだな」


 牛のような魔物、ミノタウロスっていうのか……。オーク同様、二本足で立って歩いていたから、まさかとは思っていたけど、二メートルは軽く超えているだろう巨体から、威圧のようなものが感じられる。


「ぼ、僕、は、星宮、結友で、す……」


 やっぱり、人と話すのは緊張してしまう。変に思われていないだろうか?

「そうか、じゃあ、結友と呼ばしてもらおう。よろしくな、結友。悪いが俺はこれから、また出かけないといけないからまた今度会おうな、困った時は、いつでも頼んで来いよ、こう見えて、ギルドでは有名なんだぜ、じゃあな」


 ロディさんはそういうと、ミノタウロス──ジャンを連れて、ギルドを出て行った。

 又も、いい人に出会った僕は、ロディさんがいった登録用の受付に向かった。


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