ボッチと異世界7
コンコン
「う、う~ん。もう朝?」
誰かがドアをノックする音で目が覚める。
窓のカーテンを開き、外を見る。まぶしい日差しいが顔に直撃、日差しいが目に入らないよう、手でガードする。二階の部屋からなのか外の風景はよく見えた。
外は、木でできた家々が並び、多くの人が歩いている。かっこよさそうな鎧を着た人、動物の耳をした人もいる。ケモ耳のカチューシャ? 異世界でのファッション? なのかな
コンコン
あっ、そういえばノックされているんだった。
「は、はい、ど、どなた、ですか?」
「おはようございます。朝の食事の準備ができましたので、お呼びに上がりました」
そう言って、部屋に入ってきたのは、童顔で翠色の髪をした女の子。
「…………」
「? お客様? どうかされましたか?」
女の子が首をコテンとかしげる。可愛い……が、そうじゃない、彼女の頭に、人間にはあるはずのないものがついていた。犬耳だ。外で見たときは、カチューシャか、何かのアクセサリーと思ったが、そうじゃなかった、動いているのだ。ピコピコと、
「そ、それ、ほ、本物?」
「え? あっ、これですか、えへへ、もちろん本物ですよ」
彼女は自慢げに耳を動かしている。
まさか、本物とは……、そういえばクラスの中にケモ耳好きの奴がいたな、話したことはないけど……、教室でケモ耳の良さを大声で語っていたのを憶えている。その語っているやつに対しクラスの反応は引き気味だった。
「もしかして、お客様は獣人を見るの初めてですか?」
「う、うん」
さっき外で見たけど、
「そうですか、この国は、多くの種族が集まっていますので、私みたいな獣人もいれば、鍛冶を得意とする力持ちのドワーフ、弓や精霊魔法、森の民と言われるエルフもいます。その他に、龍人や魔人など、本当に多くの種族がいるんですよ。しかも、それぞれの種族がそれぞれ得意とするものがいくつかあるらしいのです」
女の子は、この世界の種族のことを説明していく。まだ小さいはずなのにいろいろ知っているんだな、
「……、さらには」
『ポーラ! いつまで、二階で暇をつぶしているんだい。お客様を起こしたら、食堂の手伝いがあるんだよ』
「あ、そうだった。いけない、お客様もすいません。私の話につき合わせちゃって」
女の子──ポーラは、頭を下げると、急いで、食堂に向かっていった。
「まだ小さいのに…………勉強熱心なのかな」
そういえば、シロはと、ベッドを見る。
「(……ぷよぷよ……)」
どうやら先ほどの話で起きたらしいが、若干まだ眠たいのか、少しふらついている。
「僕達も下に降りようか」
僕はシロを手でそっと持ち上げ、肩に乗せるが、まだテイマーギルドに行ってテイマーの印をつけてもらってないことを思い出し、どうしようか迷ったすえ、どうせこの後すぐに出かけることになるし、鞄の中に入れた。
「あれ、でも僕、食事のことまで、お金払っていないよな」
疑問に思いながらも食堂に向かった。