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顔合わせXⅣ

 学園長室から出た俺達八人は、各自の寮へと一旦戻った後、一時間後にまた学園長室の前で再集合したのだ。


「これってどうなるんだ?」

「どうなるってどういうことだ……?」

「俺たちはこの学園のトップにいるって事だろ?」

「そうだな……」

「それなのに俺はなんで、ここに居るんだ?」

「そんなの知るか……俺たちは、選ばれた。ただそれだけだ」

「ほら、二人とも、早く準備して。もう、中に入るんだから。先輩たちはもう準備できてるんだから待たせちゃダメでしょ?」

「分かってるって」

「俺は一樹に話しかけられたから答えてやったまでだ……」


 明日奈に怒られたのが気に障ったのだろう。憐矢は、少しだけ視線を険しいものに変え、明日奈の方へと向ける。


「そんな目をしたって駄目なものはダメなの。ほら、開いたわよ」


 目の前にある高級感溢れる木製の扉がギィィっと音を立てながら両扉が開く。

 そこから広がる光景は、一樹たちには新な一歩だ。ここからは自分たちには大きな責任が、自分たちを押し潰そうとしてくる。それをどう乗り越えられるのか……。

 そんな一抹の不安と同時に、一樹たちの心の中に一筋の希望の光が差し込む。


「失礼しますっ!」


 勾坂が先に一歩、室内へと入り、礼をすればそれに続いて一樹たちも礼をする。


「そんなに畏まらなくてもいいのに。まぁ、勾坂君ならそうなっちゃうのもしょうがないかな? それじゃぁ、私なりにもケジメをつけようか」


 そういうと、一樹たちの目の前には本物の天使が現れた。さっきまでは、あれほど気楽にしていたミカエルからは、気楽とは無縁といった雰囲気が立ち込める。


「八名の生徒たち。ようこそ、この『ANGEL―CLASS』へ。貴方たちを私は歓迎するわ」


 その言葉を言い終わるなり、ミカエルの背中からはバサッと音を立てて、真紅とも言える翼が炎を振り撒きながら広がる。そして、彼女が立っていた場所からは火柱が上がり、


「これからは私が貴方たちを鍛えていくから、覚悟しなさいよ?」


 と人差し指を口元へと持ってきて、一樹たちの方へと微笑む。その光景が、幻想なのか、現実なのか……。一樹たちには判断が出来なかったが、とにかく言えることは一つだ。


「俺たちが世界を変えるやるっ!」


 そう、それこそがこのクラスの存在しうる意味であり、願望であるのだ。

 こうして、赤城学園の底辺を含めたトップランカーたちのクラス『ANGEL―CLASS』は、ここを拠点として始動し始めるのだ。


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