今に見てろ。
ところで、そのころコンピュータを動かすための
命令書といえば、0か1かしかありませんでした。
なので、1+1=2
ではなく
1+1=11 (2進法)
ということになりました。
この辺は、普段わたしたちが暮らしている生活とはなじまないので
ついていくのはたいへんですが
たとえば、色鉛筆は 1ダース 12個だったりしますから
少しは わかるかもしれません。
命令書をつくるのに、0と1で果てしなく つくっていったので
さすがに 学者たちは バテました。
「英語で命令書をつくれないかな」
ということで、まずはコンピュータの命令語の単位を決めました。
1ビット = 01
1バイト = 08
といったふうに、です。
a,b,c,01,02,08などの英数字は1バイトで表示されるようになりました。
この単位は、自然とコンピュータの容量をしめすようにもなりました。
というのも、命令書がそれだけ入るということが 一目でわかれば
便利だからです。
というわけで、
最近はやりの 「ギガ」 は コンピュータの容量の単位のひとつです。
ほかに、「テラ」というのやら 「メガ」 というのやら
いろいろ ありますが
覚える暇がないくらい コンピュータの容量 は どんどん 増えていきます。
命令書も、複雑になっていきました。
命令書を 「プログラム」 と呼ぶようになり、
コンピュータの機械そのものは 「ハードウエア」
プログラムが扱うすべてのものは 「ソフトウエア」と呼ぶようになりました。
ソフトウエアのなかでも、人間にやさしい、
動画だの音楽だのゲームだのという部門に特化したものは
「アプリケーション」
と呼ぶようになりました。
スマホで 「アプリ」 と言っているのは、
この「アプリケーション」が さらに 身近になった、という意味です。
さて、この「プログラム」。
最初は英語が主でした。
なにしろ、主導権は 西洋がとってますからねえ!
「漢字で、書きたいんですけど……」
「なにそれ、おいしいの?」
漢字で文章をコンピュータに書かせるなんて
アホか、と笑われてしまいました。
というのも、コンピュータの容量は、そこまで大きくなかったからです。
英数字を表示するのが、やっとでした。
漢字を表示するには、2バイト必要です(英数字の倍の容量)。
今に見てろ。
日本人、奮起します。