神の一家の出身な私の旦那様が超絶美少女だったものでして
閲覧ありがとうございます!
ある日、私達一族は天界の広場に集いました。
「そろそろ、地上の生物の進化を促す時期だな」
そう言い出したのは、私の曾祖父です。私も含め、他のみんなも、その言葉に頷きます。
「そこで、皆が担当する生物とその個体名を示した掲示板をいつものように作っておいたから、各自準備ができ次第、地上に赴いてくれ!」
「今回も、叔父さんが決めたの?」
「そうだ。今回も、非常に優秀な遺伝子を持つ個体を選りすぐったらしいぞ」
「へぇー!」
このとき既に、私の期待は最高潮に達していました。
…しかし。
「神山…美幸さん…?」
あれ?
確かに、私の担当は人間だって前々から聞いてはいましたけど、この名前のつくりは…。
◆
「え? 叔父さん間違えて女を選んじゃったの!?」
「どうしようお姉ちゃん。私、もう人間の女の姿に固める準備できちゃってるのに…」
「…まぁ、きっとどうにかなるわよ。私達は神の一族。きっと、人間にはない知識と知恵で、切り抜けることができるはずよ」
「そ、そうだね。…不安だけど私、がんばる!」
「その意気よ!」
こうして私は天界を離れ、地上の世界へと降り立ったのでした。
◆
そして、私は当初の予定よりも遥かに長い期間、地上に居座ることになりました。
理由はというと、神の一家の出身な私の旦那様が超絶美少女だったものでして…。