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名も無く果てなくスチャラカな200字

星に願う

 流星群の夜が来た。

 街を離れた暗闇の中、僕と妻はその時刻を二人で待った。


 闘病の末夭逝した娘が、生前ラジオで自分の生まれた時刻が流星群のピークだと知り、目を輝かせた。

「その日に一番光ってる流星が私の生まれ変わりよ。きっとパパにも分かるわ。だから願い事も考えておいてね。言う間は絶対消えないでいてあげるから」


 妻に促され天を仰ぐ。

 見れば漆黒のキャンバスを、ほの赤く輝く流星が僕達に手を振るように駆け抜けていく。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 我が子に先立たれるのは親として辛い事ですが、娘の最期の思いが「流星群に生まれ変わる事」への期待というポジティブな物だった事は、両親にとっても娘にとっても救いになった事でしょうね。 娘の化身…
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