~茅野行彦~
登場人物
茅野行彦
博士:エドワール=エルサル=バドル
助手:矢波姫香
「博士大変です!」
「どうしたんだね。」
「被験体305番が突如暴れ始めました…」
「何だと!」
「どうしますか?」
「仕方がない。被験体305番は廃棄しよう。」
「しかし、博士。」
「仕方がないんだ。実験に失敗はつきものだよ。」
「わかりました…処分してきます…」
「その必要は、ありませんよ。」
「あなたは行彦君?」
「おお、茅野君。何故君がここに?」
「一週間だけですが、本日からこちらに来ることになりました。」
「そうか。それより必要ないとはどういうことかね?」
「先程こちらに来る途中で、被験体305番に鎮静剤を射ってきましたので今のところ大丈夫です。」
「わかった。何か手伝うことはあるかね?」
「2人は定期的に被験体305番に鎮静剤を射ってくれるかな?」
「わかった。だから、プログラミングの方は君に任せる。」
「ところで、被験体は何番までいるんだ?」
「はい。26000体いました。」
「今は?」
「はい。53体です。」
「ありがとう。」
「ここのプログラミングを変えれば、精神安定領域で安定するはずだ。」
「どうですか、博士?」
「精神安定領域で安定したぞ。」
「やりましたよ。」
「茅野君。君のおかげでなんとかなりそうだよ。」
「いえいえ、私の力ではありませんよ。」
「さて、茅野君。早速だが仕事を頼んでもいいか?」
「ええ。何なりとお申し付けください。」
「では、早速だが被験体500番の精神を安定させてくれるかな?」
「任せてください。」
「私、茅野行彦は一週間アメリカで仕事をした後日本に戻ってきた。その後、VRMMORPG機ブレイドルとそのソフトのエンドワールド・オンラインを完成させ12000人のプレイヤーを閉じ込めデスゲーム化した。それが、私、茅部昌彦の最終目的であり、一つの世界、夢に見た世界、私の夢だ。」
『全プレイヤー諸君。150層まで、辿り着きこのゲームをクリアしてくれたまえ。さあ、エンドワールド・オンラインの開始だ。』
第五話はエンドワールド・オンラインを作り上げた、茅部昌彦の過去のお話しでした。
今回の投稿を持ちまして、一時休載致します。m(__)m
次回の投稿は、9月以降です。m(__)m
遅くなってしまいますが、これからも、応援を宜しく御願い致します。m(__)m