全ての始まりⅱ
──まずは、俺の名前を教えておかないとな。俺の名前は山陵陸人だ。俺は、中学3年生だ。俺がネットゲームにハマったのは、小学6年生の頃だ。俺は、生まれて直ぐに両親を亡くしている。母親の兄夫婦に預けられたが俺が1歳の頃事故が起きて2人とも亡くなってしまった。その後、俺は母親の姉夫婦に引き取られている。俺は、今では普通に暮らしているが、俺が10歳の頃に、自分の出生について今の両親─姉夫婦─に訪ねた。そこで、俺は自分が、本当の家族ではない事が分かった。その後、2人の態度が変わると思われたが、2人とも今までと同じように、接してくれている。俺には、2つ離れた、妹がいるが従妹になる。
俺は、それから他人と距離を置くようになった。そんな俺がハマったのがネットゲームだった。そこでなら、姿が見えないから他人との接触もない、俺は、学校から帰れば、直ぐに部屋に籠りネットゲームをしていた。そんな俺は、いつも行くゲーム専門店で、俺はそこで、《ブレイドル》という、ヘッドギアを見つけた。その直ぐ側に《DragonBloodyJudges》というハードを見つけて、俺はそれを買うことにした。すると、店員が俺に、
「このブレイドルで、新しく遊べるハードが出るんですけど、そのβテストのテストプレイヤーに応募してみますか?」
と言われて、俺はどうせ当選しないと思ったが、ものは試しだし、当選しなかったら買えばいいと思い俺は、
「それじゃあ、お願いします」
と、店員に伝えると、店員は俺に応募用紙に名前と電話番号を書くように渡されたので、俺はささっと書いて、店員に渡した。店員は、
「当選したら、お電話します」
と言って、俺は買った品物を受け取り、店を出て、直ぐに家に帰り、自分の部屋に籠り先程、買った、ブレイドルで《DragonBloodyJudges》をプレイすることにした。そのゲームは、VRMMORPGと呼ばれていて、全身の感覚をゲーム内に、リンクさせる。