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サンフランシスコから
そして その日も結局、仕事は上手く成果が出なかった。
夜はサッカーの練習をする。目標はJリーグの選手であったが、今は夢破れて、弁護士の作業をしている。
しかしながら、地元の応援するプロサッカーチームに、関わりたいという願望からか、その事務所のコンサルみたいな事もしていた。
そしてある日突然、こんな話が舞い降りる。今度J3から更に下部に落ちると、スポンサーも出ていくということで、サンフランシスコから監督を呼び寄せる事となった。
「ひえっ」
「野球やアメフトでなくて アメリカのサッカーですか?」
「そうだ」
そしてこの場の雰囲気が一瞬凍りつくのである。