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第八話『神からの贈り物 in 神隠しの森』

 霊廟れいびょう洞窟どうくつに潜む<災厄の屍王>ネフティスを消滅させ『8つの魂のカケラ』を無事回収することが出来た。


 「クロノのスキル<闇の具現化>は魔族の兵士のスキルとは同じだ。しかし、比べ物にならないほど闇の濃度と出力が以上に高い。その分、闇の魔術の放出量を調整しないと闇が溢れ出て黒い煙にしかならない。これでは宝の持ち腐れだよ」


 「じゃーどうすればいい。俺は魔術なんて使ったことのない初心者だから放出量を調整するっていうのがいまいちピンとこない」


 「そうだね、君の場合、魔術をだそうに意識が行き過ぎていて無意識に出口を広げる癖があるのだろう。クロノはまず、出口を狭める意識をするんだ。闇の具現化は使いこなせれば、全ての魔術の頂点に立てる可能性がある、その分使いこなせないと雑魚スキルに成り下がる」


 物は使いようってことか。とは言っても、魔術を使うって行為は異世界転生して初めてだから使いこなせるまで簡単な道のりではないな。


 「エレノア、グランデさんの体の調子はどうだ?」


 「何とか一命は取り留めた。治癒魔法で傷も完治してわ」


 よかった。グランデさんは命の恩人だし、エレノアの大切な人だ。

 身近な人が傷つくというのは気持ちの良いものではない。


 「アステカ殿、今回は我らを助けてくださりありがとうございました。感謝してもし足りぬ。

エレノア様も私の体の治癒をしていただき感謝いたします。クロノ殿も今回は不甲斐ない姿を見せて申し訳ない」


 「グランデさんに感謝されると少し照れるな」


 グランデさんも意識戻ったし、俺らのパーティは完全復活だな。

 しかし、今回は何とかなったが今後、アステカだけのワンマンパーティでどうにかなるって保証はない。

 俺も守ってもらうばかりじゃなくてエレノアを皆んなを守る能力が欲しい。


 「クロノ、魔術は頭で考えるより実践が大切なの。私たちの次の目的地は<神隠しの森>。ここではそこまでレベルの高いモンスターもそこまでいないの。だから、魔術をモノにしたいなら実践を積むのにもってこいかも」


 「エレノアはもしかして体育会系?なんてね、確かにこのまま皆んなのお荷物なんて嫌だ。アステカ俺の修行に付き合ってくれるか?」


 「当たり前だろ?俺らは同盟を結んでいるに加え、一緒に戦った仲じゃないか。俺が闇の魔術の使い方を指導するよ。闇の魔術を使えるのは魔族しかいないからね」


 「え!?てことは俺も魔族ってことになるんですけど?」


 俺は<神隠しの森>でアステカにスパルタに闇魔術の教育をしてもらった。

 まだ、未熟の俺は手に闇を込めるのが苦手な為、剣に闇を込めて戦う技術と濃密な闇を球場に圧縮し小さくしたもので攻撃する方法を学習した。

 

 まだ、完璧ではないが神隠しの森にいるそこらの魔獣には1人で勝てるくらいには成長した。

 

 「クロノ、見違えるほど強くなったね。闇の具現化はだいぶ自分のものにできたんじゃないか?」


 「アステカのおかげだよ。あと、エレノアが俺を応援してくれた。そのおかげで頑張れるし守りたいものがあるから必死になれる。<災厄の屍王>との戦闘でエレノアがピンチの時に何もできなかった。もう、何かを失うのは嫌なんだ」


 「クロノ、アステカさん、お疲れ様!明日は<神隠しの森>の主【終焉の森】フォレタトスを討伐し3つ目の<8つの魂のカケラ>を無事手にするわよ。クロノがだいぶ闇の具現化を自分のものにできたみたいだし期待してるんだよ!」


 「エレノア、いやエレチ!俺が【終焉の森】フォレタトスを討伐した暁にはデートしよう」


 「エレチ!?いきなり何、その呼び方。なんかその呼び方、恥ずかしい。後、で...いと?が何か分からないけど、活躍してくれたらご褒美でしようね!でも、あまり無理しちゃダメだよ?」


 「やった約束だぜ、エレチ!アステカ、あと、グランデさんもよければ神隠しの森に潜む魔獣を討伐して明日の【終焉の森】フォレタトス討伐のため修行しようぜ!」


 どれくらい魔獣を倒しただろうか。

 20体?いや、100体以上は倒したかだいぶスキルをモノにできた気がする。

 俺はエレチや守りたいものを守れるくらい能力を付けたい。


 「アステカ、グランデさん。この魔獣を倒したら一旦休憩しようぜ」


 「クロノ殿!危ない!」


 「エッ!」


 俺の背後は大きな魔獣に取られた。この緊張感プレッシャー今までとは違う。

 まさか、神隠しの森の主<終焉の森>フォレタトスか!?


 「フォロロロロロ!!!!」


 俺の足元は根っこと急速度の植物の成長に足元をすくわれた。

 上等だ。俺の修行した闇の具現化の最初の犠牲者はお前になってもらうぜ。

 

【ご視聴ありがとうございました。】

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