03話 人間っぽい何か
あらすじ
砂漠から脱出した針谷。
マイホームを作り休む。
やっぱりマイホーム最高だな、、、
なんだか眠くなってきたな、今日はせっかくおうち作ったし、ここで寝るか、、、
ーー入眠ーー
そして朝になった。
いやーもう朝か!早いな、、、
って
俺のマイホームが大火事なんだが!?!?
なんだなんだ!この世界は炎の雨でも降ってくるのか!?
急いで燃え盛るマイホームから逃げ出した。
すると火事の原因があった。
ひ、ひひひひ、
人じゃねえか!!
おいおい人いるぞ、いや、人見つけたじゃねえか!!
そこにはいかにも冒険中です!みたいな女の人が立っていた。
なんか手がかりがつかめるかもしれない、話を聞いてみよう!
、
、
、
声でねえんじゃん
どうしよう!そもそもサボテンがこんなにあわあわと動き回ってたら怪しまれるんじゃないか!?
というかこの世界のサボテンって人間にとって敵扱いなの?それとも味方?
害悪モンスター扱いされてたら殺されておれのサボ生終わっちまうぞ!?
めっちゃパニックになってしまった。
「どうしたの??」
そんななか優しい声がした。
きっとこの人の声だろう。
ってかサボテンに話しかけてるってことは
この世界ではサボテンが意思を持っていることは普通なのか?それかこいつが頭おかしいだけ?
そんなことはどうでもよく、どうしたの??
なっていわれたって喋れないんだし返事のしようがない。
とりあえず喋れないことを伝えるため
円を描くよう転がりまくった。
「もしかしてまだ喋れない??」
そうそう!そうだよ!!!
やっと伝わった!めちゃ嬉しー!
うなずく代わりにさっきよりも速度を上げて高速回転した。
「じゃあ言語液使あげるよ」
言語液?聞いたことのないワードだが
流れ的に喋れるようになりそうだ。
しゃ、喋れてますか!?
、、、
声は出なかった。
なんだよインチキめ!言語液とか毒じゃねぇだろうなぁ。
「毒?あなた言語液を知らないの?」
え?
聞こえてた。
すいません実は、、、
(まてよ、ここで転生してきました!なんていったら国の実験に使われたり、高値で取引されたりとか、いろいろと危なそうだな、)
記憶喪失になってしまって、、、
「そうだったの?大丈夫?
じゃあこの世界のことは忘れてるってこと?」
そうそう!で、
言語液ってなんなんだ?
(よかった~、バレてない!)
「言語液っていうのは浸かると一時的にテレパシー会話ができるようになる液よ。そこら辺の薬草で作れるから、気にしないで」
へぇ~、便利なものだなぁ。
というか他の液もあるのか?
「あるよ、例えば、、、この火液っていう液はね、、かけると一瞬で炎が燃え上がる!!っていうやつ!
暖をとろうとおもったらちょうど薪があったからこれで燃やしちゃったの、あなたのお家だったのね」
やっぱりお前のせいだったのか、、
まあ俺を殺すために燃やしたんじゃなくてよかった、きっと優しいひとだ。
(でもそろそろお別れかな、でも言語液を醸造できるわけでもないしこれからもどうしよう。)
あの、言語液なしで喋れるようになるにはどうすればいいんですか??
「いちばん早いのは、人間になることね、」
ん?人間になる?俺が?
「サボテンでもレベルを上げていけば人間になるスキルが貰えるのよ、みんなだいたいもとはサボテンなんだから」
まじか!
(じゃあおれがサボテンに転生したのはハズレってことじゃなさそうだ、)
じゃああなたもサボテンだったんですか?
「そうよ、いまもなれるよ、サボテンの姿と人間の姿は自由に変えられるの、みてて!」
すると人間の形が溶けていって、サボテンの形になっていった。
しかし自分とおなじ転がれるような形ではない。
彼女はウチワサボテンだ。
「そのとうり!わたしは丸っこい玉型じゃなくてウチワサボテンなのよ、だから昔は移動に苦労したわ、まあ珍しくはないけどね
100人のうち25人くらいはいるわ」
へぇ~
じゃあ自分見たいな丸っこいのは!?
「いっちばん普通よ。モテないね。」
ガビーン
最後まで読んでくださりありがとうございます!
モテない品種だった針谷、それでもこの世を生き抜くぜ!
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