02話 移動させてほしい。
あらすじ
砂漠にサボテンとして転生してきた針谷、ここから移動しないと枯れてしまう!!
サボテンに転生してしまったが、まずは移動しないとこのまま枯れてしまうだろう。
それと他のサボテンとコミュニケーションをとれるのかどうか試してみたい。
しかしここから移動するにはどうすればよいのだろうか。そもそもどうすれば移動が可能になるのかが思いついていなかった。
足が生えるとか?転がるとか?誰かに育ててもらうとか??
この中では転がるのが一番現実的なのかもしれない。
じゃあ転がってみるか!
でもいざ転がろうとしても体に力は入らない。
入らないというか、まだサボテンの体の動かし方になれていないからかもしれない。
完全に詰みかもしれない、、、
しかし思いついた。たしかまだ転生して間もないころ、スキル「貯水」を獲得した。
こんな感じで
スキル「歩行」!
なんて手に入ったらいいんだが、、、
そんな思っただけではスキルなんて手に入らないようだった。
しかし貯水のスキルを獲得したときは雨が降ったからだ、
つまり何かそのスキルを獲得するキッカケがないとだめなのかもしれない
つまり少しでもこのサボテンの体を動かせばいいのではないだろうか、、
風で転がったり、動物に押されたりするまで待つしかない、、、
暇すぎる時間が過ぎていった。
そして一週間後、天気は大荒れで風の強い日だった。
これは絶好のチャンスだとおもい、風が強くなるのを待った。
すると根っこの方がぐらついてきているような感覚になってきた。
このまま抜けてくれれば!!
そう思ったとたん
まだ生まれたてだからか根っこがあまり張っていなかったおかげでついに抜け出すことができた。
初めて見る景色!!
でもない。周りは一面砂漠だからだ。
すると頭の中に機械音声のような声が響き渡った
「スキル:回転移動を取得しました。」
やっぱ俺の予想は当たっていた!
そして早速そのスキルを使用してみた。
使用といってもただただ転がるだけだが、
しかしこれが思ったより早く転がることができた。
このままどこか遠くの町かどこかへ行って仲間を探そう。
そして仲間を求めて転がり続けた、
しかしこれがとてつもなく目が回り、めちゃくちゃ疲れる。
一時間くらい転がってるのに景色が変わらない、もしかしてこの世界全部こんな感じだったりして、、
そんなことはないと信じて砂漠を転がり続けていると、、
「レベルがアップしました」
また先ほどの機械音声が頭の中に響いた。
どうやらレベルが上がったらしい。この世界にレベルの概念があったなんて、まるでゲームの世界みたいだ。
自分がいまどのくらいのレベルなのか気になった、すると目の前に自分のステータスが表示された。
針谷刺
レベル2
「貯水」「回転移動」
都合よくできてる世界だなぁ。
しかしステータスをみていると体力が結構減っていることに気が付いた。
多分転がりすぎたんだろうな、、
貯水していた水をエネルギーに変えようとしたがもう水がない。
ひとまず雨が降るのを待つことにしよう・・・
そしてしばらくたってまた雨が降ってきた!
やっと雨が降ってきたぞ!
すると体の中に水分が染み渡る、、、
なんだか元気が出てきたなぁ。
よーし!転がりまくるぞ!!!!!!
「レベルアップしました」
うわ!、、、びっくりした、
なんできゅうにレベルが上がるんだ、転がったからか?
ステータスを見てみると、経験値のメーターを見つけた、、300たまったらレベルが上がるらしい。
しかし今は002しか溜まっていない。
そして俺はレベルが上がった原因を調べつつ、町を求めて転がっていった。
そして一時間ほど転がって、ステータスを見てみた。
やっぱり!
とっても少しづつではあるが、転がることでスキルを使用して、経験値がたまっているんだな
いまの経験値は289か、あと少しでレベルが上がるぜ!
(コロコロコロコロ)
「レベルアップしました」
やったぜ!これで俺もレベル4!!
っつっても誰もいないから自慢できないな、、
って、、、
ここ、
砂漠だけどちょっと草生えてきてないか、、?
もっと先の方はもう草原で草生い茂りまくりだぞ!
やっと砂漠から抜け出すことができたんだ!!
でも人の気配はないな、、、
もしかしてこの世界って人いない!?
じゃあ俺って死ぬまで一生転がってレベル上げるだけのクソ中のクソみたいな人生これから送っていかなきゃいけないわけ!!??
そんなの暇過ぎ、
じゃあなんか暇つぶしするか!
とりあえず木が生えてるからその近くに落ちてる木の枝を、、、、
よしできた!
マイハウスっ!!
、、、と言ってもただただ木の枝を集めてテントみたいにしただけだからな、
お!レベルも5に上がってる!!
きっと木の枝集めたり集めるために転がってたからだな、、、
ひとまずこのマイハウスで休もう、、、、、、、、
最後まで読んでくださりありがとうございます。
針谷は人に会えるのだろうか、、、
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