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☆第6回ESN大賞W受賞☆11/4④発売☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第1章 ルルンデで生活するのら

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78ーCランクなのだ

「ロロ、駄目だよ。チロは蛇で、怖がる人もいるからって秘密だっただろう?」

「アハハハ!」


 ディさんがめちゃ笑っているのだ。


「らって、ちろもちゅけてるって見せたのら」

「ロロちゃん、この子はチロって言うの?」


 メアリーさんが聞いてきたのだ。


「しょうなのら。ちろ。おともらち」

「まあ、チロ。よろしくね」

「キュルン」


 うん、なかなか柔軟性のある奥さんなのだ。蛇さんなのに、怖くないらしい。チロは可愛いからね。


「おいおい、蛇じゃねーか」

「まら、あかちゃんら。いちゅもねてるのら」

「そうかよ……て、まあいいか。チロ、よろしくな」

「キュルン」


 チロは可愛いのだ。ナデナデしてあげようではないか。短い指でチロを撫でると、チロは目を細めて頭を擦り付けてくる。


「キュル」

「アハハハ、めちゃ懐いているじゃねーか」

「らから、おともらちなのら」

「そうか、そうか! 友達か!」


 オスカーさんが、俺の頭をガシガシと撫でる。


「今日はありがとな!」

「リアとレオもね、有難う。ディさんも態々有難うございました」

「たまご、うまうまなのら」

「おう! また、みんなで食べに来な」

「そうね、待ってるわ」

「うん、ありがと」


 良かった良かった。コッコちゃんを、無事にテイムできたね。ププーの実も渡せたし。


「ディさん、メアリーさんはギルドに登録しているんですか?」

「あれ? レオは知らないのか?」


 ん? 何だろう? そう言えば……冒険者ギルドに登録していないと、テイムしている事も登録できないのだ。


「オスカーさんとメアリーさんはね、元冒険者なんだよ。2人共、Cランクなんだ」

「「えぇーッ!?」」


 ありゃりゃ。Cランクなら、リア姉やレオ兄より強いのだ。

 どうりで、オスカーさんのあの筋肉だよ。あのムッキムキの筋肉は、ただの料理人じゃないと思ったのだ。そりゃ、マッチョでも納得なのだ。


「ぜんっぜん、知らなかったわ」

「今は活動していないのですか?」

「何言ってんだよ。『うまいルルンデ』で出るお肉は2人が狩っているんだよ。なのに、もう現役は引退したとか言ってるよ。アハハハ」

「「えぇーッ!?」」


 またまた驚いた。自給自足じゃん。いや、違うか。元手ゼロじゃん。

 それが、『うまいルルンデ』のお値段に反映されているのだろうか? ボリュームがあって、お手頃なお値段だと評判だ。冒険者ご用達のお店なのだ。


「お肉はね。でも、お野菜は市場で買っているからさぁ。ニコのお野菜の方が美味しいんだよね〜」


 うん、お野菜の事は聞いていないのだ。お野菜大好きディさんにとっては、大事な事なのだろう。

 さ、教会に行こう。


「びおじい、こんちは〜」


 元気よく、教会に入って行ったのだ。手をフリフリしながらね。


「ロロか! ロロ! 大丈夫か!?」


 やっぱ、ビオ爺も知っていたのだ。


「げんきなのら」

「そうか! 話を聞いた時はびっくりしたぞ。無事で良かった」

「ありがと」

「ビオ爺、フォリコッコを連れて来たんだ」

「おお! あの魔鳥か!?」

「そうそう。外から回る方がいいよね?」

「ああ、すまんがそうしてくれるか?」


 グルッと教会を回り込んで、裏庭に出るとハンナが子供達と遊んでいた。


「はんなー、こんちは~!」

「ロロ! もう大丈夫なの!?」

「あー! ロロだー!」


 ワラワラと子供達もやって来た。


「げッ! なんだこのデッカイ鳥は!?」

「こっこちゃん」


 ディさんが持っている、コッコちゃんを見てみんな驚いている。だって大きいものね。

 コッコちゃんはマイペースなのだ。相変わらず『コッコッコ』と鳴いている。いや、喋っているのかな? ここは何なのだ? とか言ってそうだ。


「ロロちゃん、もう大丈夫なの?」


 ハンナも心配してくれているのだ。


「もうげんきなのら」

「良かったわ。驚いたのよ」

「うん」

「うちからの帰りだったんだろう? だから余計に驚いたんだ」


 ビオ爺の言う通りだ。あの時は教会の帰りだったのだ。手芸品店に寄ったけどね。

 あの時買った刺繍糸はどうなったのだろう? マリーが持っているのかな?

 ディさん依頼の刺繍もしなきゃなのだ。


「みんな知ってるぞ」

「うんうん」


 子供達まで言っている。そうなのか? 俺ってちょびっと有名人?


「みんな心配してたんだ」

「ありがと」


 いつも遊んでくれるニルスなのだ。俺の頭をそっと撫でてくる。良いお兄ちゃんだ。猫耳を触ってみたいのだ。時々ピョコピョコと動くのだ。とっても可愛らしい。


「今日も遊べるか?」

「今日はこっこちゃんら」

「コッコちゃんって言うのか?」

「しょう、卵がうまうまなのら」

「あー! 前に持って来てくれた卵か!?」

「しょうしょう」

「あれは超美味いッ!」


 ふふふ、そうだろうそうだろう。コッコちゃんの卵は、まろやかなのに濃厚だからな。他の卵の追随を許さない美味しさなのだ。


「でっかいプリンだ!」


 そうなのだ。あのでっかいプリンはコッコちゃんの卵で作ったのだ。美味しかっただろう? 忘れられない美味さなのだ。


「激うまッ!」


 アハハハ、子供は正直だよな~。


「うぅ~ん、ビオ爺もハンナも魔力量はそんなに多くないんだよね」


 ディさんが悩んでいるぞ。魔力がないとテイムはできない。『うまいルルンデ』でも、結局魔力量の多いメアリーさんがテイムできたのだ。どうするんだ?


お読みいただき有難うございます!

コッコちゃんはもうレギュラー化してしまいました。^^;

応援するよ!と、思って下さる方は、是非とも評価やブクマをして頂けると嬉しいです。

目指せランキングトップ10入り!(^^;;

宜しくお願いします。


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