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☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

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514/517

514ーそれぞれの役割

 レオ兄がいつもそうしているのを、ディさんは知っていたらしい。


「その経験と、何より精霊眼で見たレオの魔法適性でっす」

「だよね、レオとロロはとても魔力が多い。ロロもハンカチやリボンに付与しているだろう? だからだよ」


 本当は、もう少し大きくなってからって思っていたのだけど。とディさんが言った。

 まだちびっ子だから、魔力量を増やすのを優先させる方がいいのだって。よく分からないけど。


「小手先の器用さを覚えるより、基本的なことをね」


 そう言いながら、バシコーンとウインクをした。だからディさんのウインクは破壊力があるから、滅多なことでは発動しない方がいいと思う。目がチカチカするぞ。

 それまで黙って聞いていた伯母様が、そっと手を上げて言った。


「では、私はお義母様と一緒にポーションをできるだけ作っておきますわ」

「そうね、そうしましょう」

「私も手伝います」


 お祖母様と伯母様、エルのお母様のティーナさんが一致団結だ。


「いえ、ルイーゼ様はロロとレオと一緒に付与の特訓でっす」

「え? 私がですか? もうおばあちゃんですけど」

「おやおや、関係ありませんよ。四兄弟の魔力が多いのは母上の遺伝でっす。その母上はルイーゼ様の能力を受け継いでいるのでっす」


 ちなみに、ルイーゼ様ってお祖母様のことだ。家族が多いからお名前を覚えるのも大変だ。


「クロエの……そうですか。なら私も一生懸命やらせていただきますわ」

「はい、そうしましょう」

「クリスティー先生、ディさん、俺は何もできないのか?」


 ニコ兄が、悲しそうな表情をしていた。俺は自分のことでいっぱいで、ずっと手を繋いでいてくれたニコ兄の気持ちを考えていなかった。

 ニコ兄だって役に立ちたいはずなのに。俺よりずっと、悔しいはずなのに。


「ニコには、ポーションに挑戦してもらいまっす」

「ポーションって……俺、作ったことないぞ」

「レオやロロが作っていたからだよね」

「ディさん……だって俺、レオ兄やロロほど魔力操作できないし」

「そうだね、少し前はそうだった」


 少し前はとディさんは言った。分かった、俺はそこで気が付いた。ニコ兄はディさんと出会った頃は、魔力操作の練習なんてしていなかった。きっと練習するつもりも、そんなになかったのだろう。

 だけど、お墓参りに行ってからニコ兄は変わった。帰りにちょっと練習しただけで、魔力操作をマスターした。それに、畑で色々試しだした。こうしたら土がフカフカになるとか、水やりが楽になるとか。

 教会の畑を見てもらった時に、俺は驚いたもの。いつの間に、そんなことができるようになったのかって。


「ですので、ローゼ様、ティーナ様、ニコに教えてください」

「ええ、お任せください」

「ニコならできるわ。いつもニコが薬草畑に、魔法で水やりをしているのを見ていたもの」

「おう! 俺、頑張るから!」


 ふむふむ、良い感じにまとまってきた。


「ええーん! 私はすることがないじゃないー!」


 ああ、また泣いてる。ロッテ姉は討伐隊だろう? だって剣が使えるのだから。


「そうですね、ロッテは皆と一緒に特訓いたしましょう」

「ええー! 特訓ですか!?」

「クリスティー先生、私もです!」

「はい、そうですね」


 リア姉はやる気だぞ。お転婆さんなりに、300年前の辺境伯令嬢に感化されたのかも知れない。


「そうですね、今は言い伝わっていないのですが、少しお話ししておきましょう」


 そう言って、クリスティー先生がお話してくれた。

 ひとまとめに俺たちは300年前と思っているけど、リア姉が言っている辺境伯のご令嬢が魔族と戦ったのはその20年前らしい。


「その時から魔族は侵略を考えていたのでしょうね」


 王城や王都を侵略しようとしていたらしい。気がつけば当時の王族たちが精神干渉されていた。

 それに気付き、精神干渉をされていた者たちを解呪し王城を奪還した。そして一度は魔族をやっつけたと思ったのに、翌日もっと大きくなって王城を半壊させて魔族が復活したらしい。


「その時に皆と一致団結して、最後は令嬢の大魔法で討伐したのでっす」

「クリスティー先生、剣ではなく魔法なのですか?」

「ええ、そうでっす。魔族というのは大抵物理攻撃をしても、超回復をしてきます。例えば、片腕をぶった切ったとしても、また生えてくるのでっす。にょきにょきと」


 げげげ! 腕がにょきにょきだって!


「ぴぇッ!」

「ひょーッ!」


 聞いていた俺とエルは、ちょっとお尻を浮かせてしまうほどびっくりした。だって腕が生えてくるのだって。そんなの無敵じゃないか。


「ですので、魔法でとどめを刺したのですね」

「姉上、魔法だって」

「レオ、私だって!」


 いやいや、リア姉といったら体力派だろう? 青い炎の魔法が使えるけど、でもそれだけじゃ駄目ってことだろう? だって『大魔法』ってクリスティー先生が言ったもの。


「ですから、リア。あなたはディと特訓でっす」

「はい! クリスティー先生」

「はい、良いお返事でっす」


 ニッコリとしたクリスティー先生。なんだか学校の先生みたいだ。

 これですることは決まった。と思っていたのだけど。


「ぼくは?」


 おっと、エルを忘れていた。さあ、特訓だ! と思っていたら、エルは何も言われてない。


お読みいただき有難うございます!

宜しければ、是非ブクマや評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


ロロ⑤は4月に発売なのですが、今日Xでラウ③の告知が出ました。

予約が開始されたそうです。

6月刊になります。

いやもう、告知が早すぎです。まだこれからなのに。

めっちゃプレッシャーです(^◇^;)

もちろん、頑張りますよ!


今日も寒いですね。最近はマスクをされている方が少なくなった気がします。

皆様、どうか体調にはお気をつけくださいませ。


ロロの新刊のイラストはもう少しお待ちください。

挿絵(By みてみん)

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