500ー四英雄
「え……」
「ロロ、どうした?」
「えっちょ、よんえいゆうって、よにん」
「そうだな、四英雄だからな」
どうしよう、どうしよう。俺が考えていることが当たっているなら、俺ってなんて凄い人と一緒に遊んでいたのだろう。
これって口にしても良いのかな? 俺の小さなお胸がドッキドキして、前髪パッツンのおでこにちょっと汗をかいちゃった。マジかよー!? て感じなのだ。思わず額にペトッと両手を当てる。
「ろろ、ろうした? おねちゅあるのか?」
「える、ちがうのら。ろうしよう」
「ロロ、どうした?」
「らって、ておしゃん、よんえいゆうのひとりは、えるふしゃんらって」
「ああ、そうだな」
おやおや? テオさんとジルさんの反応が鈍い。もしかして気付いてないとか? いや、そんなことはないだろう。俺でも気付いたのだから。
今まで、そんな様子はなかったじゃないか。え? なかったか? そんなことない。だってルルンデのお祭りの夜に、川辺で魔法杖を出して結界を補強とかしていた。真っ白な馬車に乗ってパレードしていた。ルルンデで唯一のSSランクで、何百年も生きてるって。
「えっちょ、えっちょ……えぇ……ぴゃぁ!」
いかん、頭がパニックだ。頭のてっぺんから煙が、ぶおーッて出てしまいそうだ。そうなのか? そうだよな? そう気付くと、その裏付けになるようなことばかり思いつく。
「テオ様、ロロ君は気付いたみたいですね」
「ああ、そうだな。ふふふ、ちょっとパニクってるみたいだけどな」
「なんら? わかんねーじょ」
クリスティー先生ってことはないよな? だってルルンデの街に結界を張っているのは……駄目だ、黙っているなんてもう我慢できない。
「でぃ、でぃ、でぃしゃんがぁぁ……ッ!?」
ふぅ~、言っちゃった。しかもガッツポーズしながら言っちゃった。ちょっとすっきりした。
だって俺のお友達だ。毎日毎日一緒に遊んで、お昼寝だって一緒にしていた。俺がピンチの時はいつも助けてくれた。そのディさんが、あの伝説の四英雄の一人なのか!?
ああもう、なんてことだ。胸の奥から、ググググーッと何かが込み上げてきた。嬉しいのか? びっくりなのか? いや、どっちもだ。ちょっと泣きそうなのだけど、いや、もう涙がドバーッと出てくるのだけど、どうしよう。
「える、ろうしよう~! うぅ……うえぇーん!」
「ろろ、ろうした!? なんれ、なくんらよ!」
「おやおや、ロロ君」
ジルさんが涙を拭いて、優しく肩を擦ってくれた。感無量というか、自分の今の気持ちが分からなくて言葉にできない。でも間違ってないだろう? と、ジルさんを見る。
するとジルさんが微笑みながら頷いた。
「私たちは学院でそれを教わります。ロロなら大きくなってから、多分学園で教わるのではないかと」
「ボクのおともらちなのら! まいにち、いっしょにあしょんれる、おともらちら! うえぇーん!」
「ふふふ、そうですね」
「だから初めてロロの家に行ってディさんがいた時には、驚いたってもんじゃなかったよ」
ああ、そうなのか。だからあの時テオさんはディさんの手を握っていたのか。
俺は単純にエルフさんは珍しいし、SSランクだからなんて思っていた。違った、それどころの話じゃなかった。
国を救った英雄の一人だった。四英雄の一人だったのだ!!
「うぇ……ひっく。でぃ、でぃ、でぃしゃん!」
「ろろ、でぃしゃんがなんらよ?」
「える、でぃしゃんが! でぃしゃんが、よんえいゆうなのら! ええーん!」
「……ええぇーッ!?」
ほら、エルも超びっくりしている。声を出すまで少し間があったもの。それにお目々が零れ落ちそうなお顔をしている。
「アハハハ、なんだこの二人は。可愛いな!」
テオさん、そんなことはどうでもいい。俺もちょっと落ち着こう。泣いていても仕方ない。
この二人の反応って、もしかしてこれも知らなかったのは俺だけなのか? グシュッと涙を拭いて確かめた。
「じるしゃん、しらなかったのは、ボクらけ?」
「いや、ニコもだ。リアも気付いてなかったみたいだけどな」
リア姉、さすがだ。頑張ろう。それにしても、レオ兄は気付いていたってことだろう? どうして教えてくれないのだよ!
まただ! また俺は教えてもらえなかった! また涙が溢れてくる。どうして俺はこんなに泣き虫なのだ!?
「れおにいは、なんにもおしえてくれなかったのら!」
「ディさんの希望だそうですよ。ロロがもっと大きくなるか、自分で気付くまで言わないでほしいって」
「しょんな、ろうして……? うぇぇーん! ボクはでぃしゃんと、おともらちらと、おもってたのら! ええーん!」
「おやおや、ロロ君。だからですよ。ディさんもロロ君をお友達だと言ってました。だからそんなことは抜きで一緒にいたいと」
「え……ふぇ……ええーん!」
なんで泣いてんだって話だよ。自分の頭も心も処理が追いつかなくて、どうすれば良いのか分からなくて泣いてしまった。
だってディさんは、俺にだけ教えてくれなかったのかと思ったし。でも違った。お友達なのだ。その関係を大事にしてくれたのだ。
「ふぇ、ふぇ……でぃしゃん!」
「ろろ、なくなって。ないても、しかたないらろ?」
「う、うん。える……グシュ」
エルにまで言われちゃった。こんなの、ロッテ姉を笑っていられないぞ。俺だって、めっちゃ泣き虫さんだ。もしかしたら、ロッテ姉以上に泣いてしまっているじゃないか。いかん、しっかりしよう。
お読みいただき有難うございます!
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宜しくお願いします。
とうとう500話です! リリでも本編389話だったのに! 500話まで書いてしまいましたー( °ᗝ° ).ᐟ.ᐟ
キリの良いところで、とうとうロロが気付きました。ロロの超テンパってる感じが伝わりましたでしょうか? ロロは可愛い(◍˃ ᵕ ˂◍)
ここまでくれば、書籍版でもラストまで刊行したいぃ! 皆様のお力をお貸しくださいませ!(◍˃ᗜ˂◍)ノ
コミカライズも良い感じだそうで、3巻が待ち遠しいです。表紙をどうするのでしょうね?(^◇^;)
担当さんに頑張ってもらいましょう!
私はノベルの担当さんに再プッシュしてみようかと!
なんでもいいから、ロロのグッズが欲しいと!(๑•̀ㅂ•́)و✧
ここまで続けられたのも、お読みくださっている皆様のおかげです。皆様の応援がなければ、続けられていたか分かりません。心からの感謝を!( ߹ㅁ߹)
本当にありがとうございます!
どうかこれからも、ロロをよろしくお願いいたします(*ᴗ͈ˬᴗ͈)ꕤ*.゜
懐かしいロロ1巻の書影をどうぞ〜!




