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☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

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496ーリアの魔力量

 だって当たり前のように、リア姉が練習しろなんて言うから。


「なによ、笑ったわね」

「だって姉上、アハハハ」


 とうとう、レオ兄が声を上げて笑ってしまった。本当に、リア姉がそれを言うか? て、俺たちは思った。

 お墓参りに行くまで、魔法の練習なんてまともにしなかったリア姉が。

 それを考えると、リア姉の成長は目を見張るものがある。


「れおにい、りあねえが、かちゅやくしたって」

「そうだよ、魔鳥の卵がびっしりあった巣を凄い炎で焼いたんだ」

「ひょぉーッ! しゅごいのら!」


 そんなこと、お墓参り前にはできなかっただろうに。


「コツを掴めばできるわよ」


 あ、リア姉ったら無自覚で天才っぽいことを言っている。でもリア姉もお母様の血を継いで、魔力は高いのだろう。


「もう、魔力切れにならないかとヒヤヒヤしたよ」

「レオ、そんなのならないわよ!」

「わふ」

「アハハハ!」

「ねえ、ピカは何て言ったの!?」

「ぎりぎりらったって」

「え、そうなの?」


 あらら、自分で分かっていないらしい。これはもっと練習しないと駄目だね。


「れおにい、らめらめらね」

「ふふふ、そうだね」

「俺、レオ兄みたいになれるように練習しよう」

「ニコ! どういう意味よ!」


 ふふふ、無事で良かった。こんな話ができて良かった。本当に、心配だった。

 そこにお祖父様が深刻そうな顔をしてやって来た。


「レオ、少し良いか? 今日のことなんだが」

「はい、お祖父様」


 一緒に行ってしまった。なんだろう? もう巣は焼いたのだろう? なのに、お祖父様はどうしてあんな顔をしているのだ?

 とってもヤバそうな顔だった。そんなに思うくらいに、大きな巣だったということなのかな?


「ちょっとね、クリスティー先生に相談しないといけないことがあるんですって」

「え、なんだろう? クリスティー先生ってエルフの先生だよな」

「そうね」

「くりしゅてぃーせんせいは、こえーじょ」


 ふふふ、エルったらまた言ってる。クリスティー先生の授業を抜け出して、追いかけられたとか言っていたね。


「さあさあ皆様、休憩してくださいな。中にお茶をご用意してますよ」


 マリーが呼びにきた。はいはい、お邸の中に入ろうねと移動していた時に、ロッテ姉が走ってきた。


「リア!」


 大きな声で呼びながら、リア姉に両手を広げて抱きついた。


「ロッテ、大丈夫よ」

「だってぇ、心配だったのよーぅ! ええーん!」


 泣き虫ロッテ姉は、号泣だ。リア姉から離れそうもない。


「あー、ろってねえは、いちゅもああなんら」

「ふふふ、しんぱいらったのら」

「しょうらけろな、ええーんってなくんら」


 本当に、ええーん! て大きな声で泣いている。俺より泣いてるぞ。それってどうなんだ?

 リア姉がまるでお姉さんみたいに、ロッテ姉の肩をポンポンとしている。困った顔をしながら苦笑いだ。


「私も行きたかったの! 本当に心配だったの! ええーん!」

「もう、ロッテったら大丈夫だって」


 ずっと年下の俺が見ても、ロッテ姉って可愛らしい。リア姉のことが心配でこんなに泣いているロッテ姉を見ていると、ちょっぴり微笑ましく思ってしまう。良い子だよね、なんてさ。

 そんな生温かい空気をぶった切ったのは、マリーだ。


「はいはい、ロッテ様もお邸に入りましょう」

「うう……マリー、分かったわよぅ」


 三人で歩いて行く。そのすぐ後ろを俺たちが行く。ふとお空を見てみると、あんなに魔鳥さんでいっぱいだったお邸の上のお空が、少し暗くなってきていた。

 夜の匂いが混じりだした風が、そよそよ~っと俺の短い前髪を揺らしていく。ほんの数時間の出来事だったのに、とっても長く感じた。


「ふぅ~」

「ろろ、ろうした?」

「もうゆうごはんの、じかんなのら」

「しょうらな」

「なんだ、ロロはお腹が空いたのか?」

「にこにい、ちょっとらけ」


 だってなんだかまだ俺の小さなお胸が、いっぱいで夕ご飯どころじゃない。だけど、習慣って怖いのだ。


 ――キュルルル~


「あ……」

「ろろの、おなかのおとらな」

「なんだよ、お腹空いてんじゃないか! アハハハ!」


 みんなで笑えて良かった。一時はどうなるかと思った。

 あの女神がわざわざ教えてくれるくらいだ。あんなにたくさんの魔鳥が襲ってくるなんて、思いもしなかった。

 これっていくら教えてくれてたって、驚いてしまう。

 巣にはきっと、もっとたくさんの魔鳥がいたのではないかな? リア姉がそんなに大きな炎で焼くくらいなのだから。

 それに卵ってどうなのだ? もし気付かなくて、それが全部孵っていたらと思うとゾッとする。

 ピカが、魔力切れになるまでギリギリだったと言っていた。リア姉も魔力量は多いとディさんが言っていたもの。どれだけ焼いたのか。

 そんなことを考えると、本当に無事で良かったと思う。


「ロロ、どうした?」

「にこにい、りあねえが、ぎりぎりまれ、ほのおでやいたんらって」

「そう言ってたな」

「しょんなにおおきな『す』らったのら。きっとまちょうも、いっぱいいたのら」

「ああ、そうだろうな」

「ぶじれ、よかったのら」

「本当にな。けど、ピカもいるんだ。リア姉もレオ兄も強いぞ」

「うん」


 そうなんだけど、それでも心配なことには変わりない。


「わふ」

「うん、ぴか」


 ピカが大丈夫だよって言ってくれた。僕が助けるほどでもなかったよって。


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


ロロより泣き虫なロッテです。

お祖父様は深刻そうですね。クリスティー先生に相談するそうでっす!


ノベル④とコミック②も発売中です!

よろしくお願いいたします٩(๑˃ ᵕ ˂ )و

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

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一言 真実を知らないっていいな……
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