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☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

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495/518

495ー心配だった

「うぇッ、うぇぇーん!」

「ろろ、なくなって」

「ロロ、大丈夫だ。終わったぞ」

「うん、にこにい。えるもへいき? みんな、けがはない?」

「ああ、大丈夫だぞ」

「よかったのらー! ええーん!」


 部屋の中からマリーとウォルターさんが出てきて、マリーに抱きしめられた。


「ロロ坊ちゃま、ご無事で良かったです」

「まりー、こわかったのら……ひっく。にこにいがって……!」

「はいはい、大丈夫ですよ。もう大丈夫です」


 マリーは俺を抱きしめながら、背中をナデナデしてくれる。大丈夫だって、やっと安心できた。

 誰かが傷付くのは嫌だ。それが一番怖い。みんなが無事で良かった。


「ロロ! よくやったーッ!」


 下から伯父様の声が聞こえてきた。下を覗いて見てみると伯父様たちが手を振っていた。


「三人とも、よくやった!」

「おー!」

「やったのら!」

「ぼくも、れきたじょ!」


 もう俺の涙は引っ込んでいた。ふふふ、ちびっ子戦隊って感じだよね。やっぱレッドはニコ兄だ。司令塔だから。


「マリーはまた心臓が止まるかと思いましたよ」

「ふふふふ、坊ちゃんたちは私の想像以上にやんちゃですね」


 あらら、やんちゃだと言われちゃった。そんなことはない。こんな時だけだ。いつもはとってもお利口なのだよ。


「庭に行こう。きっともうすぐお祖父様たちも帰ってくるぞ」

「うん!」


 トコトコと部屋を出て、大きな階段を慎重に下りて玄関から庭に出る。

 こんなにたくさんの魔鳥が襲ってきていたのかと驚いた。庭に数えきれないくらいの魔鳥が落ちている。

 こんなにいるのだから、巣にはもっといたのかな? それとも巣にいる魔鳥が全部こっちに来ちゃったのかな?

 そんなことを考えると、途端にリア姉やレオ兄が心配になってきた。


「にこにい、りあねえとれおにい、らいじょぶかな?」

「大丈夫だ、ピカだって一緒なんだから」


 うん、ピカは強いから大丈夫だと思うけど。それでも心配なものは心配だ。


「よくやった! 三人とも怖くなかったか?」


 伯父様が俺たちの頭をヨシヨシと撫でてくれる。伯父様の持っている剣には、魔鳥の血がベットリと着いていた。それくらい魔鳥を切ったのだろう。お祖母様は大丈夫かな?


「ニコ、ロロ、エル、本当に驚いたわ」

「アハハハ、じっとしていないよな!?」

「またテオ! 笑い事じゃないの!」


 お祖母様もテオさんも大丈夫そうだ。テオさんは剣を振ってシャキーンと鞘に入れた。おっと、かっちょいいぞ。俺も剣を練習しようかな? なんて一瞬思ったけど、やめておこう。だって、ちゃんと使える気がしないから。

 もうお空が夕焼け色に染まってきた。だんだん周りも薄暗くなってくる。遅いなぁ、大丈夫かなぁ? どんどん心配な気持ちが膨れてくる。


「ああ、ほら。お祖父様たちも戻ってきた」


 テオさんがそう言うから門の方を見ると、馬で走ってくるお祖父様たちが見えた。並走しているピカも見える。

 良かった、無事みたいだ。いやいや、ちゃんとリア姉とレオ兄を見るまで安心できない。

 庭で待っていると、次々に門を入ってこっちにやってくる。手前で兵士さんたちが馬を預かっている。

 ああ、いた。リア姉とレオ兄だ。思わず、走って行ってしまった。


「りあねえ! れおにい! ピカ!」


 ニコ兄も一緒に走ってくる。やっぱニコ兄も心配だったのだ。

 だって、あんなにたくさんの魔鳥がこっちに来たのだから、巣はどうだったのだ? と思う。


「りあねえ! れおにい! よかったのらー!」


 思わず走り寄って、足にパフンと抱きついてしまった。

 もしも怪我でもしていたらと思うと、俺の小さな胸がドキドキしていた。いや、今日はドキドキしっぱなしだ。


「ロロ、大丈夫だよ。なんともないよ」

「わふん」

「しんぱいしたのら……う……ぐしゅ、びぇ……びぇぇーん!」


 自分で思っていたより心配で不安だったらしい。リア姉とレオ兄、ピカの無事な姿を見ると、安心して声をあげて泣いてしまった。ピカが俺のほっぺをベロリンと舐める。ピカも無事で良かった。


「ロロ、怪我もしてないわよ。ほら、泣かないの」

「りあねえ、ちゃんとれおにいの、いうこときいた? ヒック」

「ロロったら、それってどういう意味なのよ!」

「アハハハ! 姉上は大活躍だったよ。二人とも、大丈夫だった? 凄い数の魔鳥が襲ってきたんだね」


 お邸の庭に、無数の魔鳥さんの死体があるのを見てレオ兄がそう言った。


「おう、平気だぞ」

「とおッって!」

「ロロ、また一緒になって攻撃してたの!?」


 おっと、いけない。こんなときはリア姉は心配性なのだから。


「アハハハ! ロロもやっつけたのか!?」

「うん! れおにい! みんなで、やっちゅけたのら!」


 ニコ兄と一緒に、ふふふんと胸を張る。


「ぼくもらじょ」

「ねー!」


 そうそう、エルも頑張った。あの短時間で、エルは成長していた。最初こそ魔鳥に届かなかったけど、後半はちゃんと落としていたもの。


「えるも、もっとできるようになるのら」

「しょっか? ぼくもろろみたいに、できるか?」

「おばあしゃまに、ちゃんとおしょわるのら」

「あー、しょうらな」


 あれ、やっぱまだちょっと嫌らしい。お顔に出ているぞ。


「ぼくは、はやくおおきくなって、けんをちゅかいたいんら」

「あら、エルは剣なの?」

「りあねえ、しょうらじょ。まほうより、けんらな」

「剣でも魔法は使うわよ」

「しってる。とうしゃまたちが、やってるのみたことある」

「どっちも練習しなきゃね」


 それを側で聞いていた俺たちは、思わすクスッと笑ってしまった。


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


主人公なのに、泣き虫ロロちゃんです。私が書くちびっ子の中では、ぶっちぎりによく泣きます。

しかも一番弱いかも知れません。ハルちゃんなんて鬼ツヨですから(^◇^;)

新作のベルはハル以上に強いかも知れません。

でもロロが一番読んでいただいているのです。不思議ですね〜(^◇^;)

ロロのコミカライズのネームを確認してました。初っ端から可愛くて悶絶してしまいます!

皆様より少し早く読める原作者特権です!

ノベルも頑張るぞー!

よろしくお願いいたします(ノ˶>ᗜ<˵)ノ

挿絵(By みてみん)

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