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☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

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493-やるのら!

「ロロ坊ちゃま!」

「ロロ!」

「ろろ!」


 みんな俺を呼んでるけど、大丈夫だ。まだ部屋を目掛けて飛んでくる魔鳥はいない。きっとこっちに気付いていない。


「あった、ちゅえ!」


 テーブルに置いていた魔法杖を手にする。ふと後ろを見ると、ニコ兄とエルも走ってきていた。

 結局みんな並んで、バルコニーがある大きな窓からお外を見ている。

 お邸の上空を覆うくらいの数の魔鳥が、ホバリングして待機している。目線の先は、お邸の前庭だ。そこにきっとお祖母様やテオさんたちがいるのだろう。兵士さんたちもきっと出ているはずだ。

 俺たちが部屋の中から見ていると、庭から二つの大きな風の刃が魔鳥目掛けて飛んだ。まるで死神が持っている大鎌のように、魔鳥に襲い掛かる。


「あ! あれ! じいじと、とうしゃまら!」


 エルは分かるのか? えっと、伯父様とフィンさんの風属性魔法ってことかな?


「旦那様とフィン様も応戦されているのでしょう。お二人は風属性魔法を使われますから」


 ウォルターさんが解説してくれた。よく知っているのだね。俺は全然知らないのだけど。

 風属性魔法といえば、レオ兄だ。やっぱ使う魔法の属性も似ているのかな。

 俺も風の刃を出せるぞ。ディさんが作ってくれたこの魔法杖を使うと威力は増大だ。


「よし! やるのら!」


 そう言いながら、決意の拳を掲げる。


「おー!」


 エルも一緒になって拳を上げている。手にはエルのピコピコハンマーを握りしめて。


「ロロ、エル、駄目だぞ! 前と違って今日は数が多すぎる!」


 そんなことを言いながら、ニコ兄だって手にしっかりと、ピコピコハンマーを持っているじゃないか。


「坊ちゃま! 危険ですよ!」

「駄目です、坊ちゃま!」


 マリーとウォルターさんが止めるけど、このままただ隠れているのは嫌だ。みんな魔鳥と戦ってお邸を守っているのに、俺たちだけ逃げるのか?

 リア姉とレオ兄は大丈夫だろうか? こっちにまでこんな数の魔鳥が飛んできている。なら巣の方はどうなのだ? ピカが付いて行っているから、大丈夫だと思うけど。


「キュル」

「あー! ちろ、おねがいなのら!」

「キュルン!」


 そうだった。ピカだけじゃない。チロだって凄いのだ。

 チロの体がペカーッと光った。これでみんなに身体強化と防御力アップをしてくれている。それにサシェがあるから、防御は完璧だ。


「ロロ、今のチロはあれだよな!」

「しょうなのら! つよつよなのら!」

「いみわかんねーじょ」


 エルったら分かって。とにかく、ちょっぴり強くなっているはずだ。

 バルコニーに出ようと大きな窓に手を掛ける。


「ロロ、外に出るのか?」

「にこにい、こうげきしゅるのら!」

「絶対に、前に出過ぎないって約束できるか!?」

「ええー」

「でないと、こうげきれきないじょ!」

「危ないって言ってるだろう!? 約束できないなら、窓は開けないぞ!」


 こんなところで、ニコ兄に止められちゃった。これは仕方がない。


「やくしょくしゅるのら」

「おー、しゅるじょ」

「絶対だからな!」


 うんうん、と頷きながらニコ兄を見つめる。

 仕方ないといった感じを醸し出しながら、窓を開けてくれた。でも、俺は分かっている。ニコ兄だって、やる気なのだ。

 開けてもらった窓から、トコトコとバルコニーに出る。お外に出ると、鼻をつく臭いがした。鉄のような、獣臭のような?


「くちゃいのら」

「ほら、伯父様たちがもう何羽も倒してるんだ」


 ニコ兄が冷静に状況を見ている。下を見ると、確かに魔鳥が彼方此方に落ちていた。羽がバッサリと切られたもの、首ちょんぱのもの、だからこの臭いなのだろう。

 それでも上空にはまだ沢山の魔鳥がいる。次々に翼を畳み、弾丸のように攻撃してくる。


 ――ボボーン!


 え……。俺はちょっと呆気にとられちゃった。あんなに駄目だと俺を止めていたニコ兄が、まさかの先制攻撃をしていた。

 ピコピコハンマーを振り下ろして、魔力の衝撃派みたいなのを飛ばしている。


「もう一回だ!」


 ――ボボボーン!


「にこにい! じゅるいのら!」

「ぼくもやるじょ! とおッ!」


 ――チュン!


 エルもニコ兄の真似をしてピコピコハンマーを振るけど、まだ慣れていないから魔鳥に届かない。

 いやいや、衝撃派みたいなのが飛んだだけでも凄いぞ。やっぱエルは魔法の才能がある。

 苦手といいながらも、お祖母様にちゃんと教わっているのだろう。


「くっしょー! とどかねー!」


 とっても悔しそうにしているエル。飛ばす前に、もっと魔力を集めれば良いと思うのだよ。

 だから魔力制御できるようにならなきゃと言っているのに。


「ロロ! 何ボーッとしてるんだ!」


 おっと、そうだった。俺ってばいつもこんな時に違うことを考えてしまう。どうしてだろう? 注意力が散漫だ。


「やるのら! えいやーッ!」


 俺は身体全体を使って、短い魔法杖を振り下ろした。これって腕だけで良いと思うのだけど、ついね。力が入って身体全部で振ってしまう。

 魔法杖はちゃんと反応して、大きな風の刃が魔鳥の群れの間をぐる~ッと一周する。

 ボトボトと落ちる魔鳥を、下で待ち受けているのは剣を構えた兵士さんたちだ。バッサリと切って止めを刺している。

 良い連携だ。俺たちはとにかく魔鳥を落とそう。


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


ロロパートの魔鳥さん討伐です。

ロロなので、かっこよく討伐したりではありません。ちょっぴり惚けてます。

まあ、そんな感じがロロらしいかなと。(^◇^;)


今年はロロ⑤が発売予定です。もう着手してます。

頑張ります!(๑•̀᎑•́)و✧

ディさんはノベルもコミックもかっちょいい♡

挿絵(By みてみん)

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よし、形勢逆転を狙って核兵器を使おう!(マテ とりあえず、二人はあとでみんなから怒られるにディさんのサラダ1杯
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