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☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

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486ー兄たちは緊張

 クッキーをモグモグしながら、手にも持っている。細かく砕いたナッツを練り込んで焼いてあって、ナッツの香ばしい良い匂いがする。


「らってボク、なっつしゅき」

「しょっか? これはいちゅもあるじょ」

「しょうなの? るるんでらと、あんまりないのら」

「そうですね、ルルンデだとこんなに新鮮なナッツ類は売ってませんからね」


 ほうほう、そうなのか。じゃあちょっと持って帰ろうではないか?


「まりー、もらってかえる?」

「はい、たくさん頂きましょうね」


 たくさんなのか。俺は少しだけと思っていたのだけど。


「たくさん持って帰るといいわ。ナッツはいつでもたくさんあるもの」

「ろってねえ、ありがと」

「もう! 本当にロロは可愛いわ!」


 そう言いながらまた抱きついてこようとするから、俺は身体をよじって避ける。これってまるであの女神みたいじゃないか。


「ろってねえ、しょんなことしてたら、きらわれるじょ」

「だって、エルは相手してくれないもの」


 あらら、きっとエルは今までに散々されてきたのだね。だから俺か。いやいや、俺も勘弁してほしい。


「ぼくたちは、おとこのこらからな」

「しょうしょう」


 何が言いたいのか? 二人でクッキーを食べながら納得していた。


「ロッテ姉、やめとく方がいいぞ」

「ニコったら、そうかしら?」

「そうだぞ。嫌われたくないだろう?」

「ロロにまで拒否されちゃったら、泣いちゃうわ!」

「なら、やめとこうな」

「分かったわよぅ」


 ニコ兄の方が大人じゃないか。マリーとウォルターさんが、ふふふと笑いながら見ている。

 この時俺は、まだ事の重大さを分かっていなかった。大事にならないと良いのだけど、とは思っていたけど。魔鳥さんより、目の前のクッキーの方に夢中になっていた。

 レオ兄とリア姉が、大変なことと対峙しているとも知らずに。




◇◇◇

(レオ視点になります)



 

 お祖父様や兵士さんたちと一緒に馬を走らせ森へ入り、ダンジョンを目指す。ピカはまだ何も反応していない。

 だけど、よりにもよってダンジョンの真上に巣があって、しかも大きな卵がたくさんあるなんて普通じゃない。

 一番気掛かりなのは、火が通らないことだ。

 火力が足らなかったのか? それなら、きっと姉上の魔法なら大丈夫だろう。ディさんが姉上の火は威力が違うと話していたから。

 だけど、どうにも気になる。嫌な予感が拭えない。巣が近くなるにつれ、その感じはどんどん強くなる。警戒しろと何かに教えられているみたいだ。


「ピカ、何もない?」

「わふわふ」


 魔鳥の気配はたくさんあると、ピカは言った。そうだよな、だってその巣に向かっているのだから。

 だけど、それだけなのかな? 魔鳥がシールドらしきものを使えるなんて聞いたことがない。

 前を走るお祖父様を見ると、背中に緊張が漂っている。お祖父様もただ事ではないと感じているんだ。きっとお祖父様の経験からくるものだろう。余計に気を引き締めなきゃと思った。


「姉上、警戒しなきゃだよ」

「レオ、分かっているわ。普通じゃないもの」

「なんだ、分かっていたの?」

「当たり前じゃない」


 そっか、さすが姉上だ。森の状況とかダンジョンがどうとか、詳しいことは知らないのにちゃんと警戒している。

 こんなところが姉上の凄いところだと僕は思う。本能で分かるみたいなところがね。


「レオ、何考えてるのよ。何か失礼なことを考えてない?」

「なんでだよ、そんなことないよ。姉上は凄いなぁって思ってたんだ」

「何言ってんのよ、当たり前じゃない。どれだけダンジョンに挑んできたと思ってんのよ」

「そうだったね」


 そうだ、ここほど大きくはないけどルルンデでもダンジョンに挑んでいた。僕たちだってその経験があるんだ。


「わふん」

「ピカ、そう?」

「わふ」


 ピカが、魔鳥が僕たちに気付いて様子を窺っていると言った。そんなことまで分かるのだから、やっぱりピカは凄い。

 森に入りしばらく行くと、ダンジョンが見えてきた。

 確かに魔鳥が多い。周りの樹に留まっていたり上空を旋回したりしているけど、まだ魔鳥は動いていない。

 ピカが様子を窺っていると言っているように、襲ってくる様子はない。

 ダンジョンの入り口を迂回して、小山になっている場所を登りダンジョンの真上を目指す。この上に巣があるのだろう。

 それにしても、こんな場所をよく調査したと思う。毎日何度も見回っているのは知っているけど、こんなところを登ろうと思わないだろう?

 だって普通は目の前のダンジョンを警戒する。そこには必ず魔物がいて、魔物が溢れ出さないようにと注意しているのだから。

 お祖父様は馬を走らせながら目線を上にやっている。お祖父様はもう感じているのだろうか?

 僕はまだ分からない。魔鳥がいるのは分かっているけどそれだけだ。


「レオ、ここからは先を見ながら進めるか!?」

「はい! お祖父様!」


 ここから頂上の巣までずっと鑑定眼で見るということだ。僕の魔力量が多くて良かった。

 ディさんの話だと、魔力量が少ないと鑑定眼を使える時間も限られてしまうらしいから。

 今までも姉上とクエストを熟しながら、鑑定眼を使っていたことがあるから大丈夫だ。かなりの時間を続けても大丈夫だと検証済だ。

 今更だけど、いろいろ試しておいて良かった。


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


ロロは能天気…いえ、呑気です(^◇^;)

毎回、ロロは緊張感があまりありませんね。

その分、レオはピリピリしてます。兄ですね〜。


さて、クリスマスが近付きました。

SSを投稿予定なのですが、クリスマスならこんなエピソードが読みたい!など、ご希望がありましたら、是非感想欄でお知らせいただけると嬉しいです!

できれば、書籍化されている作品は全部書きたいと思ってます。

よろしくお願いいたします!


ロロちゃんノベル④もよろしくお願いします!

挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
ロロがみんなのクリスマスプレゼントを作ってる話を読みたいです(^^)ララちゃんに可愛い刺繍入りのリボン作ってそう〜
前半と後半の温度差ががが たしかに、ここのロロは他のなろう作品の子供と比べると危機感がないと言うか、年齢に引っ張られていますからね
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