表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第2章 おともらちが増えたのら

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

129/479

129ー大好きなのだ

「でぃしゃん、えるふはちがうの?」

「そうだね。ちびっ子の頃は変わりないかな」

「いちゅからちがうのら?」

「10代から20代だね。見た目や身体的にはほとんど年をとらないんだ」

「へえ~」


 そうなのか。ディさんの見た目は20代前半だ。でも、違うのだ。


「20代の見た目で、ほとんど止まるんだ。それからとてもゆっくりと老化していくんだよ。エルフの長老なんて何歳だろう? たしか2000歳を過ぎていたと思うな。でもまだ全然元気だ」

「ふぇぇぇーッ!? にしぇん!」

「そうだよ。エルフ族は長命種だからね」


 凄いのだ。俺達とは全然違う。そう言えば……


「でぃしゃんのお耳、あんまり尖ってないのら」

「ああ、僕はハイエルフだからだ」

「はい? はいえるふ?」

「そうだよ。一般的に認識されている、耳が長くて尖っているエルフとは少し違うんだ。ずっとずっと昔、まだこの国だってなかった頃はハイエルフしかいなかったんだよ。その中で魔素を沢山浴びて、能力が少し退化してしまったエルフがいるんだ。その子孫が、みんなが知っているエルフだ。コッコちゃんから進化したハイコッコちゃんとは逆だね」


 そう言って、またバシコーンとウインクをした。これはきっとディさんの癖だ。

 ディさんはよくウインクをする。そのウインク攻撃に、やっと少し慣れてきたのだ。

 最初は、あまりにも綺麗なのでクラクラしたのだ。そんな気持ちって事だけど。

 でも、エルフ族にも色々あるのだと初めて知った。俺はまだまだ何も知らないのだ。


「ハイエルフはこの大陸の中央にある大森林から、滅多な事では出てこないから区別がつかないんだろう」

「へえ~、えらいの?」

「アハハハ、僕は偉くないよ。僕の父は少し偉いかも」

「ほぉ~」


 エルフ族の国かぁ。この国からはとてもとても遠くにある国なのだ。何日かかるのだろう?

 でも、大人になったら行ってみたいなぁ。


「でぃしゃん、ボクれもいける?」

「ん? エルフの国にかな?」

「うん。行ってみたいのら」

「そう! ロロが行きたいなら僕が案内するよ」

「ほんと?」

「ああ、本当だ。嬉しいよ」


 ふふふ。本当に嬉しそうにディさんが笑った。俺まで笑顔になる。

 俺が大きくなって、リア姉やレオ兄、ニコ兄が家庭を持ったりして。俺ももっと強くなったら行ってみたいのだ。

 うん、強くならないと。ヨワヨワなままでは駄目だ。

 ディさんに、おんぶに抱っこでは駄目なのだ。何故なら俺はチャレンジャーなのだから。


「でぃしゃん、ボクもちゅよくなるのら」

「どうしたの?」

「ちゅよくなって、でぃしゃんといっしょに、えるふの国に行くのら」


 思わず、拳を上げた。うん、俺の目標が1つできた。

 ディさんが、平和で優しい良い国だと言った国を見てみたい。そう思ったのだ。


「ロロ、有難う」


 何で『有難う』なのだ? 有難うはこっちだ。


「僕が生まれ育った国に、行ってみたいと言ってくれて嬉しいよ」

「らって、ボクはでぃしゃんがしゅきらから」

「僕もロロが大好きだー!」


 抱き付いてきたディさんは、そのまま俺を抱っこした。

 ディさんは俺の父さまではない。ないのだ。ヒューマンでさえない。

 でも、俺はディさんが大好きなのだ。

 お野菜の畑で嬉しそうに小躍りしているディさんも。

 攫われた時に泣きそうな顔をして助けに来てくれたディさんも。

 一緒に幸せそうにお昼寝しているディさんも。

 爽やかな森の様な良い匂いのするディさんも。

 全部、全部、好きなのだ。


「ロロ! ディさん!」


 前からリア姉とレオ兄、ピカが走って来た。もう、そんな頃合いなのか?

 まだ、夕焼けには早い時間なのだ。


「ディさん、マンドラゴラが生えていたんです!」

「ああ、そうなんだよ。それで、こっちまで来たんだ」

「森からは僕達が抜いてきましたよ」

「そう、助かったよ」

「わふッ」

「ぴか、おかえり。らいじょぶらよ」

「わふん」


 ピカが、疲れているの? 僕が乗せてあげようか? と、言ってきた。

 ああ、俺は何て幸せ者なのだ。兄弟だけじゃない。マリー家族、ピカ達、それにディさん。

 みんな大好きなのだ。

 思わずディさんの首に両手を回してしがみついた。胸がじーんとしたのだ。


「あら、ロロったら。甘えているの?」

「ちがうのら」

「ロロ、疲れたのか?」

「れおにい、ちがうのら」

「ふふふ、僕は役得だ」


 マリーと同じ事を言ったディさん。

 マリーも俺が夜泣きした翌日、抱っこしながら同じ事を言う。『マリーの役得ですよ』と、微笑みながらいつも言ってくれる。

 なんだか心がポカポカして、涙が出そうになるではないか。

 みんな、なんて優しいのだ。

 おっと、大事な事を思い出したぞぅ。


「しょうら、でぃしゃん。くーちゃんのとうろくら」

「そうだね。レオに会って良かった」

「ロロ、クーちゃん?」

「しょうなのら。かめしゃんのおなまえなのら」

「名付けしたのか?」

「しょうなのら。ペカーッて」

「アハハハ、光ったのか」

「しょうなのら」


 プチゴーレム達のお名前も、披露しておいたのだ。


「やだ、ロロ。数じゃない」

「らってりあねえ、むりむりなのら」

「そうよね、5体もいるんだもの」

「しょうなのら」

「でも、可愛いだろう?」

「アハハハ!」


 レオ兄が思い切り笑っている。ウケちゃったのだ。お名前でウケるってどうなのだ?

 リア姉やレオ兄と一緒に冒険者ギルドまで行った。もうギルドの前や中は、いつも通りに戻っていた。

 いつも通りでも、この辺りは街の中心なので人通りが多い。ギルドの中も、丁度戻ってきた冒険者達で賑わっていたのだ。


お読みいただき有難うございます!

本日19時頃に、ちゅどーん!とハルちゃんがXに登場します!カバーイラストの解禁です!

いいね&リポストして頂けると嬉しいです(๑˃̵ᴗ˂̵)/

ロロも頑張れ!と、応援して下さる方は、是非とも評価やブクマをして頂けると嬉しいです。

頑張ります!

宜しくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ