第七話 その8 神魔弓士 アスアス・カ・リッサ
第七話 その8 神魔弓士 アスアス・カ・リッサ
「こむそおおおおおおおオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
「ピュウウウウウウウウウウウウウウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
シン!
発動!!!!!
弓に矢はつがえられていない
その技は矢を発する事は無い
その技はエネルギー弾を発する事も無い
その技は狙う射線上、任意の一点のみにある空間を発生させる
任意の一点のみに
超真空の空間を!
白き魔王はその身をガラス球にも似た真球の空間に包まれた
ブシュウウウウウウウウウウウ!
この音を聞いたのは魔王のみであった…
それはまた魔王がこの世で聞いた最後の音でもあった。
超真空のこの空間は外に音を漏らす事は無い
魔王の体は一瞬にして凶悪なまでの超真空の暴力に晒され、全てのあらゆる方向に引き千切る力を受けていた。
体内の体液に含まれた気体が膨張!
体液は瞬時に沸騰!
眼や腹、甲殻の継ぎ目、傷口からこれでもか!とばかりに体液を一滴残らず引きずり出される!
もはや外殻だけが残された残骸!
沸騰した体液は即座に蒸発!
超真空の空間で体液は気化熱を奪われ凍結していく!
空間が白い氷で濁った!
次の瞬間!
空間が縮んでいく!?
80cm程あった超真空の空間が見る見るうちに萎んでいく!
いや!萎んだのではない!
圧縮!
圧縮されたのだ!
今度は超圧縮!!!!
グングンとその体積を縮め圧縮していく!
巨大重力惑星内部に匹敵するかのような超圧力!
凍ったはずの体液は再び強制的に溶かされ液体へ!
さらに圧縮!圧縮!圧縮ーーーーー!!!
グングングン!
超臨界!
魔王は瞬きする間もない刹那に異常空間の重力による超暴力をその身に受けた!
固体から液体!
液体から気体!
気体から固体!
固体から液体!
ほんの僅かな瞬間に無理矢理に暴力的なまでにその形態を何度も変えさせられ、そして最後は物質の三態のどれにも属さない超臨界状態に変化させられた後、解放されたかつて白き核蟲であった、その物質は超圧縮によって生じた超高熱によって最後は強制的に気体へと蒸発!
魂までもが分子の結合を崩壊させられたかの如く、天空へと文字通り昇天していった!
その技は矢を発する事は無い
その技はエネルギー弾を発する事も無い
発動即命中
それが
神魔弓士、風の奥義「虚空無葬」
決着!
「や!やっ…」
「………」
「………」
「………」
「………」
やった!そう最後まで発する事なく、少女は立ち尽くしていた。
シュァー…
少女の内股に一筋の…
グラァ!
少女は急に身体の軸線重心を失ったかのようにふらりと揺れると
パタリ!
前のめりに静かに崩れ落ちた
「ぴゅ!?ピュウッ!」
「ご主人サマー!」
「ご主人サマー!」
少女の顔面が地面に激突する寸前!すかさずウィンドミルが気流のクッションを敷き優しく少女を寝かす。
ショォォォォ~
うつ伏せに倒れ気を失った少女の下腹部のあたりに黄金の池が広がっていった…誰に恥じる事もない、誰も冷やかす事も出来ない、誰も犯す事を許されない気高い黄金の液体であった。
「ポウ」
少女を気遣う様にファイアストンは少女の身体を緩やかに温める。
「ぴゅう…」
「ぽう…」
旋風と小炎は暗闇の中、少女の背中の上で心配そうに彼女を見つめ何時までもフワフワと漂う事しかできなかった。
第七話
その8 神魔弓士 アスアス・カ・リッサ
終わり
エンドカード!
イラスト絵師 小鳥遊啓様
「ついにメインヒロインの名前が明かされたなお!」
「べ、別に隠してたわけじゃないわよ!」
「あんたらに名乗る必要が無かっただけ!」
「2回に渡って小鳥遊啓先生のイラストをエンドカードに連続使用したのだお?」
「な、なによ!?」
「ふざけんな!とか、脱がすな!とかは無いのかお?」
「べ、別に!」
「こ、これくらいはメインヒロインたるものの務めよ!」
「ほう…アスアスちゃんの許可が出たのでこのイラストは!」
「SUPER GTでトヨタ、主に38号車を応援する時にガンガン!」
「ツイッターでも使わせて貰うお!」
「それはいいけど!アスアスちゃんとか呼ぶな!」
「気持ち悪い!」
「ではどう呼ぶんだお???」
「それはまた後日!」




