第七話 その7 崖上の狙撃手(スナイパー)
第七話 その7 崖上の狙撃手
(私、私まだ死ねないのに…死ねないのに…!)
「!!??」
「熱ッ!」
ジュウウウーーーー!
「ご主人サマアアアア!しっかりするっポオオオオオ!」
「諦めたらそこで人生終了ですっポォ!」
「ご主人サマ!アイツは!アイツは諦めてないピュッ!」
「必ずこっちを向かせてるはずっピュウ!」
「ご主人サマはこんなところで死ねないはずだッポウ!」
「ワタシたちの本当の目的を果たすまで死ねないはずッピュウ!」
「気を失うのはまだ早いッポオオオオ!」
ジュウウウウウウーーー!
限界集中が切れ、ぐらりと少女の身体が重力に引かれた!かの様に見えたが再びバランスを取り戻す!
ファイアストンが少女の脚に取り付いて太股を激しく焼いたのだ!
(そ!そうよ!)
(まだ!)
(死ねない!)
(私は!)
(死ねないのよ!)
(やる!)
(やってやる!)
(死んでもやってやるのよ!)
「私は!」
「神魔弓士!」
「アスアス・カ・リッサ!」
「勇者!こっちに向けなさい!」
「向けろおおおおおおオオオオオ!」
キーーーーーーーーーーーーーーリリリリリィーーーーーーーーーーーーイイイイイーーーン!
これ以上ない高音の風切り音が鳴り響き
限界を超えて神魔弓士の集中が再開された。
5秒!
まだ見えない!
9秒!
「バハッ!」
ビタビタビタ!
遂に少女は吐血!
下顎から胸、腹までを真っ赤に染めて!
それでも集中を切らさない!
鋭い眼光は消えることなく!
リリリリリィィイイイイイイーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!
少女の天を突く美しい黒髪が根元から毛先まで
強烈な太陽が昇る様に!
命が燃える様に!
黄金色に染まっていく!
青い瞳までもがまばゆい黄金の輝きを放つ!
金色のオーラ!
13秒!
リリリリィィィィーーーーーーシーーーーーーーーン!!!!
限界を超えた集中は、その風切り音が音の領域を超え、世界が無音となって行く!
超集中!!!
金のオーラは鮮やかなる輝きを発していたが、美しさは感じさせなかった。
その色は美しさを超越し凶悪、いや醜悪なるまでの狂気すら孕んでいるように見えた。
そこにはもう女神の姿は無かった。
今の彼女の姿を見た者が居れば後にこう語るだろう、悪魔を見たと…
必死の形相!
鬼気迫る表情!
もはや女神はいない
鬼神!まさに女神の対極!
その姿!
まさに鬼神!!!
(来る!必ず来る!)
(来るッポ!必ず来るッポ!)
(来るッピュ!必ず来るッピュ!)
「来なさアアアアアアアアい!」
14秒!
その時!歴史が動いた!
真の狙撃手とは、必中の一撃を放てる者では無い
そんな事は当たり前の事なのだ。
真の狙撃手とは
最高の狙撃位置を嗅ぎつける鋭い嗅覚を持ち
一番大事な
「その時」
に
必ず
「そこ」
に存在することが出来る者
それが狙撃手
バフッ!
スコープの向こう、遥か彼方!
時計塔広場の炎の壁が大きく揺らぐ!
その刹那!
まさに一瞬!
揺らいだ炎の壁の波間に、白き魔王を刹那に捉えた!
ダイオウグソクが青大将の移動を食い止めるため、体当たりした事が生み出した突風であった。
白き核蟲を守るための、そのダイオウの行動が逆に魔王にとって、致命的な結果を招くとはなんという運命の皮肉。
逆にイズサンにとってはダイオウが起こしたその風は、神魔弓士への一瞬の射線を作る!まさに追い風であった。
ドンピシャの真正面!
刹那!
まさに一瞬!
しかし、鬼神にとってはその一瞬で十分だった。
「こむ!そおおおおおおおオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
「ピュウウウウウウウウウウウウウウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
第七話
その7 崖上の狙撃手
終わり
エンドカード!
イラスト絵師 小鳥遊啓様
「でたあああああwww美少女よ!」
「渾身のレースクイーンver衣装を喰らうが良いぞwww!?」
「………」
「あ、あれ!?」
「あの…いつもの、きゃああああああ!」
「って恥じらいの叫びはどうしたんだお…?」
「………」
「あの…いつものふざけんなッ!ってツッコミはないのかお???」
「素晴らしいわ!」
「エッ!?」
「これはエッッツ!!!!!なイラストのはずだお?」
「この衣装は!」
「数ある日本のモータースポーツの中でも!」
「最高峰の箱レース!」
「えっ!?」
「なんで日本とか言っちゃってるお!?」
「そして選び抜かれた最高のレースクイーン達がひしめく!」
「最高のモータースポーツSUPER GT!!!」
「そしてその中でも!もっとも知名度が高く!」
「最高のレースクイーンブランドと名高い!」
「実質トップブランドの!」
「いいえ!完全にトップの最高のRQしか所属する事を許されない!」
「ZENT sweeties !!!」
「のレプリカ衣装じゃないの!」
「素晴らしいわ!」
「素晴らし過ぎるわ!」
「………」
「あの…そのセリフはわしが言うはずのセリフなんだお?」
「あと、いつもみたいに、なんで私がこんな格好!させられるの!
「的なブチギレコメントは無いのかお…?」
「はあ!?あんたバカあ?」
「ZENTのレースクイーンに抜擢されるなんて!」
「全女性の夢と言っても過言じゃないわ!」
「はぁ…」
「はぁ…じゃないわよ!」
「ZENTならば私にとって不足なし!」
「いいえ!相応しいまであるわ!」
「エロいカッコさせんな!とかないのかお…?」
(きゃああ!って言う恥じらいが無いと悔しいお…悔しいお…)
「バカ言うんじゃないわよ!」
「天下のトップブランド!」
「ZENT sweeties よ!ZENT sweeties !!!」
「少々のセクシーサービスは絶対女王達の義務みたいなもんよ!」
「この衣装で私はサーキットのカメコ達の望遠レンズを独占して見せるわ!」
「アスアス・カ・リッサちゃん…」
「なんでそんなに異世界日本のこと知ってるんだお?」
「はあ???トヨタの誇るZENT sweeties がトップブランドなんて常識でしょ!」
「‥……」
「と、とにかく!」
「わしはSUPER GTで!」
「38号車 トヨタ ZENT CERUMO GR Supra 立川 祐路&石浦 宏明組を応援しとるお!」
「さあ!私がRQを務めてるのよ!」
「立川選手!ポールポジションゲットで断トツの最多記録更新よ!」
「石浦先生!後輩の指導お疲れ様!でもまだ道を譲るのは早いわ!」
(いや…抜擢されたんじゃなくてあくまでレプリカコス着とるだけだお…)
(そしてアスアスちゃん…なんでわしより知っとるんだお???)
「この私がいる限り!ZENTも私も最速、最強、最高の!」
「トリプルクラウンなのよッ!!!」
「お、おうだお…」
「あーはっはっはっは!次戦茂木Rdが楽しみね!」
「アウェイのもてぎでも!」
「蹂躙せよ!!!立川石浦組!!!」
「あーはっはっはっは!」
「まさかのノリノリだお…」
(調子狂うお…)
「あーはっはっはっは!」




