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更新停止中 イズちゅん  作者: ちゅん助の!
第六章 死闘!時計塔広場攻防戦!
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第六話 その11 決意

 第六話 その11 決意


「誰かー!誰かー!お客様の中に身長の高い奴はいませんか~?だおー!」


「と、鳥さ~ん!」


 にわかに図らずも賑やかになってしまったちゅん助の周囲、その異変に気付いた者がいた。


「動いちゃだめだよ!鳥さん!」


「しょ、少年!わしを木の上に運んでくれたのはもしやおまえか!?」


「体は痛くない!?ここは危険だよ!」


「危険はお互いさまではないか!」

「そんな事より少年!この鞘の中から石を取り出してクレメンス!」


「石?こう?」


 コロリ~ン!


「おお!」


 少年が鞘を逆さまにすると苦も無く爆人石が転がり出た!


「少年!感謝するお!これさえあれば!」

「待っとれよイズサーン!」


 ちゅん助は素早く爆人石を拾い上げると青大将を狙撃すべく広場の中心へと駆け出して行った!


「クソ蟲!イズサン!待たせたなお!」

「でゅなめす!目標を…!」

「エッ!?」


 油に着火すべく素早く青大将の後方に回り込んだちゅん助であったがその足が止まった!


「く!こいつらまだ火も出てない段階からわしをマークするとは!」


 魔王から指示でも出ているのであろうか?ちゅん助が騒ぎ過ぎたからだろうか?

 序盤の爆人石アスタリスク弾を意識してか周辺のグソク群はピタリとちゅん助をマークし射線を取らせない!


「おのれ!」


 左右に切り返してなんとか青大将のケツを狙うがちゅん助に付いたマーク屋は青だった。

 いつもなら青相手でも簡単に振り切って駆け回るちゅん助であったがさすがのちゅん助もここまでの激闘で負ったダメージは重くいつもの切れがないどころか足取りが重い。

 簡単に射線を塞がれ発射体勢を取ることが出来ない!


 一発!一発しかないのだ!さしものちゅん助も一か八かで発射するわけにはいかないのだ!


「なにぃ!フェイントをかけて抜いていく!あらゆるコースを塞いでいたああ!」

「貴様ら!小友中カルテッドかお!どいてクレメンス!」

「これじゃあ撃つに撃てんお!」


「ちゅん助!もういいんだ下がれ!俺はお前と違って我慢強い男だが…これ以上は…」


「まてお!イズサン!あきらめるなお!おまえは月300時間の残業を生き抜いた男ではないか!」


「さ、さすがにそこまでは残業してない…」


 青大将に捕らえられたイズサンの腕の痺れが増していく。大口の餌食となるのは時間の問題であった。


「こうなりゃ!破れかぶれ!力技の中央突破!直線一気じゃい!」


 四匹の青グソクのど真ん中をちゅん助は走り抜ける。


 ドカ!


「そんなあまいあたりでこのわしがとめられるかっ!」


 ドカドカドカ!


 ぴゅ~~ん!


「あひー簡単に止められた上、ふっ飛ばされましたあ~」


「ちゅ!ちゅんすけえ~!」






















「ああん!もう!絶望的に下手くそね!テクニックがまるで無いわ!」


「エロピヨまたふっ飛ばされたッピュー!」

「あんなフラフラな足取りで抜けるわけないッポ!」


「ワタシがあそこにいればかる~く抜き去ってやるッピュ!」

「ボクがいればどとうの熱凸でまっすぐ切り開いてやるッポ!」


「………」


「ワタシがあそこに居ればかれ~に抜き去ってやるッピュ!」

「ボクが居れば怒涛の熱波でまっすぐとっぱするッポ!」


「………」


「ご主人サマ!ノリが悪いッポ!」

「ご主人サマ!ノリが悪いピュ!」


「……一体」

「何のノリよ?…」



















 ヨロヨロヨロ


「あ、あかん、またもブッ飛ばされてもうた…」

「これだけマークされたら地面からの狙撃はとても無理だお…」

「わ、わしの体力も限界だお、まさかあそこまでマークがきついとは」

「どうするお?どうするお?放物線軌道で狙うかお?」

「いやいやいや!無風でも難しいのに風は全く読めん!リスクが大きいお」

「直接…直接上空から…」

「いやいやいや!わしは…わしは鳥じゃないお!飛ぶ事は出来ん!」

「やるしか…やるしかないかお…」


(まさか…まさか一生理解出来る事は無いと思っていた若者達の心情の一端に触れる事になるとは…)

(ふふ…それも悪くないお…)


 ちゅん助が悲壮な表情をしたのは一瞬だけであった。即座に覚悟を決めたちゅん助は前線で戦う武器屋の元へと走る!


「親父!頼みがあるお!」


「な!なんだ!?ちびちゃん!」


「わしを…わしをアイツの上空に放り投げてくれ!出来るだけ高く!」


「なんだってぇ!?」


「説明してる暇はねえ!」


「………」


 武器屋は驚いた表情を見せたがちゅん助の真剣な表情に気付くと一度だけ聞き返した。


「いいんだな?」


「おう!必ず着火する!その後の勇者のサポートは頼むお!」


「ちゅ!ちゅん助!お前一体何をするつもりだっ!」


「イズサン!まっとれ!上空から仕留めたるお!」


「危険だ!やめろって!」


「ふっ!イズサン、とべねえ鳥はただの鳥だお!」


「お前!鳥じゃない設定はどうした!」

「てか、ただの鳥は大体飛べるぞ!」


「だまるお!」

「ダチョウさんやペンギンさんキウイさんにヤンバルクイナさんたちに謝れお!」


「ちびちゃん…お取込み中に済まねえが…」

「どのみち…どのみちあの白い奴を倒さなきゃ街は全滅なんだろ?躊躇も遠慮もしねえぞ?」


「ああ!」


「大役にご指名頂いて光栄だぜ…後悔はしないぜ?」


「そんなもん街が助かったら少しだけしてくれだお!」


「来な!」


 ちゅん助は武器屋の腕に収まる!


「燃えろお!ブチかませぇ!イッツ!クールフライングファアーーー!だおーーー!」


「オラアア!」


 ゴッ!ビューーーン!


 第六話

 その11 決意

 終わり



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