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私の言えないこと。

作者: 七瀬





私は、いつもニコニコ明るく元気にしているの。


___それはね?

誰も悲しませたくないから、、、。


___何故か?

私が、失敗や落ち込んでいる時に限って、誰かが傷つくから。


___それは?

両親の離婚から始まったわ。


___その日。

私は、幼稚園の先生に自分の思っている事をちゃんと伝えられず

落ち込んでいたの。


___そしたらね?

その日の夜、お父さんとお母さんが私と妹にこう言ったわ!


『ごめんな! お父さんとお母さん、別れる事にしたんだ!』

『貴女たちが、どっちにらに着いて行くか? 決めてほしいのよ!』

『えぇ!?』

『わたしは、お母さんがいいな~』

『ミオ!』

『マオは?』

『・・・私は、お父さんに着いて行くわ!』

『・・・・・・そう、分かったわ!』

 






___本当は?

私も、お母さんと一緒が良かった。


___でも?

お父さんを一人っきりにする事なんか! 私には出来なかったの。

あの時の私は、そう思っていたから、、、。






___それから。

私とお父さんの二人暮らしが始まったわ。


___お父さんは?

私とどう? 接していいのか分からないみたいで、、、。



___そのうちね?

お父さんが、私にこんな事を聞いてきたの。


『マオも、俺だけだと不安だろう? もうそろそろ新しいお母さんが

欲しくないか?』

『・・・えぇ!?』

『新しいお母さんが、欲しいよな!』

『・・・別にお父さんの好きなようにすれば、、、。』



___あの時の私は、理由は忘れたけど、、、?

何かで、落ち込んでいたのを憶えている。


 あんまりお父さんの話を、ちゃんと聞いてなくて。

適当に、そんな風に言ってしまった事を、、、!

今では、後悔しているわ!!!



___何故なら?

この【新しいお母さん】と私は会わなかったからよ!


新しくお母さんになった人は、お父さんよりも15歳も若く。


どちらかと言えば、、、?

私の方が、歳が近いし。


___しかも?

かなりのヤキモチ焼きで。


お父さんが、私に楽しそうに話しかけている所を見るだけで、、、!

私に、嫉妬するみたい。


私に、やたらと辛く当たってきたわ!

その事を、、、こっそりお父さんに言うと、、、?


『マオの勘違いだよ! アイツはそんな女じゃない!』

『でも! お父さん!!!』

『もう、この話は終わりにしよう! お父さんからもアイツに言って

おくから、、、。』

『・・・・・・』


・・・でも、その事を私がお父さんに言った事で。

余計に、私に辛く当たるようになったわ!


___例えば?

晩ご飯のおかずも。


お父さんがいる時は、、、。

一緒のモノが出て来るけど、、、?


お父さんがいない時は、、、?

私だけ、ご飯と味噌汁だけ。


___あの人は?

おかずも5品ほどあり、豪勢な食べ物が並んでいる。


___お弁当も?

ご飯とたくわんだけとか、ウインナーだけとか、、、。


私への意地悪は、どんどんエスカレートしていったの。



___それでも?

私は、もうお父さんには頼らなくなったの。



___それは?

全て、私が招いた事だと諦めたから、、、。


そう! 私は自分の人生を諦めたのよ!

上手く行かないのは、、、? 【自分のせい!】


こんな事になっているのも、自分のせいなんだと、、、。






___でもある時。

何十年ぶりかに、妹と会って話す事ができたわ!


妹と話をして、分かった事は、、、?

妹も、私と同じだったの!


お母さんは、お父さんと別れてから、直ぐに再婚したらしい。

再婚した相手は、、、?


気分屋で、直ぐに機嫌がコロコロ変わる人だったんだって!

しかも、お酒好きでギャンブル好きの女好き。


___浮気は?

しょっちゅうだったらしい。


それでも、お母さんはその人と別れなかったって!

それは、妹がいたから。


妹も、お母さんの気持ちを知ってたからずっと我慢してたらしいの。


___この時ね?

私だけじゃないって思えたの!


___それと。

妹が言った言葉に、、、私は救われたの!


『お姉ちゃん! 生きてたら、世の中なんとかなるよ! 明るく生きて行こう!』

『・・・どうしてミオは、そんな風に思えるの、、、?』

『だってさ~人生って! 一度きりなんだよ! 思いきり生きたいじゃん!!!』

『・・・ううん。』




本当に私は、妹に救われたわ!

私も、頑張ろうって思えたのよ!



『そう! 妹が言ったように、人生は1度っきりだ! 楽しんで

生きたほうがいいに決まってる!』



【だって! 私の人生なんだもん!!!】






最後までお読みいただきありがとうございます。

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