私の言えないこと。
私は、いつもニコニコ明るく元気にしているの。
___それはね?
誰も悲しませたくないから、、、。
___何故か?
私が、失敗や落ち込んでいる時に限って、誰かが傷つくから。
___それは?
両親の離婚から始まったわ。
___その日。
私は、幼稚園の先生に自分の思っている事をちゃんと伝えられず
落ち込んでいたの。
___そしたらね?
その日の夜、お父さんとお母さんが私と妹にこう言ったわ!
『ごめんな! お父さんとお母さん、別れる事にしたんだ!』
『貴女たちが、どっちにらに着いて行くか? 決めてほしいのよ!』
『えぇ!?』
『わたしは、お母さんがいいな~』
『ミオ!』
『マオは?』
『・・・私は、お父さんに着いて行くわ!』
『・・・・・・そう、分かったわ!』
*
___本当は?
私も、お母さんと一緒が良かった。
___でも?
お父さんを一人っきりにする事なんか! 私には出来なかったの。
あの時の私は、そう思っていたから、、、。
▽
___それから。
私とお父さんの二人暮らしが始まったわ。
___お父さんは?
私とどう? 接していいのか分からないみたいで、、、。
___そのうちね?
お父さんが、私にこんな事を聞いてきたの。
『マオも、俺だけだと不安だろう? もうそろそろ新しいお母さんが
欲しくないか?』
『・・・えぇ!?』
『新しいお母さんが、欲しいよな!』
『・・・別にお父さんの好きなようにすれば、、、。』
___あの時の私は、理由は忘れたけど、、、?
何かで、落ち込んでいたのを憶えている。
あんまりお父さんの話を、ちゃんと聞いてなくて。
適当に、そんな風に言ってしまった事を、、、!
今では、後悔しているわ!!!
___何故なら?
この【新しいお母さん】と私は会わなかったからよ!
新しくお母さんになった人は、お父さんよりも15歳も若く。
どちらかと言えば、、、?
私の方が、歳が近いし。
___しかも?
かなりのヤキモチ焼きで。
お父さんが、私に楽しそうに話しかけている所を見るだけで、、、!
私に、嫉妬するみたい。
私に、やたらと辛く当たってきたわ!
その事を、、、こっそりお父さんに言うと、、、?
『マオの勘違いだよ! アイツはそんな女じゃない!』
『でも! お父さん!!!』
『もう、この話は終わりにしよう! お父さんからもアイツに言って
おくから、、、。』
『・・・・・・』
・・・でも、その事を私がお父さんに言った事で。
余計に、私に辛く当たるようになったわ!
___例えば?
晩ご飯のおかずも。
お父さんがいる時は、、、。
一緒のモノが出て来るけど、、、?
お父さんがいない時は、、、?
私だけ、ご飯と味噌汁だけ。
___あの人は?
おかずも5品ほどあり、豪勢な食べ物が並んでいる。
___お弁当も?
ご飯とたくわんだけとか、ウインナーだけとか、、、。
私への意地悪は、どんどんエスカレートしていったの。
___それでも?
私は、もうお父さんには頼らなくなったの。
___それは?
全て、私が招いた事だと諦めたから、、、。
そう! 私は自分の人生を諦めたのよ!
上手く行かないのは、、、? 【自分のせい!】
こんな事になっているのも、自分のせいなんだと、、、。
▼
___でもある時。
何十年ぶりかに、妹と会って話す事ができたわ!
妹と話をして、分かった事は、、、?
妹も、私と同じだったの!
お母さんは、お父さんと別れてから、直ぐに再婚したらしい。
再婚した相手は、、、?
気分屋で、直ぐに機嫌がコロコロ変わる人だったんだって!
しかも、お酒好きでギャンブル好きの女好き。
___浮気は?
しょっちゅうだったらしい。
それでも、お母さんはその人と別れなかったって!
それは、妹がいたから。
妹も、お母さんの気持ちを知ってたからずっと我慢してたらしいの。
___この時ね?
私だけじゃないって思えたの!
___それと。
妹が言った言葉に、、、私は救われたの!
『お姉ちゃん! 生きてたら、世の中なんとかなるよ! 明るく生きて行こう!』
『・・・どうしてミオは、そんな風に思えるの、、、?』
『だってさ~人生って! 一度きりなんだよ! 思いきり生きたいじゃん!!!』
『・・・ううん。』
本当に私は、妹に救われたわ!
私も、頑張ろうって思えたのよ!
『そう! 妹が言ったように、人生は1度っきりだ! 楽しんで
生きたほうがいいに決まってる!』
【だって! 私の人生なんだもん!!!】
最後までお読みいただきありがとうございます。