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後日談

掲載日:2015/01/31

窓の外を見れば満開の桜と私が、私たちが5年間を過ごした学院がある。


窓を開ければ、春風と共に桜の花びらが部屋に入ってくる。


ここの全てが、私にこう伝える。



全て、終わってしまったのだと。



ここにもうあの方はいない。

神は、この世にはいなかったのだ。


不意に、部屋の扉が開かれた。

「あっ!ここに居たんだね!!」


「…」

どうして、なのだろう。


私が振り返らないのにも気にした様子はなく、彼女は口を開いた。


「あのねっ!さっき、彼から婚約して欲しいって言われたの!

それでね、セレスちゃんには先に伝えておきたくて!」


「…どうして?」

窓枠に置いた手が白くなる程、力を込めた。

そうしないと、私は耐え切れそうになかった。


「え?やだなあ!だって私たち、親友でしょ!」

足元が崩れたような気分だった。


「…親友?」


嗚呼、嗚呼。そうだった。

カミサマから御告げがあったのだった。


「貴方は本当に、何も知らないのですね。」

馬鹿みたいだ。


カミサマなんていなければ、わたしは、わたしたちは、しあわせだったのに。


「…え?」


もう、もう…いいでしょう?

私はあの方の元へいきたいのです。


「ですから、貴方は本当に何も知らない、と申しました。

貴方はこの国のことを何もわかっていない。

この世界(ハナシ)は、貴方の為だけに創られた、ただの箱庭(アソビ)だったというのに。」


「ま、待って!セレスちゃん、何を言ってるの…?」


「ほら、貴方は何も知らないでしょう?

カミサマが私たちに呪い(オツゲ)をした事も。

貴方のせいで悪女に仕立て上げられたあの方の事も、私の事も、全部。」


カミサマがいたから、わたしたちはあの方をこんな子に殺されたのに。

どうして、どうして…この子はこんなに嬉しそうなの?




箱庭(アソビ)は終わりを告げ、カミサマの呪い(オツゲ)は効力を失くした。

この世界(ハナシ)(ヤクシャ)は憤る。


あの方の親友であり、彼女(ヒロイン)の親友となったあの子は自ら役目を背負う。


あの方を守れなかった、自分たちの咎を背負って立つ。


さあ、後日談(ネタばらし)を始めましょう。

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