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文具戦争  作者: 文音マルタ
第二章:先輩と協会と
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質問

しばらく経ち、笑いがようやく落ち着いてから僕は先ほどから気になっていたことを藍に質問した。

「いつから使えるようになったんだ?」

すると藍は天井を見るような仕草をしてから、一年前くらい、と言った。

「ねぇ、今すぐ見せてくれないかな?そのチカラ!!」

女史が割り込んでくるや否や目を輝かせて言った。

しかし藍は戸惑った表情で

「い、今ですか・・・?」

しかし女史が頑固に頷くのを見て、藍は渋々と言った様子で手をすっと僕たちに見えるように出し、掌を上にして目を瞑った。

パキパキッ、と音を立てて現れたのは黒く細い針の山のようなものだった。

定子はそこから一本引き抜くと、自分の手でポキッと折ってみせた。

「ふむ、確かにシャープペンシルの芯ね・・・」

神妙な面持ちの定子の横で僕は感動していた。他の人がチカラを使うのを間近で見たのは初めてだった。

と、そこで僕は定子に対しても質問があったのを思い出した。

「あの・・・そういえば、『ダイヤモンドの能力者』・・・って?」

すると女史は少し黙った後で目を閉じ、ため息を吐き出すかのように言った。

「・・・文具協会には、昔からの伝説があるの。」

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