作戦。
「作戦?」
僕は半分呆れ顔で定子に聞き返したが答えたのは会長だった。
「そうだ。今、定子が言った『蛍光戦隊カラペンジャー』という組織と同盟を組む事になった。」
「同盟?」
大丈夫なのか。そんな変な中2クサイ団体と同盟なんか組んで。
「確かに名前はちょっとアレだが、数の多さでは能力者集団の中で文具協会と文具同盟に次ぐ。」
数だけとかっていうオチじゃないだろうな。
僕は疑問ばかり浮かんでくるのをこらえて
「こちらも準備を進めている、という事ですね。」
と言った。
会長は頷き
「この戦いは、絶対に負けられない。・・・文具同盟のやつらは危険だ。能力で何をしでかすのか分かったもんじゃない。」
文具同盟のやつらは学校を消してみせた。文具協会本部を滅茶苦茶にしてみせた。そんなやつらを
「野放しには出来ないですね。」
「そうだ。」と言って会長は頷く。
僕は改めて戦う意味を確認した。
もう迷わない。
「それで、作戦についてだが・・・」
そのときチャイムが昼休みの終わりを告げた。
「おっと、すまない。もともとこの話は放課後する予定だったんだ。また、放課後に藍を連れてから、おいで」
会長がヒラヒラと手を振り、僕も部屋を出ようとして定子が僕を見送っているのに気づく。
「行かないんですか。」
という僕の問いに対して、当然だ、というように胸を反らして
「行かないわ」
と宣言した。
「授業は?」
「休むわ。」
「・・・。」
「納得していないようね」
「当然です」
すると定子は一度溜息をついてから、大きく息を吸って
「あーお腹痛いわー、午後の授業は出られそうにないわー」
と棒読みで言った。
ダメだこりゃ。
僕は呆れてなにも言えずに部屋を後にする。
ドアを閉めるときに向こう側で定子がウインクしたのが見えた。




