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文具戦争  作者: 文音マルタ
第一章:始まりの予感
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誘拐

校長室の前についたものの、中にいるのが校長だけだったらと思うと躊躇ってしまう。

「ねぇ・・・やっぱりやめようよ・・・!」

そういいながら僕の制服の裾を弱々しく握る。これでも彼女なりに必至に止めているつもりらしい。だが僕は逆にこれで決心した。


─────どうせ一度の高校生活。一緒に、波乱万丈ライフと行こうぜ─────


ガチャリ。


「え・・・。」

校長すらいない。

「ほ、ほら、噂だけだったんだよ。ね?帰ろう?」

まぁ、最初から冷やかしのつもりだったからショックはさほどない。

だが、その時ピリッとしたものを感じた。誰もいない部屋のはずなのに妙に緊迫した空気を感じる。

「・・・殺気・・・!?」

その時だった。

「きゃあっ!!」

驚いて後ろを振り向く。

だがそこに藍の姿はない。

「藍っ!!」

角を曲がる人影が見えた。

「くそっ!」

なにが起こったのかわからない。

だけどこれはただ事じゃない・・・気がする。

さっきの校長室の空気といい、人影といい、明らかに日常ではあり得ないことだ。

無心で追いかける。

見失ってたまるか!!

相手は速い。だが差を広げられる事はない。

階段をまた一つ上がる。

そして次の階段を上った。

どうやら相手は屋上に向かっているらしかった。相手が屋上の扉を蹴り破る。

眩しい。でも僕は見失わないようにしながら光の中に飛び込んだ。

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