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文具戦争  作者: 文音マルタ
第二章:先輩と協会と
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レンズ

二人が監禁されていた部屋はそれぞれの部隊に割り当てられた部屋と、大きさ、構造ともに遜色なかった。

当然会議室にいたメンバー全員が中にはいる事はできず、入り口から多くの人が覗きこむ形となる。その中で僕と藍は上手く最前列に滑り込んだ。

部屋の中にいるのはわずかに定子と会長とトニー、そして何故かノモスだ。

件の二人は並べられた二つの椅子にそれぞれ座らされ、後ろ手に縛られている。

会長が顔を俯かせているヒロシにむかって、もう一人を指差しながら聞く。

「こいつは誰だ?」

「・・・分かってんだろ」

「ふむ・・・『文具同盟』のメンバーだな?」

と、隣の男が

「ヒロシ」

といって頭を左右に振る。あまり喋るな、という事か。

「おい、おまえら、この状況が分かってんのか?ああ!?」

ノモスが苛立った声を出した。

会長は今度はヒロシの隣の男に聞く。

「上手く逃げられると思ったか?・・・フフ、こちらに『虫眼鏡』がいるとは思わなかっただろう」

「『虫眼鏡』・・・?」

「そうだ。お前らは知らないかもしれないが、私達文具協会が今まで独自に重ねてきた研究によると」

そこまで言ってから会長は腰から上だけを奇妙に曲げ椅子に座っている男に顔を近づけながら言った。


「文具にも相性がある」

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