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文具戦争  作者: 文音マルタ
第一章:始まりの予感
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僕。

超能力。

アニメや漫画でよく見るそれは

ド派手で、人を超越したチカラ。

僕には、それに類似する能力がある。

あえて「類似する」とだけ言うのは

そんなにド派手な能力ではないからだ。




僕が小さい頃のある日

僕は親が気づかないうちにシャープペンシルを握っていたらしい。

親は危ないから慌てて取り上げた。

そしてまた別の日、僕はシャープペンを握っていた。親はまた取り上げた。そして以前取り上げたシャープペンと同じペン立てに入れた。

するとまた僕はシャープペンを持っていた。

取り上げる、取り上げる、取り上げる───────。

そのうち、ペン立ては溢れかえっていた。

そこで親は疑問に思った。

「これだけ大量のシャープペンをどこから持って来ているのだろう?」と。

家から十五分以上離れたところにしか店はなく、僕はまだ走ることもできない子供だった。

親は僕を観察した。

そして気がついた。

僕はシャープペンでは決して怪我しないということに。そしてさらに観察を続けた。そしてまた新たな事実を発見する。


そのシャープペンは消えたり現れたりしていた。




僕は今、高校に通っている。

普通校だ。だが僕は普通ではないチカラを持っている。


シャープペンを自在に操ることができるのだ。


コレを「超能力」というには、あまりにも地味だろうと思う。

だって、いままでにこの能力が役立ったことなんて、友達の誕生日プレゼントにお金を使わずに済んだことくらいだったのだから。

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