独裁国家のアルアル
掲載日:2026/04/01
核兵器を所有するある独裁国家の御息女がユーチューブを見ていて画期的な案を思いつく。
「そうよ、マンホールじゃなくて戦車を飛ばせば敵国を占領するのが楽になるはずだわ」
彼女が考えたのは敵国に進攻する際、核兵器が爆発した時の爆発力を使って複数両の戦車を飛ばして、敵国の中枢に直接戦車部隊を乗り込ませようというものだった。
「800キロのマンホールは軽すぎて凄まじい速度で飛ばされ大気との摩擦で蒸発したけど、1両あたり4〜50トンある戦車を部隊ごと飛ばせば、そこまでスピードは出ないだろうから蒸発する事も無い筈、ウン! お父様に言って実験してもらわなくちゃ」
それから半年後、独裁国家でまた地下核実験が行われる。
空高く舞い上がった複数の戦車を見て、彼女は歓声を上げた。
「ヤッター! 此れで敵国の中枢を素早く占領する事が出来るわね」
歓声を上げる御息女に実験に参加していた戦車部隊の隊長が声を掛けた。
「あ、あの」
「なに?」
「実験では乗員は乗せてませんが、本番では乗員が乗ってます、今の実験での戦車にかかる衝撃をみると、乗っている乗員は打ち上げられたときの衝撃で死亡すると思われるのですが……」
「そんなことアタシの知ったこっちゃないわ! そうならないように考えるのがアナタたちの仕事でしょ」




