私の王子様(と武者?)《虎田ましろ視点》
※注意書き※
今回、少し暴力表現があります。苦手な方は
ご注意下さいm(_ _)m
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ガッシャーーーーン!!!!
ダダッ!!×2 ガシャン!!
「「「「!??」」」」
割れたガラスの窓から飛び込んで来た三つの人影の内、ライダースーツの長身の男子の姿を見つけると、薬を吐き出し、大声を上げた。
「んんっ……ぺっ!義隆せんっ………!!」
私の王子様!!
と……、彼の隣に目を走らせると、風紀委員会の上原先輩、それから……アレ、誰っ?!!
同じくライダースーツのガタイのいい男性の隣に異彩なオーラを放つ黒い武者の姿が目に入り、目をパチクリさせた。
「「何だお前らっ……!?」」
ドガッ!バギッ!
「ぐはっ!」
「がふっ!」
上原先輩が驚く金髪男とサングラス男に攻撃を仕掛けると……。
「おまっ…、鷹み……」
「寝取りぃっ!! ましろから離れろぉっ……!!」
ドガァッ!!
「へぶうっ?!」
「きゃあっ!!」
同時に義隆先輩が私に覆いかぶさっていた寝取を殴り壁際までぶっ飛ばした。
「ぐ…ふ…。何でここが……」
寝取が床に転がって呻いている間に私は急いで身を起こし、はだけた前を合わせると助けてくれた彼の元へ駆け寄った。
「よ、義隆先輩っ!!」
「ましろ、無事でよかった! 今、縄を切ってやる。あの武者と一緒に下がっていろ!」
「え」
「サア、コッチデスヨ……!」
義隆先輩にナイフで腕を拘束されていた縄を切ってもらった後、ヘリウムを吸ったような高い声の黒い武者に手を差し伸べられ、私はかなり引いていた。
「イッショニ、ニゲマショウ、マシロサン……!」
ガシャンガシャン!
「……! その口調、もしかしてよし……」
黒武者に導かれ、窓方向へ向かいながら、私がそう言いかけた時……。
「ハァッ!! そうはいかねーぜ! お嬢ちゃん達!!」
「「……!!」」
鉄バールを持った金髪男が私達の前に立ちはだかった。
「しまった!」
「よしの! ましろ!」
二人を相手にしていた上原先輩は一人取り逃がしたらしい。
義隆先輩は復活した寝取を相手にしていて私達を助ける余裕がないみたい。
「最初はびびったけど、あんた、女だろ? 動きは素人だし、なよっとしてるもんね?」
「!!」
金髪男の言葉にビクッと肩を揺らす黒武者。
やっぱり中身はよしのさん!
確信する私をよしのさんは左手で庇い、ガチャガチャ震える右手で、スタンガンと催涙スプレーを向けた。
「マ、マシロさんはわたしが守ります……!」
「よしのさ…、!!」
段々と武者の声が、聞き覚えのあるものに戻る中、金髪男がバールを振りかぶった。
「女は、大人しく寝てろよ!!」
「きゃああっ!!」
ズルッ!!
バールを振り下ろすのと、何故か何もないところでよしのさんがすっ転ぶのと同時だった。
ヒュッ……!
鉄バールは空を切り……。
転んだよしのさんの手に持つスタンガンが、ちょうどよく金髪男の股間に……。
バリバリバリバリッ!!
「グギャアアアアアアァッ!!!!」
股間に火花が散り、金髪男の悲鳴が響き渡った。
「「「!!!!|||||||| 」」」
「「さ、堺さんっ!!!!|||||||| 」」
「きゃああぁっ!! いやああぁっ!!」
カシャン……!
その場にいた全員が凍り付く中、攻撃を仕掛けてしまったよしのさんは、スタンガンを取り落とし、悲鳴を上げた。
「よしの!」
ドガッ!!
「グハッ!」
その声に我に返った義隆先輩は戦慄している寝取を殴り、こちらに駆け付けた。
「ああっ! うあぁっ! い、いで、いでー!!」
「お前っ!よくも、よしのに猥褻な真似をさせたなぁっ!!」
ドゴォ!!
「かはっ…!!」
カクッ。
怒りの形相で義隆先輩は痛みにのたうち回る金髪男を殴りつけ、失神させた。
いや、義隆先輩、怒るポイントそこ?!
自業自得だけど、金髪男、わざと猥褻な真似をさせた訳じゃないと思うけれど。
私はたらりと汗を流して少しだけ奴に同情しなくもなかったかもしれない。
「うっく、うっく……!よ、よしのは汚れてしまいましたぁっ!」
黒武者は女の子座りをしてシクシク泣き始めた。
「よ、よしのっ……」
「い、いや、よしのさん、別に汚れた訳じゃ……」
義隆先輩と私が宥めようとすると、よしのさんはおもむろにすくっと立ち上がった。
「うっうっ……。かくなる上は、もう何も怖いものはありません。この身を犠牲にして、敵を殲滅します!!」
「え。よしの?」
「よしのさん?」
「どえーーっ!!突撃ーーっ!!」
ガシャンガシャン!!
「よ、よしのー!!」
「よしのさんー!!」
義隆先輩と私が止める間もなく、よしのさんはスタンガン片手に敵に突っ込んで行ってしまった。
バリバリバリバリ!!
ガシャンガシャン!!
「逃げるなんて卑怯ですよ〜!!」
「「ギャーーーッ!!|||||||| こっち来んな、化け物〜〜!!痴女〜〜!!」」
黒武者の恐怖に慄き、股間を抑えて逃げ惑う黒サングラスの男と寝取は、迫りくる上原先輩、義隆先輩に気付いていなかった。
「ふんぬっ!!」
ドガン!!
「ぎゃふん!!」
「はあっ……!!」
ドゴン!!
「ふにゃん!!」
ドタン×2
床に意識を失った二人が転がり、ようやく静けさが訪れた時……。
ガシャン……。
「きゅうっ……」
「お、おいっ。よしのっ!」
「よしのさんっ!」
「鷹宮よしのっ!」
黒武者は戦いを終え、安心したのかその場に崩れ落ちたのだった……。
✽あとがき✽
義隆とよしの(黒武者)の活躍を見守って下さりありがとうございました!✧(;_;)✧
救われたましろと義隆、よしののこれからの関係は……?
来週もどうかよろしくお願いしますm(_ _)m




