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NTRビデオレターを送り付けてきた元カノと妹が入れ替わった瞬間、俺は妹への猛烈な愛に目覚める  作者: 東音


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突入


 ブルゥン……!

「おう、来たか、鷹宮! と……???」


 風紀委員長の上原と俺は共にバイクで移動し、待ち合わせ場所の根都玲頭ねとれず町のコンビニで合流したのだが……。


 ライダースーツに身を包んだ上原は、俺のバイクの後ろに乗っていたヘルメットを被った()()()姿()に目を丸くした。


「え、えっと……、その、物々しい姿の方はどなただろう?歴戦の勇士の方だろうか……???」


 流石に引いている様子の上原に、俺はげんなりと答えた。


「いや、実は、俺の妹のよしのなんだ……。どうしても、ましろを助けに行くって聞かず、説得時間もないから連れて来てしまったんだ。すまん……」


「えっ!君は、妹の鷹宮よしのなのか?」


 俺が手を合わせて謝ると、上原は驚き、武者姿のよしのをまじまじと見た。


 カポッ!

 ガシャガシャン!

「は、はい。すみません。足手まといなのは分かっていますが、一応スタンガンや催涙スプレーなど自衛の武器は持っていますので、どうかこの場にいさせて下さい!」


 よしのはヘルメットを取ると、鎧をきしませて上原にペコリと頭を下げた。


 この状態のよしのを後ろに乗せて走るのは随分ハラハラしたが、辺りは薄暗く遠目には暗い色のライダースーツっぽく見えない事もなかったので、ここまで何とか来れてしまったのだ。


 よしのの顔を見て感心したように上原は頷いた。


「流石、鷹宮の妹。勇敢なんだな。荒木も来たがっていたが、断った。何が起こるか分からないから、後の事をお願いして来たよ」


「俺も、もしもの時の為に生徒会の事を黒崎達に頼んで来た」


「そうか。お互い覚悟の上という事だな……!」

「ああ。」


 上原と俺は真剣な顔で頷き合うと、よしのは神妙な顔でこちらを伺っていた。


「上原さん……。お兄様……。」


「よしのは、突入の後、なるべく俺達の後方へ下がってろ。ましろを助けたら俺達が敵を引き付けている間、さっきのコンビニに逃げ込んで助けを求めてくれ」


「そうだな。ぱっと見凄い威圧感だから、奴らも容易には近付いていかないだろう。虎田の事を頼むぞ? 鷹宮よしの!」


「わ、分かりました! 精一杯頑張ります!」


 ガシャガシャン……!


 俺と上原に頼まれ、よしのは拳を握り重々しく頷き、(文字通り)武者震いしたのだった……。


         ✽

         ✽


 付近に建物が少ない為、該当する廃屋はすぐ見つかった。


 俺達はそろそろと木陰から建物の影に移り、建物を見張っているらしいピンク混じりのモヒカンの男に見つからないようにガラス窓から部屋の中の様子を覗くと、壁際に段ボールが山積みになっている殺風景な部屋の奥に、寝取と柄の悪そうな男二人に囲まれた、腕を縛られたツインテールの少女が意識を失って横たわっていた。


「(ましろさん……!)」

「(ましろ……!)」


 よしのと俺は息を飲み、上原も眉間に皺を寄せた。


「(やはり、寝取もここにいたか。虎田は見たところ、眠らされているだけで無事なようだが……)」


「(よかった! 早く助けてあげなきゃ……!)」

「(ああ。だが、あの見張りを何とかしないとな……)」


 足元に金属バットを転がし、ダルそうに体を壁にもたせ掛けている見張りのモヒカン男を見遣り、上原は決然と宣言した。


「(俺が中の奴に気付かれないように仕留める!)」

「(お願い出来るか? よしの、奴の注意を前方に引き付けてくれるか?)」


「了解です!」


 よしのは俺に親指を立てると、ヘルメットから兜をかぶり直し、声で女とバレないようヘリウムガスを吸った。


 カシャンカシャン……。ブンブン!

「ハーイ!」

「?!」


 よしのはおもむろに武者姿で入り口方向へ道を歩いて行き、通り過ぎがてらモヒカンを振り返って手を振った。


「えっ。はっ?! ダース◯イダー!?」

 モヒカン男が目を剥いているところへ……。


 ガッ! ガシッ!

「うわっ?お前、なっ……!ぐふぅっ……!ガクッ!」


 後方に忍び寄っていた上原に首を締め上げられ、奴は声も出せずに失神した。


「ヤリマシタネ!」

「ああ。」


 よしのと俺は親指を立てたが……。


「うーむ。コイツ鍵を持っていないようだな」


 ポケットを探っていた上原は渋い顔になった。


 金属製の扉にはもちろん鍵が掛かっていてびくとも動かない。


「マシロサンガ、オキマシタ!! 寝取サンガ、彼女二襲イ掛カッテイマス!! 早ク助ケテアゲテ下サイッ!!」

「「!!」」


 窓から中の様子を覗いていたよしのが、悲痛な叫び声を上げ、気が急く中、俺は見張りの足元にあった数本の金属バットに目を留めた。


「ちっ。ここまで品行方正でやって来たが、どうやら、今から俺はガラスを金属バッドでかち割る不良になるようだ。」

「……!俺も同感だ!」


 俺と上原は金属バットを手に取り、呼吸を合わせると……。


 ガッシャーーーーン!!!!


 窓ガラスを粉々に砕いたのだった……。

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