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NTRビデオレターを送り付けてきた元カノと妹が入れ替わった瞬間、俺は妹への猛烈な愛に目覚める  作者: 東音


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点と線

「え?ましろがいなくなった……!?」


『え、ええ……。いつの間にか、部屋からいなくなっていて、携帯も置かれたまで、連絡が取れないのっ……義隆くんの方へは行っていないわよね?』


 ましろの母親から慌てた様子で電話で連絡があったのは、よしのとましろが入れ替わりを解消して、衝撃の事実を知った運命のクリスマス・イブのその翌日、クリスマス当日の午後の事だった。


「え、ええ……。ましろは来ていないです。昨日から俺とよしのがメールを何件か送っているのですが、既読にもならず連絡も取れていません」


 不安が胸にシミのように広がっていく中、俺がそう伝えると、ましろの母親は落胆したような声になった。


「そ、そう……。ごめんなさいね。昨日、取り違えの事実を知ってしまったばかりで、あの子が何か変な事を考えていないか心配で……。


 と、取り敢えず、近くを探してみるわ」


「お、俺も、心当たりのある場所を探してみます。何かあったら、連絡しますんで!」


「ありがとう。義隆くん。ごめんなさいね……」


 ましろの母親との電話を終えると、気付くとよしのが直ぐ側におり、俺を不安げな目で見上げていた。


「ましろさん、いなくなったんですか……?」


「あ、ああ……。携帯を置いたまま、家から抜け出したらしい。まぁ、滅多な事を考えるような奴ではないと思うが……」


 自分がよしのと取り違えられており、今まで育ててくれていた両親と血が繋がっていなかった事。


 そして俺と実の兄妹であった事。


 残酷な真実を知ってしまった今、普段気の強いましろでも、ヤケを起こさないとは言い切れなかった。


「こうなった以上は、仕方がない。事情を話して黒崎にも協力を頼むよ」


「は、はい。私も、空さん、海さんに連絡してみます」


 よしのも真剣な顔で頷いた。


        ✽


『『鷹宮くん……と、よ、よしのちゃん/た、鷹宮さん……だよね?……。大変だったね! ましろちゃん/虎田さん 心配だね?』』


『会長と鷹宮さん……ですよね? せっかく入れ替わりが解消したのに……こんな事態になってしまいましたか……』


 クリスマスというイベント日にも関わらず、黒崎、空&海に連絡を取ると、すぐにZO◯Mでの会議に参加してくれ、パソコンの画面越しに俺と、よしのの姿のよしのにぎこちなく視線をやった。


「皆、こんな日に本当にすまないが、集まってくれてありがとう。ましろを探す協力をしてもらっていいだろうか?」

「皆さん、入れ替わり中は協力して下さってありがとうございました! おかげ様で元の体に戻りまして、私はよしのです。ましろさんを探す協力をぜひお願いします。」


 ほぼ同時に頭を下げる俺とよしのに、黒崎&空&海は親指を立てた。


『『『もちろん了解だよ/ですよ!』』』


「実は、黒崎に、入れ替わり解消後、もしどちらかがショックを受けるような事があればと使ってくれと極小のGPSチップ渡されていてな……。ましろには悪いとは思ったが……」


「! もしかして、お兄様、あのネックレスをましろさんに一度返された時……」


 目を見開くよしのに俺は頷いた。


「ああ。渡し直す時、チップを付けておいたんだ。あれを持ち出してくれていれば……。」


『『ましろちゃん(虎田さん)の場所が分かるねっ!』』


『会長、ナイスです!』


 空と海、黒崎が明るい声を出す中、俺はスマホの位置情報を皆に共有した。


「ここはましろの家ではない……という事は……、外出する時、ネックレスを持ち出してくれたみたいだ!


 近いけれど、周りに一軒コンビニがあるだけで、随分錆びれた場所だな?


 根都玲頭ねとれず町?


『あっ、私、そこのコンビニで、他校の友達が怪しい人に、強引なナンパを受けた事があるって聞いた事ある!』

『僕も、その隣の町で、友達が怪しいイベントに勧誘されたって聞いた事あるなぁ!』


『ああ、最近、不審者が多発しているらしいですからね? 虎田さん、変な事に巻き込まれていないといいのですが……』


「「……!||||||||」」


 空、海の情報に、黒崎が眉を顰め、俺とよしのが青褪めていると……。


 チャラリララ〜♪

「「!」」


 携帯の着信音が鳴り、スマホの発信元に風紀委員長の上原の表示が出た。

「上原さん…?」

「ちょっと皆、すまん。」


 このタイミングでかかってくる事に、よしは難しい顔になり、俺も不穏なものを感じ、電話に出ると……。


『こんな日にすまんな、鷹宮。 実は、寝取の奴が数日程家に帰っていないと 奴のご両親から相談されてな。


携帯のGPSを検索したら、最後に感知出来たのが根都玲頭ねとれず町のコンビニらしいんだ。


俺はこれから、その辺りを捜索してみようと思うんだがお前にも言って置こうと思ってな』


「!!」


 切迫したような上原の言葉に俺は目を剥き、悪い方面に点と線が繋がっていくような感覚に陥ったのであった。

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