衝撃の真実
入れ替わりが解消し、よしの&ましろがやっと自分の姿で感動の親子の再会を果たせるかと思いきや……。
「ハァハァッ! 早く答えなさいっ! と、虎田ましろさんとはどこまでの仲なんだ? セ、セック◯までしてしまったのか?! どうなんだっ?!」
「セッ……って、いや、何言ってんだよ、父さんっ?!///」
「お父様っ?!///」
「おと…義隆くんパパっ?!///」
家に戻るなり、父親に息荒く血走った目で詰め寄られ、俺、よしの、ましろは何事が起こったかと戸惑うばかりだった。
「父さん、どうしちゃったんだよ? ましろのご両親もいるっていうのに、母さん、何とか言ってやってくれ」
俺は、父の後ろにいるましろの両親が悲壮な顔でこちらを見ているのを見遣り、
父親の隣にいた母親に助けを求めたが……。
「ハアハアッ! 義隆、何を言っているの? 大事な事でしょう! ちゃんと答えなさい! セック◯したのか? しなかったのかちゃんと答えなさい!」
「はあっ?母さんまで!///」
「お母様ぁっ?!///」
「義隆くんママっ?!///」
「ハアハアッ! そうなんだ、義隆くん。ましろとセック◯したのか、しなかったのか、それが問題なんだ!」
「ハアハアッ! そうなのよ、義隆くん。ましろとセック◯したのか、よしのちゃんとセック◯したのか、それが問題なのよ!」
「ましろのお父さんも?! ///」
「パパ、ママまで何言ってんのよぅっ! ///」
「パ…ましろさんのお父様お母様っ?! わ、私までセック◯の疑いがかけられているんですかっ?!///」
父だけでなく、母親、ましろの両親にまで、パニック状態でセック◯連呼され、俺、よしの、ましろは訳が分からなかった。
「ええい! 皆、落ち着いて! 俺とましろは一線越えてません!! 何で疑われているか分からないが、もちろん妹のよしのとも!!」
「「「「!!」」」」
騒ぎ立てる両親達に向かって、俺が思いっ切り怒鳴ると辺りは一瞬しんと静まり返った。
「「「「よ、よかったぁ……(近親相姦になるところだったぁ……)」」」」
次の瞬間、両親ズがホッと胸を撫で下ろし、その場に崩れ落ちる中、俺はましろとよしのと困ったように顔を見合わせ、しかるべき時に話そうと思っていた事を告げた。
「あと、俺とましろは友達に戻る事にしました。喧嘩別れとかじゃなくて、冷静に話し合った結果です」
「えっ。それって、やっぱり自分達の関係を知ったから……?」
「「「自分達の関係……?」」」
母親に遠慮がちに聞かれ、俺達は不思議顔で聞き返す。
「ええ。あなた達、自分達の関係を疑っていたからDNA鑑定を頼んだんでしょう? 悪いけど、中を改めさせてもらったわ。」
ましろの母親に2通の封筒を見せられ、俺達は息を飲んだ。
「「「っ……!」」」
入れ替わりが自分の体を変化させたものなのか、本当に入れ替わっているのか確かめる為に頼んだDNA検査。
そろそろ結果が届く頃とは思っていたが、母親達が既に受け取っていたらしい。
「実は、今日、あなた達が生まれた産婦人科から連絡があってね? ついさっき、医院長と看護婦の訪問があったの。
私達が偶然二家族で集まっていた事に驚きながらも、重大なミスがあった事を謝罪されたわ。」
「ん? 産婦人科? 重大ミス? 今一話が見えないんだが……」
「「??」」
母の言葉に俺と、よしの、ましろが首を傾げていると、ましろの母親が厳かな表情で後を継いだ。
「《《あなた達が赤ちゃんの時に取り違えられた》》って事よ……。」
「「「!!??」」」
俺とよしのとましろはましろの母の告げる事実に理解が追いついていかず、ただ呆然とするばかりだった……。
✽
✽
それから、俺達は両親達と居間で、ソファ席につき、話し合う事になった。
『鑑定対象者 鷹宮よしの/鑑定の結果、兄弟姉妹であるという遺伝的証拠は見られませんでした。』
『鑑定対象者 虎田ましろ/兄弟姉妹である可能性は99.98%以上と判断されます。』
「「「っ……!!!! |||||||| 」」」
俺、鷹宮義隆と鷹宮よしのは兄妹関係ではない。そして、虎田ましろとの間にほぼ確実な兄妹関係がある。
俺、よしの、ましろは二枚のDNA鑑定結果に言葉を失くした。
落ち着け。冷静に考えろ!
元々は入れ替わりが、体を相手の姿に変化させたものなのか、本当に体が入れ替わっているのか確かめる為にした検査だった。
という事は、この結果は、入れ替わりが相手の姿に変化させたものだったということじゃないのか?
だが、入れ替わり当初に検査した血液検査では、
ましろの姿のよしの→B型(よしのは本来O型)
よしのの姿のましろ→O型 (ましろは本来B型)
本当に体が入れ替わっているという結果が出て、これに矛盾する。
加えて、親から聞かされた二人が生まれた産婦人科から告げられた赤ちゃん取り違えの事実。
双方の新生児のタグが外れた時に看護婦が誤って付け替えてしまったかもしれない事を今になって、告白したらしい。
「クリスマス会でサプライズで公表しようと思って、今まで黙っていたのだけれど、実はよしのとましろちゃんは、同じ病院、いもうと産婦人科で同じ日に生まれた同士だったのよ……。」
「ええ。その縁で仲良くなって、小さい頃ましろはよしのちゃんと義隆くんと家族ぐるみでお付き合いさせてもらっていたの。高校で再会してましろが義隆くんとお付き合いしていると聞いた時にはこれこそ運命だと思ったのに、まさかこんな事になるなんて……」
母親とましろの母親は沈痛な面持ちでため息をつき……。
「私達もショックを受けているはいるんだが……。さっきましろさんのご両親と話し合ってな、血が繋がらなくても、今育てている子供への愛情は変わらないし、今のまま大事に見守っていきたいという結論になった」
「ああ。義隆くんとましろの仲を裂いてしまう結果になったのは心苦しいが、今後、両家の付き合いをどうするかは子供達の希望を聞きながらおいおい決めて行きたいと思う。義隆くん、よしのちゃん、ましろ。今はショックだろうが、ゆっくり考えておいてくれ」
「「〰〰〰」」
父親とましろの父親が重々しく頷いているのを、俺とソファ席の右隣にいるよしのは途方に暮れたような表情で見遣り……、俺の左隣に座るましろは紙のように白い顔で俯き、ニットワンピースのスカートの裾をきつく握りしめて震えていた……。
*あとがき*
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